村崎友のレビュー一覧

  • 校庭には誰もいない
    初めて読んだ作家さんだった。
    解説で「あだち充の世界で殺人が起こったら素敵(省)」という記述があったけど、そういう世界観もこの本から感じました。
    爽やかで、毒々しさみたいなものもなく、読みやすかったので、続きの話があってもいいなと思います。そしてそれを読みたいです。
  • 夕暮れ密室
    青春ミステリ。
    舞台は田舎の高校。バレー部マネージャーで男子生徒の憧れの存在である森下栞の死は、不自然な点を残しつつも密室と遺書により自殺の線で捜査されかける。バレー部の仲間や親友、クラスメイト達は疑念を抱き、独自に捜査や推理を始める。
    終始痛みを伴う悲壮の物語だが、その中にどこか青春の爽やかさやも...続きを読む
  • 風の歌、星の口笛
    探偵のトッドは、全てが母(マム)によって管理される世界で探偵を営んでいる。ある日彼の周りで死ぬはずのない人工ロボットペットが死に、起こるはずのない停電が起きる。

    地質学者のジョーは地球から25光年(250年)離れた惑星プシュケを目指す。プシュケは遥か昔、地球人が作り出した人口惑星だった。しかしジョ...続きを読む
  • 街角で謎が待っている がまくら市事件
    がまくら市事件の短編集の2冊目です。
    1冊目に登場した人物も出てきますが、こちらから読み始めても問題はないと思います。

    1.さくら炎上
    今まで読んできた北山猛邦さんの作品はどれも面白かったので一番期待していましたが、続きが気になるところで終わってしまいました。
    個人的には、一緒のクラスになりたかっ...続きを読む
  • 風の歌、星の口笛
    横溝正史ミステリ大賞を取った作品だそうな。
    でもミステリーというよりライトなSFです。ミステリを期待する人が読むとがっかりすると思われます。時空を超えた舞台の作品にちょっとミステリ要素を含んだ作品があるじゃないですか、そんな感じ。ハリウッドのSF映画にすごいありそう~。
  • 風琴密室
    読みやすくてあっという間に最後まで読めました。
    学校という場所はなんてホラー映えするんでしょうか。勝手にハラハラしまくった。閉校してる校舎に嵐の晩に泊まるのは怖いて。

    風に詳しい大学生の風沢さんは何者だったのでしょう?彼はシリーズ化出来そうなキャラクターだなと思った。。


    いやぁ、、しかし、悉く...続きを読む
  • 風琴密室
    二つの川が交わる風光明媚な村に暮らす小学生の兄弟、そこにほんの三ヶ月だけ引っ越してきた少女。彼らの友情を描く第一部は、とある悲劇で幕を閉じる。それから数年、高校生の凌汰は夏休みのバイトとして幼馴染みたちと廃校の小学校を片付けていた。そこへ東京から二人の女子高校生が訪れる。ひとりはかつて友情を育んだ少...続きを読む
  • 夕暮れ密室
    ‪文化祭当日、扉の開かないシャワールーム内で女生徒が死んでいるのが見つかった。元男子バレーボール部マネージャー、素直で前向きで男子生徒の憧れの的だった彼女が何故そんな日にそんな場所で死ぬ事になったのか、クラスメイト達はそれぞれの疑問を追及し始める。

    進路の悩みに秘めた恋と微妙な友情、それ故にすれ違...続きを読む
  • 街角で謎が待っている がまくら市事件
    蝦蟇倉市で不可能犯罪が起こるアンソロジー。2冊目。

