阿井渉介のレビュー一覧

  • Y列車の悲劇
    Y列車、最後の最後にやっと意味がわかり、悲劇の意味もようやくわかった。
    列車モノというと時刻表やら路線図やらのトリック考えてしまうけれどこれはそれ以上。
  • 銀河列車の悲しみ
    たぶん知らない人が多いと思います、この作品も、そして作者も。

    しかし、この本はいい。理屈抜きにいい。

    冒頭が最もいい。
    極寒の北海道。その新雪の原野に、二条の車輪の蹟が続く。
    そして、その先の大木に、列車が一台引っかかっているのである。
    雪原を走り疲れて、眠っているかのように。

    この美しさは、...続きを読む
  • 愛と憎しみ 奇跡の老老介護
    特に期待することもなく読み始めた。阿井さんは十数年前に推理小説を読んだきり。
    なかなかできることではないと思いました。お母様のことが大好きだったんですね。合掌
  • うなぎ丸の航海
    にょろり旅繋がりで手に取ってみた。
    「ただ船に乗りたい、縄船に乗りたい」という熱い思いが、ウナギの調査船に乗る機会を掴み、天性の冒険家魂に火がついてしまう。
    名だたる研究者にひるむことなく、冒険と新たな発見にまい進している著者の姿が楽しい。
    本家(?)にょろり旅の著者がロートルだ、引退だと言っている...続きを読む
  • 虹列車の悲劇
    上野駅、到着した寝台列車で見つかる謎の白骨死体。乗客が一晩で白骨化?舞台は、岐阜の郡上八幡へ・・・ 末期ガン患者の診療所にまつわる謎。白骨化した被害者が誘拐事件を引き起こし・・・??? 主人公牛深警部の謎の過去が微妙にからみあい。 列車からは奇妙な緑色の虹。全体的なトーンは暗いが面白い。
  • うなぎ丸の航海
    青山 潤著「アフリカにょろり旅」のウナギつながり。関連本というより、同じ東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」が登場する、またもや楽しくて興味深い冒険紀行。同研究所の調査船「白鳳丸」でニホンウナギの産卵場所を探すのですが、探し方がこれまた原始的に網で採取して採れた顕微鏡サイズのものを検証していくとい...続きを読む
  • 慶喜暗殺 太鼓持ち刺客・松廼家露八
    慶喜暗殺、という文字に惹かれましたが、慶喜は最後にちょっとだけ出てくるのみです。明治になってからの静岡のお話で、有名人が次々と出てくるのがサービスでしょうか。
  • 愛と憎しみ 奇跡の老老介護
    ウルトラマンタロウほか7人の刑事などのテレビドラマの脚本を手がけ、推理小説など多数執筆。

    気ままに作家活動をして70を過ぎて自宅に戻った作者。
    そこには視線が定かでない寝たきりにも等しい母親が。

    兄弟には頼らぬと決めた母の介護。
    何もわからないところから、始めるが。。。

    脳梗塞に見舞われ入院、...続きを読む
  • 虹列車の悲劇
    列車消失の作家さん。
    地図、時刻表を駆使してっていうのではない、蓋を開けたらびっくり~というタイプのミステリーでした。いやホント、びっくりだから。もう、表紙も見たくないほど。
    この阿井さんって何者?!
    そう思うほど作風が!評価が!?
  • 銀河列車の悲しみ
    身長数十メートルの怪獣ゴジラに襲われたという青年。少女誘拐。バラバラに切断された彼女の遺体写真。しかし誘拐と思われた少女は無事に戻る。…も、銀河鉄道に乗ったり、恐竜時代の地球に行ったと言う。
    さらに北海道では、ミステリアス銀河列車が60人の乗客とともに消える。車掌だけ保護されるも、宇宙を旅して月面や...続きを読む
  • 雪花嫁の殺人 警視庁捜査一課事件簿
    サッカーグラウンドの真ん中で殺された男。その周りには片道一人分の足跡しかなかった。

    まとまっていて面白いとは思うけど、トリックが秀逸と言うべきか、荒唐無稽と言うべきか。
  • うなぎ丸の航海

    推理小説家の著者が海に憧れ乗り込んだのが、東京大学海洋研究所調査船・白鳳丸。ニホンウナギの産卵場所を探しての探索行。

    ひたすら海に憧れ「マグロ船にでも乗り込めないか」と思案していた著者が、どういうはずみかニホンウナギの産卵場所の調査隊に参加してしまう。最初は「とにかく海に出たい」というだけの気...続きを読む