森村泰昌のレビュー一覧

  • 自画像のゆくえ
    これかなり面白いな・・・
    作品の解釈は自由だけど、明確な理由を根拠にした仮説に基づく解釈がなされると本当に面白い。すごい本だった。
    自画像の祖的存在はファン・エイク(1395〜1441)。『赤いターバンの男』。15世紀に今日我々が知るような鏡が誕生した。それが自画像の始まりに必要不可欠であった。
    ...続きを読む
  • 知識ゼロからのフェルメール鑑賞術
    セルフポートレートをされてる森村さんらしい視点に、既存のフェルメール研究家とは違う発見があってとても面白かった。
  • 自画像のゆくえ
    自ら様々な著名人に扮したポートレイト作品を発表している著者による、自画像に対する読み応えのある論説。
  • 自画像のゆくえ
    歴史上の人物や偉人・有名人などへの変装したセルフ・ポートレイト作品を一貫して発表し続ける現代芸術家の著者が、自身がこだわり続ける”自画像”とは何かを巡って記された論考。新書でありながら、何と600ページを超える大作。

    その多くは、彼が惹かれる”自画像”にまつわるアート界の大家を巡るものである。カラ...続きを読む
  • 知識ゼロからのフェルメール鑑賞術
     先日小説「真珠の耳飾りの少女」を読んだので、いったいフェルメールの絵というのはどんなものなのか、興味があって手に取った。寡作だったフェルメールの代表的な絵をソロれぞれを、詳しく、そして時に非常に妙な視点から解説している。寓意の創造だけではなくて、いったいどのような遠近法を用いているのか、隠れている...続きを読む
  • 自画像のゆくえ
     自画像とは、明治以前の日本には根付いていなかった「西洋の精神」そのものであり、その精神を取り込むことこそが当時の日本美術界における至上命題であった。であるならば、その「描かれるべき西洋の精神」とは日本人にとって何だったのか。本書は、この問いに答えるべく、自画像(もしくは画家の視点を取り入れた絵画)...続きを読む
  • 自画像のゆくえ
    かなりおもしろい。「自画像」という観点から絵画の読み取り方をみせてくれる。深く読み込み、自分なりに想像することの面白さ、大切さを学んだ。
  • 知識ゼロからのフェルメール鑑賞術
    読書録「知識ゼロからのフェルメール鑑賞術」4

    著者 森村泰昌
    出版 幻冬舎

    p69より引用
    “「まねぶ」とは、「まねる」と「まなぶ」
    双方の語源となる古語。「まねる」と「まな
    ぶ」は出所が一緒。「まねる」ことは「まな
    ぶ」こと。まねてみると、たくさんのことが
    まなべます。”

    目次から抜粋引用
    ...続きを読む