    この街にも人にも慣れてきた。
    ただこちらの本は事件が解決してるのかしてないのか。
    はっきりさせないがいいのかもしれないですけどね。
  • 街角で謎が待っている がまくら市事件
    蝦蟇倉市アンソロジーの2冊目。2冊目は少しダークな話が多かった印象。いろいろなタイプのミステリーがあって楽しい。真相は二の次な話もあるし、がっつり謎解きな話もある。ちょっと不可能犯罪にこだわり過ぎな感じはしますが。
  • 風の歌、星の口笛
    ファンタジーミステリーだと思って読んだ私は正解だったようです。楽しめました。ただ、紹介文と本文が違いすぎて、本当に焦った。別の本読んじゃったかと思った。
  • 風の歌、星の口笛
     第24回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

     SFミステリーです。舞台は、宇宙。
     この設定ならでは、のトリックです。

     ジョーとクレイン博士を乗せた外宇宙探査船《クピド》は、250年の時をかけて、地球の兄弟星であるプシュケに、いままさに到着しようとしていた。
     プシュケは、人類が500年ほど昔に、...続きを読む
  • 風琴密室
    これは…すごく面白かったけど、途中でずっとアレに気になってたので犯人がすぐ分かってしまったというか…。まあフォントは仕方ないですよね…。
    でもこう甘酸っぱい田舎の小学生男子の思い出とか、密室の謎解きとか、最後の雨ちゃんのドンデン返しとか、その辺りはすごく面白かったので良し。
    暗号使うのかと思ったけど...続きを読む
  • 校庭には誰もいない
    高校が舞台のミステリー。ミステリーと学校生活が絶妙なバランスで存在していて、事件が怒っているのにどこか懐かしい作品。高校という建物に入りたくなりました。(物理的に)
  • 風琴密室
    高2の夏休み、廃校になった母校の小学校の片付けバイトの最中に凌汰と幼馴染達は6年前の小5の時に3ヶ月で転校してしまった雨田菫と再会する。盛り上がって皆でバーベキューを開催。そして台風が近付く中一夜を廃校で過ごすが、次の日の朝暴風雨の中一人が屋上のプールに浮かび…。雨田との出会いと別れ、秘密基地からの...続きを読む
  • 風琴密室
    高2の夏休み凌汰と幼馴染が廃校になった母校の小学校で掃除バイトをしていると東京から2人の女子高生が訪れ、彼女達の1人が小5で3ヶ月だけ一緒に遊んだ雨田菫だった。田舎でのノスタルジックな思い出そして兄コーちゃんの事故死が甦る。その夜台風が廃小学校をクローズドサークルとし幼馴染が殺される。
    早い段階で作...続きを読む
  • 風琴密室
    過去の思い出が引き起こしたとある事件のお話。
    密室と孤立のワードだけでもワクワクしながら読めました。
    風沢さんはいったい何者なのか気になりました。
  • 風琴密室
    小学五年生のリョータの住む忍棚村に雨田菫(雨ちゃん)という女の子が転校してきて仲間になります。

    仲間は六年生の兄のコーちゃんと同じく六年のうがっち、五年生のハタ、四條、畠山の六人プラス雨ちゃんで、アジトを作って遊び、またアメリカのサクラメントに引っ越してしまう雨ちゃんの為にリョータたちは蛍の星を作...続きを読む
  • フェイバリット・シングス
    小学生の一人娘『奈々』と愛犬の『モモちゃん』(雄)と暮らす推理作家の『六呂田録郎』。最近は、女好きな自分と同姓同名の男を主人公にした軽めの探偵小説を書いているが、締め切りに追われる六呂田の元へ、なぜか次々とおかしな依頼人が現れる。
    作家・六呂田録郎が、自作の登場人物宜しく迷推理を繰り広げる連作短編。...続きを読む
  • 夕暮れ密室
    高校最後の文化祭、1人の生徒が謎の死を遂げる。様々な人物からの視点で、密室事件の謎に迫っていく構成。久保田の奇蹟と銘打った推理パートもあり、最終章に一層期待が高まったが、肝心のトリックは必然性を感じないし、動機も中途半端で、何を描きたかったのか伝わらなかった。横溝正史ミステリ大賞系は、第21回受賞作...続きを読む