茨木のり子のレビュー一覧
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茨木のりこが翻訳・選した韓国詩集です
どの作家にも解説があり、その後に見返してもおもしろいです
一番好きなのは李海任の詩です
敬虔な修道女がしたためていた、信仰と愛の混ざった詩はどれも胸を打ちます
信仰の衝撃を、新雪を踏みしめる足跡に例えたり、旅する海鳥に自由を重ねたり、その眼差しが美しいなと思い...続きを読むPosted by ブクログ -
もっと早く 茨木のり子 を知るべきでした。何歳でこれを読むべき、と押し付けがましいのは論外だけど、10代で読んでいれば、今読んだ時に自分を必要以上に責めずに済んだはず。若い時に茨木のり子をスルーした人は、若松英輔 さんの特別授業と共に読むことをおすすめします。Posted by ブクログ
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茨木のり子さんは、有名な詩人ですが、散文も優れていると思っています。この本は、夫と死別後に習い始めたハングルへの旅、ハングルとの旅を綴るもの。紀行文にもなっていて、茨木のり子さんは、とても魅力的で、興味深い人だったのだろうとしみじみ思える名著ですね。言葉は学ぶに値する、人生は、言葉をつかって生きるに...続きを読むPosted by ブクログ
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フォロワーさんのレビューで知った詩集。
うつくしいことばと、純粋さに、わたしの忘れかけていた何かが共鳴した、ような気がした。
重吉の詩のことばを借りれば、「ほそいがらすがびいん」と鳴って、壊れるように。
壊れた「がらす」は粉々になって、光にきらきらと反射してプリズムとなる。
重吉の詩を読んで「び...続きを読むPosted by ブクログ -
人生で最初に好きだと思って、今も一番好きな詩人はこの人。本当にありがたい。2006年に急逝されたとのことで、同じときに生きていたことに驚きと感謝。
これからも読み続けたい。読み続けなければならない気がする。
自分の感受性くらい
はもちろん、今回響いたものはこちら。
「ギラリと光るダイヤのような...続きを読むPosted by ブクログ -
読めて良かった。訳された詩も、詩人についての解説も。三十数年前に刊行されたとは思えないほど、ことばがきりきり迫ってくる。2020年代の韓国の本屋さんの、詩集コーナーはどうなっているんだろう。Posted by ブクログ
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石垣りんさんの詩集ですね。
永遠の詩シリーズ 05 の作品です。
このシリーズの魅力は、時代に関わらず読み次がれていける作家と作品を見事に紹介されていることですね。
石垣りんさんの詩集も、ものすごく受け入れやすく、働く私たち職場の隣に席する仲間だという事だと思います。また、『職場の詩人』であり...続きを読むPosted by ブクログ -
金子みすゞさんの詩集ですね。
みすゞさんの詩はおりにふれて目にする事はありましたが、短いなかにも心惹かれるものの多いのに感心していました。
今、こうして詩集として声に出して読んでみると、みすゞさんの宇宙が私の命のなかにも響きます。
50篇の作品が紹介されています。
蜂と神さま
蜂はお花のなかに、...続きを読むPosted by ブクログ -
書店で表題作に胸を突かれて購入した詩集。
なんて美しくて悲しい詩なんだろう。
それでも、日差しを受けてキラキラ光る雨粒や、降り注ぐ光、雲間からの青空が浮かび、光に満ちて神々しい。
29歳でこの世を去った八木重吉。
名前は重々しい響きだけれど、彼の紡ぎ出す言葉達は、コロコロと楽しげで、軽やかで、美し...続きを読むPosted by ブクログ -
茨木のり子さんの詩を見る度、ストレートかつ個人主義であるカッコ良さが伝わります。
そんな方が、大事になさった他の詩人の詩の解説
なんて贅沢な一冊なんだ。
特に、石垣りんさんの詩の選詩と解説は、感情が豊かになりました。
岩波ジュニア新書、あざす。Posted by ブクログ