失敗から閑職に追いやられた落ちこぼれスパイ(遅い馬)たちの活躍を描く第二作目。
今回はかつて英国の下っ端のスパイだった老人が心臓発作を起こしてバス内で無くなったことに端を発し、それが旧ソ連時代、ベルリンの壁崩壊時に生き残る場を探して西側で冬眠することになったKGBスパイの残党(蝉)の捜索に発展してい
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読み終わって振り返ってみると、結構ページ数の多い作品なのだが、最初の半分はほとんど動きがなく、死んだ老スパイの地味な背景調査とロシアの要人警備の話。それでもぐいぐい読ませる。
主要な登場人物、泥沼の家ので長であるジャクソン・ラム、遅い馬の一人リヴァー・カードライト、同じく遅い馬のメンバーであるミン・ハーパー、 とルイーザ・ガイのペア。この四名、三つのグループの行動が、短くカットされ乍交互に描かれていくので、場面切り替えの多さがテンポの良さを生んでいるのかもしれない。
個人的には後半の真相が大きく広げた風呂敷が少ししぼんでしまったかに見えるのが残念。
でも、いじめっ子キャラのスパイダー・ウェブが罰が当たって瀕死の重症を負ったから良しとする。きっと死なずに生き残って、自作でも意地悪してくるに違いない。、