佐々木融のレビュー一覧

  • 弱い日本の強い円
    目から鱗の名著。為替相場に関して一般的な解釈や解説を一刀両断し、丁寧な解説がなされる。日頃あまり為替相場に縁がない人でも、十分に理解できるように書かれている。新社会人などにも最適。果たして円高は悪なのか、デフレは悪なのか。タイムリーな話題でもあり、永遠のテーマでもある。
  • 弱い日本の強い円
    為替についての本・・・

    いくら世界の景気が悪いからって・・・
    日本経済のほうがもっと悪いんじゃないの?
    低成長で・・・
    超低金利・・・
    国の借金だってハンパないし・・・
    原発だって・・・
    少子高齢化も進んで人口も減り始め・・・
    政治も混迷を深めるばかり・・・
    なのに!
    こんな日本なのに、何で円が買...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    おもしろかった。重要箇所に付箋を貼りながら読んでたのだが、合計13箇所に付箋を貼る結果となった。ちょっと貼りすぎた。のちのちまた読み返す。
  • 弱い日本の強い円
    為替変動の原理に、完全納得。
    一般向けの経済書で、為替変動の原理をここまで解明してわかりやすく書いた本はないのでは。

    国力が強いと通貨も強くなる。なのになぜ円高なのか。日本は強いのか。
    日本人の多くが抱くそんな疑問を見事に表したタイトル。
    しかし読んでみると、国力と通貨の強弱は全く関係ない、とバッ...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    著者の日銀から外資銀行の経歴から導き出された為替相場の考え方が面白い!
    一般的に言われて来たことと、かなり乖離があり混乱する可能性もあるが、著者の考え方も相場の動き方からすると説得力がある
  • 弱い日本の強い円
    目からうろこの名著
    為替は、貿易収支や所得収支、すなわち資本のフローによって影響されるのであり、一貫して経常収支黒字国である日本の円が経常収支赤字国である米国のドルに対して円高基調が続くのは当然だ。
    国力が弱いとか、人口が減るとか、景気が悪いとかいうようなことは、為替に対する影響はない、または逆の影...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    昨年購入して「積ん読」してる間に安倍政権になって円安がガンガン進んじゃって、時期を逸したかな〜と心配しながら読みましたが、全然そんなことなかった。
    外国為替のメカニズムについて、たいへん分かりやすく学ぶことができました。

    「少子化で国力が衰退する国の通貨が高いのはおかしい」
    「こんなに莫大な財政赤...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    人気アナリストによる為替相場の解説書。著者は、長年、日銀やモルガンチェース銀行で為替取引に従事した知識、経験から説得力ある話が展開している。為替市場のアクターをはじめ、為替レートが動くメカニズムが理解できた。
    「円という通貨は、投資家のリスク回避志向が高まり、世界的に株価が下落するような時には最も...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    自分がいかに思い違いをしていたかわかった。本文中で誤解されているということを自分では信じていた。たとえば、為替は国家間の経済の差を反映しているとか、日本の少子化にともなって円安になるなど。実際には為替は二つの通貨の交換レートというだけのもので、このレートは中期的には資本の流れによって、長期的には物価...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    素人には、若干、難しいというか、筋を追うのに手間がかかる部分がありますが、為替の動きの基本的な原因を知るには、よい本だと思います。

    先日読んだ藤巻さんの本は、「とにかく円安に」という論調でしたが、こちらの本では、「現在の円高には、そうなる理由があり、その理由を考えると、今後しばらくは円高基調だろ...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    筆者は、"為替について、間違った情報、浅はかな情報が多いことに危惧し、つとめてわかりやすく書いた本"という。私は1度読んだだけでは、深い理解はできず2度読んだ。それでも全部理解できたかわからないが、基本中の基本の知識がついて、良かったと思う。
    ・国力、人口の増減は為替に関係ない。シンプルに、その国の...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    「ビッグマック購買力平価(ハンバーガーとドル紙幣と100円玉)」の図が載っています。わかりやすく読めます。
  • 弱い日本の強い円
    結構面白い。
    ・為替は国力とは無関係
    ・対外黒字か否か,物価上昇率/デフレかインフレか、に影響
    と、実績からクリアに綴る。
  • 弱い日本の強い円
    2011年、円が70円台後半で推移していた頃に書かれた一冊。為替ストラテジストの立場から、為替と国力が相関するといった為替に関する様々な誤解を説明する。
    ドルと円だけみていても為替相場はわからず、複数の通貨の動きを見る必要があることや、為替取引は巨大な市場であり、投機的な動きの他に、純粋にその通貨で...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    とてもおもしろい本でした
    為替についてわかりやすく書かれています

    為替は難しくてよくわからないというイメージが少し変わりました

    円高は円が高くなっているのか、ドルが安くなっているのかで違う
    円ドル相場ではなく円ウォン相場のほうが景気に影響している
  • 弱い日本の強い円
    人気アナリストが書いた為替相場の本。なぜ円高になるのか、なぜ東日本大震災で円は買われたのか、理由がよくわかる『気がする』本。
    金融系の本としては素人にも分かりやすくて良書です。
  • 弱い日本の強い円
    為替相場は国力を現すものではなく交換レートであることを改めて認識した。
    「(為替相場は)中長期的には主に貿易や資本のフローがどちらに向かって流れているかで決まり、長期的には主に物価の上昇率の差で決まる。であるから、本当に円高傾向を止めたいのであれば、第1にデフレを止めること、第2に日本の投資家・企業...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    為替を見るのに重要なのは3点
    その国が資金の出してなのか資金の受けてなのかという点
    その国が経常黒字国から経常赤字国かという点
    その国が債権国か債務国かという点
  • 弱い日本の強い円
    為替相場について、平易に解説。
    為替相場は通貨と通貨の交換レートであり、国力の違い、経済力の違い、人口の増減などで動くものでない。そして、介入によっても、円安誘導などできない。と解説。
    円高の本当の原因に目を向け、低インフレ傾向が続く状態を何とか変えることや、ゼロ金利や量的緩和政策のような異常な金融...続きを読む
  • 弱い日本の強い円
    円相場の状況をみながら、為替相場の動きを解説する。相場の変動は短期、中期、長期的な視点で異なる。金利、資本フローや物価が主な要因。ドル円だけでなくクロス円を見渡すことで全体を掴みながら、刻々と変わる経済構造に従った対応が必要。