釘原直樹のレビュー一覧
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本書は、身につまされる本である。手抜きを無くすことにとどまらず、個人として、集団としてどうすれば生産性を向上できるかを解説している。
集団にとって手抜きが厄介なのは、それが周囲に感染っていくという特性を持つからだ。
手抜きとはなんであり、どうして起こり、どうやったら防げるのか?
本書では、その原因...続きを読むPosted by ブクログ -
「手抜き研究」の第一人者だけあって分かりやすくてかつためになる。
腐ったリンゴは直ぐに取り除かないといけない。
参考文献のリストはあるのだが,本文のどの記述に対応したいるのかが分からない。これじゃ意味ないだろ?文系はこれでいいのか?(手抜き!)Posted by ブクログ -
「個人が単独で行った場合にくらべて、集団で作業を行う場合のほうが1人当たりの努力の量(動機づけ)が低下する現象」(p.ii)を「社会的手抜き」と呼び、「社会的手抜きと関連があるさまざまな社会現象を取り上げ、社会的手抜きの視点から分析」(p.239)した本で、具体的には「生活保護の問題、投票率、仕事...続きを読むPosted by ブクログ
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結局、意義付けと動機付けが大切ということと理解。手抜きを無くすために監視を強化すると言いがちなコストカッター的な人にこそ読んでほしい。Posted by ブクログ
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【文章】
とても読み易い
【ハマり】
★★★・・
【共感度】
★★★★・
【気付き】
★★★・・
手抜きの要因
・低い評価可能性…「がんばっても評価されない」
・努力の不要性…「自分がやらなくもアイツがやってくれる」
・手抜きの同調…「アイツもさぼってるなら自分もさぼる」
・緊張感の低下…「...続きを読むPosted by ブクログ -
「社会的手抜き」という集団の中の個人の心理・行動について、考察した本。
集団の構成員の数が多くなればなるほど、個人の能力・効率が落ちるという現象をさまざまな事例を用いて紹介している。なかなか面白い本だった。
ただ、この分野の研究が少ないためもあってか、ほとんどが先行論文の引用が多かったのは致し方...続きを読むPosted by ブクログ -
集団になると個人でやった場合より一人当たりのパフォーマンスが落ちるというのは意外だった
無意識的に行われているため防ぐのは難しい
社会的補償によってパフォーマンスが上がる場合もあるPosted by ブクログ -
○心理学者の釘原氏の著作。
○「どうして人は怠けるのか」をテーマに、数々の調査研究をまとめ、「怠ける」原理についてまとめたもの。
○いろいろな調査を紹介しており、読み物として面白かった。
○ホームアンドアウェーのところは、イメージしていた結果と違ったので意外に思った。
○一番印象的だったのが「腐った...続きを読むPosted by ブクログ -
いろいろなケースがカタログのように載せてあって、そこそこ面白い。
ケーラー効果:尊敬すべき高い能力の人物が同じ集団の中にいる場合、動機付けをたかめて一生懸命はたらく。
サッカー効果:他者から搾取されることを嫌い、そのために動機付けが低下する。
フリーライダー効果:クソマジメに働く人物がいる場合、楽が...続きを読むPosted by ブクログ -
社会的手抜きを知る
集団の目標を提示
社会的手抜きをしない人材を選考
腐ったリンゴを排除
リーダーシップについて知ることも必要。
一人一人の役割を持つことで責任感を生む。Posted by ブクログ -
■社会的手抜き
個人が単独で作業を行った場合にくらべて、集団で作業を行う場合のほうが1人当たりの努力の量(動機づけ)が低下する現象を社会的手抜きという。
■社会的手抜きの原因
・「道具性」欠如の認識:「自分が頑張っても、それが集団全体の業績にはあまり影響しない」
・「努力の不要性」の認識:他の人...続きを読むPosted by ブクログ -
・集団になると人は怠け、単独作業より努力の量が低下する。1+1が2にならない
・社会的手抜きを無くすのは難しい
・女性は対人関係指向で人間関係に注意を払う傾向がある
・男性は同調しないことで他者より優位に立つことを考えたり、それができなければ集団から離れたりする
・腐ったリンゴ効果...続きを読むPosted by ブクログ -
集団での作業努力が個々人の努力量の総和よりも低下する現象「社会的手抜き」を、綱引きや居眠り、生活保護や投票に至るまで数多くの具体例を提示しながら、その対策について論じている本。
ここで明らかになるのは手抜きが、ただの怠惰だけではないということだ。
例えば、仕事中にインターネットの利用などのサイバ...続きを読むPosted by ブクログ -
まあ面白いけど、おおよそ学者とは思えないような、論理的に詰めが甘いのではないかと思わされる記述が散見された。専門書ではなく一般向けを意識して書いたとあるから、そんなものかもしれないが。
step ladder techniqueはためになった。Posted by ブクログ -
いかに自我関与を高めていくか。
それを求めるだけでなく、
集団として社会的補償は欠かせない。
その基盤となる風土づくりは大前提。
そのための仕組みづくりが課題となると
感じた。Posted by ブクログ -
「手抜き」も活用の仕方次第で決して悪い側面ばかりではない、むしろ必要(必要悪?)なものということ。
一方表題の「やる気」のあるふりをする理由はあまり語られていないように感じた。終章では「手抜き」を推奨する記述もみられた。ならば「手抜き」のススメ、というタイトルにしたほうが良いのでは。Posted by ブクログ -
社会的手抜きとは?について1冊も必要なのかという疑問もあったけど、読んでみたら目がさめる。腐ったリンゴは1個で十分な効果があるとか、とても勉強になりました。Posted by ブクログ
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集団になると生産性が下がる要因は、個人の努力が評価できない、努力の必要がない、他者に同調するなど。個人や集団の特質で異なる。問題行動は日常的に起きている。国家で見ると、公共心、信頼度、財政にも関わる。スポーツ、社会への悪影響。対策。
個人とは異なる集団としてのメカニズムの話かと期待したら、手抜きさ...続きを読むPosted by ブクログ -
手抜きが起こる背景や要因について語った書。読んでいてなかなかない切り口であり、またページ数も短いため、サクッと読むにはいいのかもしれない。
読み終わった最終的に感じたのは、手抜きがどれだけ起ころうとそれはあくまで本人の問題だということだ。手抜きをしようがしまいが、その結果として似たような人が集まる...続きを読むPosted by ブクログ -
手抜き、サボりが起きる理由を分析して、最適なサボり対策を明示した?本。
ハウツー本というよりも論文を手軽にしたという印象。
罰を与えるも、褒めるもどっちも、いずれか効果をなくすことや、動機付けには性差があること等。
手抜きを防ぐための方法はいくつかあるけれど、
実はさじ加減が必要という。
人はど...続きを読むPosted by ブクログ