近藤史人のレビュー一覧
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「藤田の猫」が好きで
(表紙の猫もいい顔してる)
藤田に関するあれこれ
本人側と一般に言われてる側と
両方を丁寧にピックアップ
されていたので
自分の中で藤田の性格を
考察出来て良かった
軽井沢にある藤田の美術館に
いつか行ってみたいな
岐阜駅本の市にて購入Posted by ブクログ -
藤田嗣治は5回結婚したと言われているが、フランス人との結婚は全て藤田が捨てられ、別れても金銭や生活の援助をしたそう。パーティーでの奇行も有名だが、酒が飲めず素面で美術界で残る為の必死のパフォーマンスをしていたそうな。解説本は3冊読んだが、藤田の印象がそれぞれ違った。こちらは良い面を知れる本。Posted by ブクログ
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美術館で絵を見た。年譜に沿って進む展示された絵は、年を追うごとに表情が変わっていた。添えられた彼の紹介文には、いつも別の名の女性が居た。移り気な画家なのだろうか。フランスで若かりし時を過ごしたかと思えば、メキシコやアメリカや中国を見る。面白そうな人生だ。そう感じて知りたくなり、手に取った本だった。
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素晴らしき乳白色の画家と称えられ、エコール・ド・パリで最も有名な日本人・藤田嗣治。彼の生涯を追った傑作ノンフィクション。東京都美術館の藤田嗣治展を観る前の予習で読んだ。
陸軍軍医総監の父を持ち、裕福で厳格な家庭で育った少年の夢は画家になることだった。しかし面と向かって父にその夢を語るのを...続きを読むPosted by ブクログ -
こんなに偏見と誤解に翻弄された人生は、感受性の強い芸術家にはさぞかし辛かっただろう。また、国立近代美術館に戦争画が展示されるようになったのは画期的な事なのだと知った。藤田嗣治か晩年の穏やかな暮らしの中で作った様々な小物も見てみたいと思った。Posted by ブクログ
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今まであまり明かされなかった画家・藤田の誤解を解き明かすという意味で、意義深く、かつとてもわかりやすいドキュメンタリーだと思う。戦争画に関わった詳細やその後のことも丁寧に描いてあったのでとても満足。同時にこの本を、藤田を誤解したままの多くの人たちに読んでもらいたい、と痛切に思う。Posted by ブクログ
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本人が全てを語っているわけではないので、何が真相なのかは謎のまま。だけど、作品のもつ美ではなく作者の人間性を追っているからか、作風の変化に納得できた気がする。良書。Posted by ブクログ
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藤田嗣治の人生の軌跡を辿ったノンフィクション。
予備知識の無い状態で読んだため、最後まで非常に興味深く読めた。
藤田のモンパルナスでの著名な画家との交流や活躍を知り非常に驚いた。
日本帰国後は第2時世界大戦中に戦争画を描いた事により、同僚の集まりであるはずの日本美術会から戦争犯罪者にリストアップされ...続きを読むPosted by ブクログ -
きっかけは上野で開催されていた、没後50年藤田嗣治展。
時の流れとともに、描く対象がかわり、タッチがかわる様子を見て、藤田嗣治さんの人生や人となりに興味をもった。
日本に捨てられたとかんじながらも、日本を愛していた藤田嗣治さん。遠い人のように感じるが、奥様が最近までご存命だったと知ると、さほど昔の人...続きを読むPosted by ブクログ -
日本人に生まれながら、晩年フランス人に帰化した藤田。
渡仏して名が売れ出せば、批判され、日本のためにと思って戦争画を書けば、批判され、日本では不遇の扱いを受けた。そんな日本に対して、当てつけのために帰化したと思っていたが、どうやらそうではなさそうだ。
それにしても、当時の日本美術界の人々などの彼に対...続きを読むPosted by ブクログ -
実にオモシロかったです。そして、帰国子女体験がある人には、ちょこっと身につまされる、人生の物語。
藤田嗣治さんというと、パリでフランス人化してしまった、「猫」の画で有名なヒト。…という以上の知識は無かったのですが、衝動買い。
買ってから、作者がNHKのドキュメンタリーのディレクターさんである、とい...続きを読むPosted by ブクログ -
国立近代美術館での絵を見るために備えた本。フランスでの成功と日本での低い評価、戦中は戦争画に協力し、戦後は戦争協力を理由に日本を追われ、再度渡仏した画家の生涯。戦争画の是非は別にして、誤解を受けることが多かった藤田について、藤田の未亡人も含め、丁寧に取材されています。Posted by ブクログ
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1920年代のエコール・ド・パリの代表格、藤田嗣治。その実像に迫ったノンフィクション。著者はNHKのディレクターで、「NHKスペシャル」として取材した中身を書籍化した。
藤田は東京生まれ。「嗣治」という名前は「平和という意味だよ」と言っていたそうだが、同時期の日本人と同様、戦争に翻弄され続けた人生...続きを読むPosted by ブクログ -
秋田市平野政吉美術館で購入。同美術館にある藤田氏の大壁画を見て深い感銘を受けた。
エコール・ド・パリと呼ばれた1910年代のパリでのハングリー精神は正直すごいと思った。パスキンやモディリアーニととともに送った日々は貧乏でも、充実したものだったろうと思う。
日本で強い非難を浴びながらも、力強く生きた藤...続きを読むPosted by ブクログ -
第34回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
巨匠藤田嗣治の華麗なる人生、流転の人生を、未亡人その他大勢の藤田に関わった人々らの証言を元に丁寧に綴っている。
この本を読むと、1920年代のパリ、社交界の寵児であった藤田を取り巻く面子の豪華さには驚く。
例えば、ピカソ、ルノワール、モディリアニなどなど。...続きを読むPosted by ブクログ -
絵そのものの評価よりもむしろ表題どおりまさにその生涯を検討した本作。時流および権威に阿ることなく信念を貫き通す若き頃など色々読みどころ満載ですが、やはり戦時・後の描写がメインテーマかな。
確かに酷い仕打ちを受けているとは思うのだが、その一方で、やはり戦時協力ということに対してご本人もあまり拘泥してい...続きを読むPosted by ブクログ -
面白い小説という感じの本ではない。
フランスでは絶大な評価をされた日本人画家の、日本画界で冷遇された悲しい話。事実を誇張無く、平等に記述した本だと思う。なので特に魅力的だとか、ワクワクするとか、感激するという感情は沸かない。ただこの画風は私も余り好きではないし、日本人に受けなかったのもなんとなく分...続きを読むPosted by ブクログ