姫岡とし子のレビュー一覧

  • ジェンダー史10講
    新書ということもあって平易で簡潔に書かれていて読みやすい。内容は女性史やジェンダー史の勃興から歴史叙述との関係、家族史や身体史や労働史、他には近代家族論、社会構築論、ポスコロなんかが扱われている。ほとんどの章で日本やアジアのことについての記述が含まれていて、読んでいて沸いた「日本やその他の地域ではど...続きを読む
  • ジェンダー史10講
    「ジェンダー史」の成立までと、それが明らかにしてきたものを10章に分けて説いている。

    実は本書を読む前、ちょっと誤解していて、ジェンダー研究の歴史のかと思っていた。
    が、そうではなく、歴史学の中で、ジェンダーがどのように主題化していくのかということだった。
    ならば、どうして「ジェンダー史学」とか「...続きを読む
  • ジェンダー史10講
    読んでいる途中だけど、第4章の記述の中で、歴史を考える上で、「正史」という見解はもはや成り立たず、ジェンダー史もある見方としての歴史の一つなのだ、という指摘は心に留めておく必要があると思った。
    ジェンダー史だけでなく、障害者の観点から捉えた歴史とか、民族や移民の観点からとらえた歴史とか、多様な歴史の...続きを読む
  • ジェンダー史10講
    第7講「身体」だけめくってみるけど不安になる。デューデン先生やラカー先生そんなに権威みたいに扱って大丈夫なんだろうか。ていうか、あちこち出典なしで断定的な表現で書かれているのでよろしくないと思う。