服部文祥のレビュー一覧

  • サバイバル家族
    エアコンや生き物に対しての考え方、書いてあること全てに共感。
    翻って、人は誰でも幼少期、親の支配下においての刷り込みからはなかなか抜け出せないことが赤裸々に書かれていて、「サバイバル登山家」を標榜をしている人でもなかなかその価値観から解脱できないということがわかった。それなのに新しい生活様式とでもい...続きを読む
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    人間と動物、同じ1つの命なのに価値や重さに違いがあるんだろうか。人間は殺してはいけないけど動物は許可があれば殺しても良い。その違いって、何だろう。倫理的に当たり前のことかもしれないけど、正面から向き合って考えたら明確にその理由や根拠を言語化するのって簡単ではない。人間社会で生活していたら疑問にも思わ...続きを読む
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    2020年のベスト1
    生きること、つまり殺すことの正当性と猟奇性。
    スパッと切れ味が凄い。面白かった。
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    オープニングのおれおれ詐欺のシーンが何となく好みに合わなくて、ちょっと寝かそうかと思ったけど山に入ってからの展開は凄かった!
    心臓バクバクし過ぎて、本文入ってこなくなって、何度も読み直しながら読んだ。こんなに心拍数あがるのはマイケル・コルレオーネがソロッツォとルイズで会うシーンを観る時くらいだよ!!...続きを読む
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    父親の葛藤と後半の場の空気の緊迫感が良かった。また、死生観について考えさせられる興味深い内容だった。

    また、同じく収録されていた「K 2」は、生き延びるためにあらゆる手段を尽くす2人のとった行動に驚いた。

    どちらの作品も後半の展開が面白かった。
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか
    東京大丸の書店で見かけて。ズルをしないで生きる、山登りという特殊な行為から人生全般に敷衍するまとめの部分は、強引ながら共感してしまう。しかし山登りの話はなぜこんない面白いのだろう。風呂を借りるのを断られたり、情けない部分も◎。
  • サバイバル登山入門
    以前、情熱大陸で見て、ずっと気になってた著者。

    本当に取り組んでみたい、と思わせる実践方法の手解きも素晴らしいのですが、『はじめに』から、随所に挟まれる著者の思想に脱帽の思いでした。
  • アーバンサバイバル入門
    ウッドデッキの作り方、ニワトリの絞め方、シカの解体の仕方など、参考(?)になる。写真が全てカラーで解りやすい。ウッドデッキはいつか作ってみたい。鶏も捌いてみたい。
  • アーバンサバイバル入門
    「生きる」ために頭を使い、体を動かしたことがあるか?
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    都市に、いや田舎であっても、自分で何から何までやる、という必要がない。というより、その術を身に着けていない。
    食べ物ひとつとっても、お金以外で入手するのは1日分だって無理だ、建物が壊れても、乗り物が壊れても、自分ではどうにも出来...続きを読む
  • アーバンサバイバル入門
    都市での自給自足を目指した手引書。また、DIYへの志向も記載されており、アウトドア志向な方々は一読の価値ありと思う。

    ただ、前著のサバイバル登山程のユニークさを求めるのは酷か。どちらかというと、都会でも出来るサバイバル内容の一覧だと思って読むと良いと思った。
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか
    サバイバルな登山とは何か。著者の私生活がサバイバルなのかははっきりしないが、今やブーム化された登山スタイルに対する徹底抗戦の精神が清々しい。
    特に、第一章の日本海から上高地までの200キロの単独行は読み応え抜群だった。ほとんどの装備を持たず、食糧は現地調達で蛇や蛙、野草に岩魚を食す。危ない思考回路だ...続きを読む
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    著者初のフィクションは意外にもポップで嬉しい誤算!

    服部文祥さんを有名にしたといえる、サバイバル登山関連のノンフィクションは以前に読んでいましたが、この『息子と狩猟に』は服部さん初の小説とのこと。死生観が伝わるようなノンフィクションさながらの作風なのかなと思ったのですが、意外や意外しっかりエンタメ...続きを読む
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか
    北アサバイバルの記録に臨場感があって面白かった。
    最後はコネで泊めてもらおう、なんて人間臭さもまた面白い。
    沢の脇で大便をしていいのか?と疑問が残った。
    生きるとは死に向かう流れの中逆らうこと、現代では普段は緩い流れの中にいる。山に入ることは一時的に、激流に身を置くこと。の例えはイメージとして掴みや...続きを読む
  • アーバンサバイバル入門
    著者のサバイバルもついに自宅での生活まで及んできた。横浜でこのような生活をしていることが驚き。また写真や奥さんのイラストが豊富でわかりやすい。(生き物の解体写真は人によっては苦手だろうが!)
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    この小説には2編の短編が描かれている。一つは「狩猟」、もうひとつは「登山」がテーマである。
    どちらも服部さんのこれまで培ってきた経験が活かされたテーマではあるが、もちろん「サバイバル登山家」なんて名乗る人の書く小説が、そんな単純な作品なはずがない。

    私たちが暮らす人間界と、動物たちが暮らす山々など...続きを読む
  • サバイバル登山入門
    著者のサバイバル登山の具体的なノウハウや考え方が惜しみなく綴られた一冊。
    一般登山道を歩くハイカー向けではないが、沢登りや藪漕ぎ山行を楽しむ山ヤにとっては貴重な情報が盛りだくさんで大変為になる。サバイバル登山はなんといっても、銃器を使用した狩猟の領域に手を出すかどうかが一つの境界だと思った。

    所々...続きを読む
  • アーバンサバイバル入門
    サバイバル登山家服部文祥が大都会横浜で実践し会得した食料の半自給自足+道具・住居のDIYのやり方を惜しみなく紹介してくれている。自給自足やDIYの参考書は山ほどあるが「服部文祥はこうやっている」という部分が何より本書の魅力的な部分であると思う。

    以前情熱大陸でちらっと服部家の外観を見たときは町はず...続きを読む
  • 息子と狩猟に(新潮文庫)
    詐欺と狩猟のシンクロニシティをテーマにしたタイトル作と、エベレストに次ぐ標高を誇るK2登頂にまつわる恐ろしい秘密を題材にした小説を収納する著作。いずれも著者ならではのリアリティ溢れる文体で極限時における人間の心理状況を見事に炙り出した佳作。
  • サバイバル登山入門
    著者の"サバイバル登山"の定義について、様々な批判的見方があることは見聞しているが、本書でも本編に入る前段で、"各人それぞれが技量や経験に応じてフェアだと思うルールを決めればよい"という旨、説明しているので、私はそこに関しては反発は感じなかった。
    "避難小屋に立ち寄ってデポのカップラーメンを食べてし...続きを読む
  • サバイバル! ――人はズルなしで生きられるのか
    サバイバル登山家「服部文祥」のエッセイ。
    前半は紙上サバイバル登山、後半は著者の道具解説等。
    前半のほうが圧倒的に面白い!

    この本は、山ヤならではの活動記録なので、ロープを使う登攀、沢登り、山スキー等の登山をやっているとより楽しめ、また、北アの山地名や沢の難所等を随所にイメージできるとなお楽しめる...続きを読む