佐々木融のレビュー一覧

  • 弱い日本の強い円

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    為替相場に関する思い込みを、ラディカルな視点で見直すことで、そうした思い込みに振り回されないスタンスのとり方を教えてくれる。特に、為替相場にかかわるプレイヤーが他の金融市場に比べていかに多様であるか。また、ドル/円相場だけでなく、ユーロ・豪ドル・ウォン等々とドルや円の関係も見なければ、各通貨の価値の変化はわからない。といった指摘は、言われてみれば当然だが、素人にとっては目から鱗だった。あと、現在の日本経済に対する処方箋として最後にあげていた、稼いだ外貨を国内の内需拡大に活かすべき、という指摘が、以前読んだ藻谷 浩介『デフレの正体 経済は「人口の波」で動く』 と同じで、印象に残った。

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    2012年10月06日
  • 弱い日本の強い円

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    マスコミで語られる円が強いとか弱いとか、買われてるとか売られているとか、それが「どの通貨に対して」という視点が抜けているという主張はもっと広まってよい。通貨の強さが何で決まりそれがどういう意味を持つのかという、知っているようで知らない根本的な知識を教えてくれる名著。

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    2012年09月17日
  • 弱い日本の強い円

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    ネタバレ

    良書。
    最近の為替レートの推移がよく理解できました。

    Booklog評価が高いことからも、理解の容易さが分かりますね。

    1章 円高と円安ーその本質を理解する
    為替相場では、どの通貨を先に持ってくるか決まっている。
    ユーロ→ポンド→豪ドル→NZドル→米ドル


    <クロス円の動き>
    ①02年~04年のITバブル回復期の各通貨に対する円相場変動率。
    →USD/JPYでみると、20%USD安だが、JPYは強かったわけではない。
    AUD+19
    EUR+18
    CAD+3
    JPY 0
    USD-22


    ②08年~8-12月の米金融危機後
    →USD/円でみると-20%安だが、AUD/USDでみると17%U

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    2013年08月18日
  • 弱い日本の強い円

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    これ読んどくと、為替の仕組みが今まで以上に理解できるし、さまざまなメディアの論調に惑わされないようになる。

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    2014年01月15日
  • 弱い日本の強い円

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    ヘッジファンドは人懐こくて勉強熱心ないい人。

    短期的な方向予測は投機とは関係のない実需の動きが大切。

    みんなが買いたいと思った時には下がる。

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    2018年11月07日
  • 弱い日本の強い円

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    投機化し、実態とかけ離れているといわれる為替市場。
    しかし、ドルを売る円を買うという実需が微妙に相場のキーになっている。
    インフレ率が大きな流れを作る。
    為替介入は見透かされ、注目されるがために逆効果の結果になってしまう。

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    2016年07月05日
  • 弱い日本の強い円

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    ネタバレ

    資産運用する上で、為替相場の動きは避けて通れない。
    これは2014年末に読んだ2011年出版の元日銀行員のアナリストの為替相場、特にドル円相場の動きの要因を持論を交えて解説した書である。

    まずは、整理のために要約。
    通貨の強弱は国力ではなく、通貨のフローの結果でしかなく、またその相関は2国間の金利差、特に2年物の国債金利との相関が強く、長期的な動向を見れば購買力平価との乖離を解消する方向に向かうといったもの。
    また日本は経常収支が黒字(執筆時)であり、今後も、貿易収支が赤字になっても、それが所得収支の黒字を上回って、経常収支が赤字になることは当面想定されないことから、何もなくても円は買われ続

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    2015年01月05日
  • 弱い日本の強い円

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    為替市場をはじめとする金融市場の動きは複雑で予測し難く、理解しにくいものであると思っており、その印象は変わらない。
    しかし、知っておいて損のないトレンドや事実は多くあるように思える。
    その、いくつかが本書の中から得られた。

    第一は、日本とアメリカの相違点と共通点である。
    *相違点
    ①日本は世界第二位の経常黒字国
    アメリカは世界最大の経常赤字国
    ②日本は世界最大の純債権国
    アメリカは世界最大の純債務国
    *共通点
    ①共に比較的低金利である
    ②金融債券市場が巨大で、資金調達が用意

    第二に、こうした共通点から、日本とアメリカの為替市場には同じトレンドがあることである。
    それは「世界的に

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    2014年05月31日
  • 弱い日本の強い円

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    為替をやる人なら、読むべき。
    この本読んでたら過去の負け分の何割かは防げていたはず。

    私のようなパンピーでも驚くほど理解が進む。

    円が上がり、ドルが下がる。
    円高ドル安と言うが、
    円高なのか?ドル安なのか?

    例えば
    1ユーロ100円が90円になった。
    1ドル80円が70円になった。
    ユーロから見てもドルから見ても円が上がっているので、この場合円高だと言えそうだ。

    では、
    1ユーロ100円のまま動きがない。
    1ドル80円が70円になった。
    この場合は?
    例えばユーロドル相場が
    1ユーロ1.3ドルが1.5ドルになっていたとすると、
    ドルは円に対してもユーロに対しても下がっている。
    これはド

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    2012年08月26日
  • 弱い日本の強い円

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    セミナー

    本も読んだ。辛うじて冒頭部の為替はどう見るかのところと、あとは斜め読み。
    どの通貨を先にもってくるかが決まっているって、初めて知った。
    クロス円の動きがキーになる。一定期間の各通貨の対円相場の変動率を積み木のように積み上げて分析するとよい。
    日本の景気がよくなると、円相場は円安に動く。
    インフレ率が肝
    日本の企業収益にとって米ドル/円相場の下落は既にネガティブではなくなっているが、円安が企業収益にプラスに働くことは事実である。ただし、そのは対米ドルでの円安ではなく、米ドル以外の通貨に対する円安が必要となる
    韓国ウォンに対する円安は企業収益に大きなメリットがある

    円高を使って海外に

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    2012年09月18日