榊原彰のレビュー一覧
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雲をつかむような概念であるdevops。これをアメリカの老舗自動車部品メーカーを舞台とした小説で体感させることを狙った小説。
本書ではdevopsが仕事の4つのタイプと3つの道に沿って解説される。その根本には『ザ・ゴール』のTOC理論がありボトルネックになっているものから仕事をはぎ取ること、加えて、...続きを読むPosted by ブクログ -
# 継続的デプロイ・継続的インテグレーションを支えるための技術書
## 面白かったところ
- 工学とはなにか? みたいな小手先の技術ではなく、学問としてソフトウェアを捉えた構成が良かった
- 継続的にプロダクトをアップデートするための、かなり抽象的な知識が散りばめられていて良い
- モジュー...続きを読むPosted by ブクログ -
ソフトウェアエンジニアの仕事とは何か、そしてなぜそれが重要なのか、どうやって実践するのか、が書かれている本
現代のソフトウェア開発の権化とも言える一冊Posted by ブクログ -
ソフトウェア工学を工学たらしめるーー。そんな使命感が充満している。
継続的デリバリー。継続的リリース。TDD。DDD。アジャイル/DevOpsの文脈を解する人であれば、初見の概念やプラクティスに出会う確率はそう高くない。新しい出会いをもたらすのではなく、私達が長年かけて学び実践してきたことを、あらた...続きを読むPosted by ブクログ -
アジャイル、継続的デリバリー、DevOpsを飲み込んで、その本質を明らかにし、その先を開こうとする一冊。これらのプラクティスだけでなく、DORAのReseach、チームトポロジーといったものを飲み込んで現代のソフトウェアを工学として定義した。クラフトマンシップからソフトウェアエンジニアになるための一...続きを読むPosted by ブクログ
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IT業界で働く人は、ひとつの並行宇宙で進行しているような話として読んでみると面白いのではないか。VR転職というか、エアー出向というか。実際にはもっと行きつ戻りつ紆余曲折あると思うが、ひとつのケーススタディとしては申し分ないと思う。でも、アメリカって本当に最初グズグズでも「レジスタンス」よろしく各自の...続きを読むPosted by ブクログ
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自動車部品メーカーのIT部門を舞台にした小説です。
この組織では以下のような問題を抱えていて、自分の職場状況と照らし合わせても他人事とは思えません。
・5分で済む変更のために20分かけて登録するのはアホ臭いと誰も使わなくなった変更管理システム
→何かを誰かが変えて何かが起こっても誰も状況を把握でき...続きを読むPosted by ブクログ -
■5つの理想
第1の理想-局所性と単純性
第2の理想-集中、フロー、楽しさ
第3の理想-日常業務の改善
第4の理想-心理的安全性
第5の理想-顧客第一
エンジニアが現実にいる人ではなく、抽象的な存在として”顧客”を考えると、まず正しい結果を生み出せない。
「ソフトウェアのデリバリーでリードタイ...続きを読むPosted by ブクログ -
システム開発プロセスの課題を、工場の見学によって俯瞰して洞察を得て、マネジメントに活かしていく物語。タイトル通りのDevOpsの文脈としてだけでなく、普段の業務プロセスのどこに無駄があるのか、それに対する解決のアプローチは製造業からヒントを得られることが多そうだと気付いた。アジャイルやスクラムを学ぶ...続きを読むPosted by ブクログ
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・ITの4種類の仕事―ビジネスプロジェクト、IT運用プロジェクト、プログラム変更、予定外の仕事。技術的負債を放置しておくと、予定外の仕事しかできなくなる
・(過度なセキュリティを追求する担当者に対して)会社にとって最大のリスクは、監査所見を解決できないことではない。会社が生き残れないことだ
・「お前...続きを読むPosted by ブクログ -
ざっくり言うと生産管理からITが学ぶことは沢山あるよという話。度々引用されるので、ザ・ゴールを読んでから本書を読んだ方がよい。CIO視点のビジネス小説として他に「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか」があるが、そちらより学びが多かった気がする。しかし図があった方がもっとわかりやすかった。Posted by ブクログ
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法改正の度に法外な改修費がかかる状況を何とかしたいと思い手にとった。
自社で開発、運用している状況だからできるのか。ベンダーに開発、運用まで任せている状況で、ユーザ部門まで束ねて情報システム部門で何ができるのか、特に「第2の道」をなんとかしたいなあ。Posted by ブクログ -
IT運用における問題や問題に対する対処、
運用改善、最終的には開発・運用の一体化までを
小説として書いた本。
嫌がらせをされるシーンもあったりと、
実際のIT運用に近い話が多かったような気がする。
おかげで面白く読むことが出来ました。
IT運用から改善を実現するには、
①現状をまずは改善する(小...続きを読むPosted by ブクログ -
ザゴールのIT版。
基本的に、システム(ある程度規模がある)開発経験者でなければ、用語の理解や、開発現場の雰囲気の調整に難航しそう。また、加えて登場人物の多さも気になる。
日本のシステム開発従事者も、スキルや契約や何より、DevOpsの先にあるITが何のためにあるのかという視点を主人公率いるユニ...続きを読むPosted by ブクログ -
IT部門の開発と運用、延いては全社的なビジネスとITの融合を図るまでの過程を本書でも言及されている「ザ・ゴール」のような小説仕立てで描き、コミュニケーションとコラボレーションの推進を訴え、目的の共有と全体最適を啓蒙する。
トラブルに次ぐトラブル、ビジネス側から突きつけられる厳しい要求、正にデスマー...続きを読むPosted by ブクログ -
ITのプロジェクトがどんな風に進んでいくのか、
また最近流行りの(?)DevOpsがどんな概念なのかを知りたくて、
まずは小説から入ってみました。
欧米の小説な上に、自分の門外漢な領域でもあるので、
話の内容が完璧には分かりませんでしたが、
「それって情シスの仕事でしょ?」と安易に考えていたことに...続きを読むPosted by ブクログ -
序盤は主人公と周囲の人たちが酷い環境で仕事をさせられていたり、それにもかかわらず誰も改善しようとしないことなどに対するいら立ちに、共感を覚えることが多くありました。
中盤以降、主人公たちの尽力で改善が進んでいくのですが、なぜかあまりカタルシスを得られず…… 全編通してわからない用語が頻発していたこ...続きを読むPosted by ブクログ -
思ったより読みやすかった。技術スタック的には、自分もやってきたのが並んでて、納得感あった。あるあるネタも、自分も経験あるやつ並んでた。自分のキャリア的に、大手SIerの経験がないのもあるだろうけど、ここまで官僚主義的手続きに技術レイヤまで縛られてる組織の中の人になったことがないので興味深く読めた。今...続きを読むPosted by ブクログ