探偵のトッドは、全てが母(マム)によって管理される世界で探偵を営んでいる。ある日彼の周りで死ぬはずのない人工ロボットペットが死に、起こるはずのない停電が起きる。
地質学者のジョーは地球から25光年(250年)離れた惑星プシュケを目指す。プシュケは遥か昔、地球人が作り出した人口惑星だった。しかしジョ
...続きを読むーがたどり着いたとき、プシュケは砂漠化し滅びてしまっていた。
交通事故での入院から半年ぶりに退院したセンマは、恋人スウに会おうとするが、彼女の家には別の女性が住んでいた。センマはスウを探すが、スウの母親も自分の家族も大学時代の教授も誰もスウのことを知らない。
並行して進む3つの物語。
半分以上読んでもどこで繋がるのか分からん!どうまとまるんだ!と思っていたら最後はするすると綺麗にまとまりました。
選評で(この作品は第24回横溝正史ミステリ大賞)綾辻さんが「いわゆるSFミステリ、いや、これはあえてSFファンタジーミステリと呼ぶべきか」と言っているように、SFやミステリを期待して読むとあれ?となるのかも。あまりそのあたりを気にせず、ファンタジーとして読んだ方が楽しめると思いました。
私はSFに疎いこともあって、一気に引き込まれてがーっと読んだ。素直に面白かったー!と思える作品でした!私はすき!
最後まで読み終わるとタイトルが沁みる~。