草凪優のレビュー一覧

  • ラストバトル プロレス哀歌
    主人公の川岸が、川田がモデルでラーメン屋を経営しているのだがそのラーメン屋の描写がリアルで良かった。
  • あやまちは夜にしか起こらないから(新潮文庫)
    見た目は美人でグラマーで知性とユニークな自我を持った高嶺の花の女が、実は育ちや野暮ったい美的センスにコンプレックスを持っている。それを読者に徐々に明らかにしていく過程に引き込まれました。とても満足です。
  • 君のいるすべての夜を

    これはおもい

    一人の女性の生き方としてとても考えさせられる重い展開。バブル期からの満たされない心をどうやって満たすのか?わからなくなりました。作者の新しい境地かと思います。
  • ちぎれた夜の奥底で(新潮文庫)
    官能小説ですが文章は上手いし人間をリアルに描写できているため、性的満足を得たいだけの読者以外にも興味を持って読めるのではないでしょうか。
    私はこの作家のファンなのですが、大きな理由は視点が主人公の男性で固定されている所です。多くの官能小説では、男性の心理描写と女性の心理描写が交互しますが、なぜヤラれ...続きを読む
  • あやまちは夜にしか起こらないから(新潮文庫)

    最高傑作

    全作品を読んでいますが、草凪優の作品の中での最高傑作だと思います。
  • あやまちは夜にしか起こらないから(新潮文庫)
    ポリアモリーといったパートナー同意の元で複数の方々と関係を持つ恋愛観をテーマにした小説。
    人それぞれ恋愛観があるし、パートナー同意のもとであれば、別にありだと個人的に思う。
    ポリアモリーによってパートナーに嫉妬の感情を抱き、それによってさらにプライマリーのパートナーへの気持ちが高ぶるのは理解はできる...続きを読む
  • 歌舞伎町の沼
    快楽=この世に生まれてきた意味を見出し、圧倒的「生」を感じた者は、それとは真反対の「死」というエンドで綺羅びやかに最後を終える。
    それとは逆に、なぜ官能小説は(傍から見ると)バッドっぽいエンドを迎えてしまうのだろう、、絶対的快楽に溺れたものに対する罰を与えないと気が済まないのか、笑
  • ラストバトル プロレス哀歌
    現役を引退してラーメン屋を営む元悪役レスラーにリング復帰のオファーが。これまでのプロレス人生を思い返しつつも一夜限りのリング復帰するお話。

    面白かったです。作者本人が無類のプロレス好きだそうで、そういう人がその熱量でもって書いてるのか物語からぐいぐいと引っ張られていく感覚がすごい。プロレスには疎い...続きを読む
  • 知らない女が僕の部屋で死んでいた
    2020.7.27

    恋愛と言うよりかは愛憎劇
    しかも超ジェットコースター級。
    かつてのクラスのカースト上位の千紗都が部屋で死んでいた。
    サスペンス?的な開幕。そこから人々の証言を集め、そして自分の記憶からたどり着いた真実。最高のセックスをして死に果てるつもりだった。蒼治も千紗都もいじめとは到底言え...続きを読む
  • ジェラシー

    気持ち解る

    内面の自分と外ズラを常に考えている。同じ気持ち
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)
    9/3 官能小説の賞を獲った作品ということでしたが、正直おもしろかった!官能小説にありがちな、女の人の反応が型通りみたいな部分が少なくて、あーこの作家頭だけで書いてるのではなく、実際女の人とよく遊んでるんだろうなあ。セックスうまそうだなあ。と思いました。話の展開だけは若干ご都合主義だけど、人物の描写...続きを読む
  • ジェラシー
    近未来の東京。日本経済は停滞し、スラム化している。日本の政治家の無能さから、世界から見放されている。そんな近未来の中で、官能小説を沢山書いている草凪優が、セックス・アンドロイドを通じて、愛とは何か?を問う。
    波崎清春は32歳、元デリヘル店経営者。デリヘルで業績を上げる。つき合っていたのが、上里千夏。...続きを読む
  • 愛でも恋でもない、ただ狂おしいほどの絶頂
    面白いです。ベリィショートでない表紙が気に食わないが。官能小説家だと思ってたけど、ちゃんと文学してます。ほとんど官能でエロ表現が満載だけど、まったく勃たない、先が気になってしまうように出来ている。キャラが立っているせいか。
  • 知らない女が僕の部屋で死んでいた
    知らない女が僕の部屋で死んでいたらかなり驚く。
    そして、なぜ?と考え記憶を辿り‥

    途中まではかなりつまらない駄作かなと思っていたが、
    月末は突然フルスロットルで駆け抜けていく感じ。

    意外な結末は、テレビドラマにありがちな単純なハッピーエンドではないが、2人の関係性を考えれば、2人のこれまでを考え...続きを読む
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)
     官能小説部分はさすがに上手い、しかし話がハードコアになると一気に陳腐な感じがして興ざめしてしまう、官能ハードロマンといえば勝目梓に軍配が上がるかな(個人的感想)
  • ちぎれた夜の奥底で(新潮文庫)
     草凪優の官能小説はライトなエロ小説とは一線を画する。同様な小説家として花房観音が挙げられる。小説をしっかり読ませた後、何かしら考え深い思いをさせられるわけだ。ただただやってるってだけじゃない(笑
  • 夜より深く(新潮文庫)
     若いときは「自分探し」で思い悩み、中年に近づくと「自分を見失うことの大切さ」を思い知らされる(P120参照)自分を見失うことって、何かに熱狂したいってことかな、だったらライブへ行けばいいんだよ。やってることのリスクがおおきい、そこがまたスリリングで楽しいっていうならジャンキーと変わらない、って大衆...続きを読む
  • 夜の私は昼の私をいつも裏切る(新潮文庫)
    2015年16冊目は官能小説。

    草凪優作品は三冊目。今年、二冊目。

    IT企業に勤める尾形は、クライアントの社長夫人・麻里子とW不倫関係となる。甘美な関係に嵌まって行く二人。その二人が行き着いたのは……。

    匂いたつような、コッテリとした官能描写は相変わらず。少々、やりすぎ(性的意味でなく)、出来...続きを読む
  • 夜より深く(新潮文庫)
    いやー、こういう話だとは思わなかった。フランス書院文庫にもなかなかハードではありました。ひけをとらないという。
  • 夜より深く(新潮文庫)
    内容(「BOOK」データベースより)
    東北のホテルで働く梶谷は、同僚のベルガール・有希子と不倫関係に陥る。密会を重ねるうち、職場の宴会場での情事がバレ、仕事も家庭も失ってしまう。逃避先の沖縄で、束の間、酒と女に溺れる梶谷だが、再出発を誓って故郷東京へと舞い戻った。一軒家を借り上げて駆け込み寺にし、ネ...続きを読む