落合恵子のレビュー一覧
-
この物語の悪い評価を見て、本当にがっかりしました。逆に、この本を読んで落合恵子さんのすごさがよくわかりました。これまで何度も読み返してしまい、見失ってしまっていたので、再び探していました😞
-
何十年ぶりかで落合恵子さんの本を読んだ。
さすがに凄い人。
ほぼ自伝的ストーリー。
辛い時期の中に没頭している間は、
泣きたくても泣けない。
なすべきことが終わったとき、
止めどなく涙が溢れる。
すべての悲しみを癒やすように。Posted by ブクログ -
人としてきちんと生き続けて、誰にも心配をかけないような強い生き方をしているから、人間としての感情が溢れる表現の一つもできない。生きることの大変さ、美しさ、儚く健気な世界を魅せてくれました。とてもよかったです。Posted by ブクログ
-
涙なくしては読めなかった。
著者の人生もさることながら、著者のおかあさまも随分苦労続きの人生だったこと。
早くに父を亡くし四人姉妹の長女として母の右腕としてだれにも甘えられずひたすら働きつづけ、そして多分初めて甘えられる好きな男性と恋に落ちた。その結果、未婚で子ども(著者)をどうしても産みたくて産ん...続きを読むPosted by ブクログ -
読んだのは二度目だと思う。たぶん。
有名人、著名人、文化人の手による肉親の介護&看取りの実録本の類いは少なくなく、いずれも「表現のプロ」の手に掛かればどれもそれぞれ興味深く読むことが出来る。しかしこの著者の書には、やはり彼女ならではの個性というか、感性が滲み出ているように思えた。独特の詩情、とでもい...続きを読むPosted by ブクログ -
いつもながら潔い。
ほぼ自伝なんだろう。
濃密な母子の時。
落合さんの介護の話を書いた本はほとんど読んできたので、介護の話にはそれほどの新鮮味はなかったけれど、
彼女の子どもの頃の記憶と交互に語るので、ああ、子どもってこんなことを考えるんだなあと。
「母より先に死ぬのが何より怖かった」と。
自分がそ...続きを読むPosted by ブクログ -
7年の介護を経て母を看取り、愛したひとや親しい友人たちもこの世を去った。自身にも病の影がさし、経営する絵本の書店も信頼できる部下に譲った。その時の72歳の主人公の境地が、強烈に羨ましい。
「いつでも死ねる。それは、なにより大きな安堵だった。~それは、大きな解放、自由だった。」
人間はいつ、何を納得す...続きを読むPosted by ブクログ -
元気なほうのわたし、
いつものわたしこそ、
無理をして作っている、
わたしなのかもしれない。
水底に落ちたわたしも、
そこから浮上するわたしも、
元気なわたしも、すべてわたしだ、
と最近は考えるようにしている。
(落合恵子/作家
『自分を抱きしめてあげたい日に』より)
* * *
いつも元気...続きを読むPosted by ブクログ -
読み終わってまず、著者の体調が心配になった。
だって冬子は体の異変を感じ、精密検査の結果を待つとこで終わるんだもの。
いつも若々しい落合さんも73歳なんだものね。
お母さんを自宅で10年以上介護して著者が幼い頃から強迫神経症と闘ってきていたおかあさんと一緒に落合さんも闘っていたんだね。Posted by ブクログ -
認知症の母親の介護をいかに娘として向き合って行くのかが、赤裸々に書かれている。
親を看取るための壮絶な毎日だが、冬子自身が倒れてはならないと、決意の重さが伝わった。
後半は、仕事を通じた友人などとの別れ。
72歳になるまでに、こんな経験をしたからこそ感じるものが、淡々と書かれていて、ラストは重いテー...続きを読むPosted by ブクログ -
落合恵子さんは様々な視点から、意図せずに社会の中心からはず
れ、周辺から声なき声を上げいる人々を支援し続けているのだと
思う。勝ち組、強者、自己責任などが声高に叫ばれていた時代に
も、常にマイノリティーを声を代弁してきた。
本書の全体に多くの分野で声を上げてきた方たちの生き方、考え
方を伝えていま...続きを読むPosted by ブクログ