ジョー・ヒルのレビュー一覧

  • ブラック・フォン
    文句なしに大満足の一冊。ジョー・ヒル「お試し」としては十分すぎる内容。こんなにも気持ち悪くて、こんなにも美しい物語を、様々なスタイルで読めるなんて。
    私のお気に入りは「ポップ・アート」。近年読んだ中で最も美しい物語。イタロ・カルヴィーノの「木登り男爵」のラストを思わせるクライマックスには泣けました。...続きを読む
  • ブラック・フォン
    映画『ブラックフォン』が面白かったので原作も読んでみた。
    こちらは短編なので映画よりあっさり。後日談が収録されていたけれど、映画のラストのほうが好き。
    ホラーだけでなく、純文学系のストーリーもいくつか収録されていて、なかなか読み応えがあった。
  • 怪奇日和
    お父さんのSキング様同様なオーセンテックなストーリーを緻密なキャラ心情表現で爆あげしたのを今風にバージョンアップしたような感じが好き♪
  • 怪奇日和
    あとがきで、作者が愛する中篇小説は「どこをとっても必要不可欠、いっさいの無駄がない。」と書かれてましたが、正に、これに納められている4つの中篇がそうだと思いました。全てがテイストの異なる、怪奇幻想の要素もあるのですが、人間ドラマとして、考えさせられつつ、楽しく読ませていただきました。   

    「スナ...続きを読む
  • ファイアマン 下 THE FIREMAN
    読み始めて、余裕がなくてしばらく寝かせてあったけど、再読しはじめて上巻後半から久しぶりの一気読み。感染者たちが寄り添ってコミュニティを構築し、平安を手に入れたと思ったら、あっという間に崩壊していく様が、ほんとに恐ろしかった。正義に取り憑かれた人たちのなんと恐ろしいことか、終盤でも思い知らされるが、悲...続きを読む
  • ブラック・フォン
    洋風世にも奇妙な物語詰め合わせ短編集。
    きついホラーは無い。(なんなら表紙がいちばん怖い)

    17編あった中で1番のお気に入りは、
    純文学系の「ポップアート」。
    これは勿論、他にも何個か
    読み返したいのがあるので売らずに持っておく。
    (マイナーすぎて重版見込めないだろうし)

    心揺さぶられたりするほ...続きを読む
  • ブラック・フォン
    2022-07-30
    旧版が出た時読みたいなと思ってて読み損ねていた。
    なるほど、噂にたがわぬ粒ぞろい。意外と非ホラーの作品(怖くない訳では無い)が多かった印象。
    気に入ったのは、「ポップ・アート」「ボビー・コンロイ、死者の国より帰る」「マント」あたりかな。野球小三部作は、やっぱりよくわかんないや。...続きを読む
  • 怪奇疾走
    どれもいい感じなのだがどうしてもキング御大と較べてしまうところがある。あと短編なので尻すぼみな話も多い。
  • 怪奇日和
    アメリカの社会問題や差別問題を取り入れつつ、いろんな登場人物たちが収束していく様とハラハラ感、オチのムナクソ悪さが最高だった『こめられた銃弾』が一番好きかな。
    『棘の雨』がそのつぎに好き。
  • 怪奇日和
    邦訳タイトルは「怪奇日和」だが、収録4作品はどれもホラーと呼ぶ類のものではなく、ファンタジー、サスペンス、SFにミステリーといった趣き。
    「こめられた銃弾」はアメリカならではの銃問題が題材とされており、映像作品を観ているような気分で読み進めることができるが、あまりにも胸糞悪い結末になかなかの衝撃を受...続きを読む
  • NOS4A2(下) -ノスフェラトゥ-
    ファンタジーホラーみたいな作品。「ノスフェラトゥ」とは吸血鬼とか不死身とかいう意味らしい。その言葉を表わすNOS4A2のナンバーをつけたロールスロイスに乗る老人は連続児童誘拐犯で、主人公の少女は自転車で橋を渡ると、その老人に出会い、殺されそうになる。老人は逮捕され、その後刑務所で死亡するが、大人にな...続きを読む
  • NOS4A2(上) -ノスフェラトゥ-
    ファンタジーホラーみたいな作品。「ノスフェラトゥ」とは吸血鬼とか不死身とかいう意味らしい。その言葉を表わすNOS4A2のナンバーをつけたロールスロイスに乗る老人は連続児童誘拐犯で、主人公の少女は自転車で橋を渡ると、その老人に出会い、殺されそうになる。老人は逮捕され、その後刑務所で死亡するが、大人にな...続きを読む