岡本かの子のレビュー一覧
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小説を元に作画した漫画なのですが面白い!
原作と異なるシーンが多々、盛り込まれていますが
見事にハイブリットされて、
漫画としての読みごたえは、かなりありますね。
続きが気になって、毎週、楽しみしていますが、
イラストも雰囲気にあっており、
漫画的な意味で、見やすいでしょう。
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表題作含む短編8編収録。初めて岡本かの子は読みましたが巻頭を飾る「金魚繚乱」からして私の好みどストライクでした。兎に角、文章が美しい。水や緑の匂い、花の色、水中を泳ぐ煌びやかな金魚達。描かれる豊かな香りと色彩は官能的で男女の複雑な心理を時には鮮明に、ある時は靄に包まれたかのように遠近感をもって綴られ...続きを読むPosted by ブクログ
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大学の同期の女の子がこれで卒論を書いた。冒頭一文目、「遁れて都を出ました」から惹きつけられる。主人公の蝶子が魅力的だった。好きだなあと感じる文章、美しいと思う情緒豊かな描写を多く見つけられた。特に前半部に多く描写されている、蝶子がものを食べながらふわふわと何かを考える癖がとても気になった。Posted by ブクログ
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青年マンガはあまり読まないのですが、何となく気になって無料版を読みました。
好き嫌いは別として、すごく引き込まれます。
結局最後、作者は何を伝えたかったのか気になります。
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主要キャラが皆いい感じに愛に狂っています。
特に満佐子と日野が。
満佐子の場合、まだ何か胸に抱えているようにも思えますが…
続きが楽しみな作品です。 -
原作は読んでいませんので、今後の展開は全く知りません。
当初は復一の真佐子への偏執の物語かと思いきや、真佐子も真佐子で復一にこだわってる様子に思えます。
復一の級友の日野も日野で、何か抱えているようで、主要キャラ全員一癖二癖ある人物です。
金魚との接吻が妙に生々しく、印象的でした。
次回...続きを読む -
空虚な心。懐えようとする肉体。
───現世に指一本の繋がりを持たないようなひとりの無用な人間が何の意味からこうした辛苦をして生き延びようとしているのだろう────。Posted by ブクログ -
行く鳥、行く雲、行く水、行く川、行く船───死ぬる覚悟ちょうものにこころを据え、情に任せてゆくら、ゆくらに漂えたら、女の身としてどんなに満足であろう。Posted by ブクログ
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復一と真佐子を結婚させなかったのに結局子供はつくらせるなら、始めから二人をくっつけてほしかったし、最低でも、日野と結婚した一人目の子こそを最初に結ばれた復一の子にすればよかった。日野は復一の事も好きだったのだから、ちゃんと育てたはず。全てが無駄にひねくれて、後味が悪い。