石野晶のレビュー一覧

  • やがて飛び立つその日には
    1人しか存在できない花守の娘。子を産むと亡くなってしまう運命。昆虫の運命と重ねているところに命の儚さ、尊さを感じることができる。また、今この瞬間を後悔しないよう精一杯生きる姿に涙腺が緩んでしまう。 そして、この物語はそんな運命を受け入れ、命のバトンを次の世代に渡すという、普通の人は耐えられない宿命を...続きを読む
  • やがて飛び立つその日には
    もう涙が止まらない…
    1人しか存在できない花守の娘。子を産むと亡くなってしまう運命。昆虫の運命と重ねているところに命の儚さ、尊さを感じることができる。また、今この瞬間を後悔しないよう精一杯生きる姿に涙腺が緩んでしまう。
    物語を自然界と繋げることで、実に写実的に表現している。一つ一つの表現、人間関係、...続きを読む
  • 彼女が花に還るまで
    良い本に巡り合えました。一旦終盤まで読んで、また最初から読み直している途中です。
    読み終わってしまうのがさみしいです。

    飲み終わりました。
    娘が生まれてすぐ2年ほど育児担当していたので、主人公にたいへん共感しました。
    また読み直つもりです。
  • 彼女が花に還るまで
    帯に惹かれて購入したが、書いてある通りのラブストーリーだった。
    木綿子は花の声が聞こえるが、母からの記憶も受け継がれているのかなと思うほど、母親として死が近づいていく間に様々な物を用意しているところに泣けてしまった。

    最後にひばりが花の声を聞いて温人(父親)に言った時、この子も運命に抗えないのか…...続きを読む
  • 彼女が花に還るまで
    題名からラストが想像できるのに、帯に負けて買ってしまった本です。
    花や木の色彩が見事に表現されて、田舎の風景がなんなく浮かびます。途中まではほんとに色彩豊かな物語です。
    後半、わかっているのに涙が…。
    出会えてよかった、と思える本でした。
  • 水光舎四季
    私の感受性が強すぎるのだろうか?5ページに1回は涙が溢れる。もともと感情移入しやすい方だけれど、この本は特に。無いはずの場所が、目の前にありありと感じる。登場人物に温度がある。
  • 水光舎四季
    信じるより疑う性質が強い私ではスプリング・スクールのような展開にはたどり着けなかった気がして恥ずかしくなりました。サマー・スクールには涙腺直撃くらって年甲斐もなく涙ぽろりしました。宮沢賢治の世界っぽいなあと思ったらあとがきで納得。
  • 水光舎四季

    綺麗

    初めてこの作者の本を手に取りました。何よりも作者の自然の描写が素晴らしい。目の前に四季折々の風景が見える気がしました。ここで四季を過ごす生徒達の人生はまだ始まったばかり。問題が解決された訳ではないけれど、問題に向かい合っていく術をこの場所で学んでいくのだと思います。いい本でした。
  • パズルのような僕たちは
    右手の自由を奪われてから2人で協力して強く生きていこうという物語。1つ1つのハードルを超えていく度に病気に勝つんだと共に不安を打ち消す姿に感動します。最後の瞬間、両親に知らせられないのは悲しい結末でした。
  • パズルのような僕たちは
    生き残った方は、懸命に生きていくしかない。
    二人で手を取り合って普通に暮らせたらそれが一番理想的だけど。切ない結末だった。
  • パズルのような僕たちは
    最後の展開には少し驚かされるとともに、かなりショックを受けました。
    月彦くんの家族が元通りになったのに、その家族の中に戻ることはできない…
  • やがて飛び立つその日には
    『彼女が花に還るまで』の続編でした。
    内容が前作と似ていて、また文章が読みやす過ぎて奥行きが少なかったな。
    前作がお気に入りだから期待しすぎたかな。
  • 彼女が花に還るまで
    「誰かを好きになると、突然世界は輝き出す」

    輝きを増すだけでなく、時間が進む速さまで変わるような、そんな恋のような物語だった。最初は恋に落ちてあっという間に時間が過ぎていくようなスピードで物語が進み、段々と速さが現実に戻っていく。
    最初はあまりにもスピードが速すぎて、主人公の人生を流し読みしている...続きを読む
  • やがて飛び立つその日には
    岩手の風景描写が美しい
    作者は故郷を愛しているのがわかります
    結婚して、子供を産んで成長を楽しみに、孫を抱いて・・
    普通の幸せが経験できないと知ったら、愕然とするでしょう
    選択肢は2つだけど、それを選ぶ過程が切ない
    それでも主人公は前向きに生きていく
    感動で涙が出ます

    自分は死ぬまでに何を残せるの...続きを読む
  • 彼女が花に還るまで
    繊細な描写で語られる物語。お母さんのすごさに感動してるのか、彼の決意に感動してるのか。とにかく、後半は一気に読みました。
  • 彼女が花に還るまで
    僕は妻と二人で娘の成長を見守るのがとても幸せだった。
    か弱い声で泣いたり、あやすと笑ったり、初めて言葉を話したり、大変なことも二人で楽しみながら暮らしてきた。

    それが出来ないことが分かっていて娘を生む事を決意した木綿子の覚悟はどれ程のものだったのだろう。また木綿子がいない現実でひばりを育てる温人の...続きを読む
  • 彼女が花に還るまで
    命を一つしか維持できないつらさと、木綿子の温人への思いが伝わってきて、途中からどうなるか予想できていたにもかかわらず、最後の一言が涙腺を...
  • 彼女が花に還るまで
    本当に泣けるの??
    半信半疑で、読み始めたものも
    あー、ここが泣くポイントか??
    と、身構えすぎてしまったためか非現実的な内容だし泣けなかった。
    でも、非現実的なストーリー部分ではなく
    現実的な部分で号泣

    花守の家の秘密には、非現実的なストーリー
    子供を産むと自分は死んでしまう運命
    そのため、恋人...続きを読む
  • 彼女が花に還るまで
    花守家の秘密は切ないけど、2人の恋が結ばれてよかった。でもどうあがいても一緒にいられない2人を思うと本当に切ない。
  • 水光舎四季

    やさしくてきれいなものがたり

    特期生…回りよりも、少しだけ、なにかの「力」をもつ子どもたち。それは、人によっては、また環境によっては、幸せの妨げになるかもしれない「力」…そんな子どもたちが集められ、共同生活を送りながら「力」と向き合う。とても面白い世界観でした。

    1つの季節ぶんしか、そこにいられない、という設定も良いです。...続きを読む