辛島デイヴィッドのレビュー一覧

  • Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち
    村上『走ることについて語るときに僕の語ること』(そもそもこれもカーヴァー『愛について語るときに我々の語ること』を模しているわけだけれど)を模すタイトルが差すように、私たちが村上春樹を読むときは、実は村上だけでなく編集者翻訳者エージェントなどなどの関わった人々の解釈と情熱をも読んでいる。
    1つの作品が...続きを読む
  • Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち
    良書。素晴らしい。筆者の丁寧な仕事ぶりに好感がもてるとともに、この主題でちゃんと読み物になっていて退屈もしないし面白い。

    海外でも村上春樹は人気で、ノーベル賞候補になっているとなんとなく思っていただけで、翻訳者を中心に関係者のインタビューやエピソードを通じて知らなかったことを知れた本。

    翻訳のみ...続きを読む
  • Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち
    村上春樹が世界でどのように紹介されて売れていったかが分かった。これまでは作品が良ければ自然と世界でも読まれていくのだろうと漠然と思っていたが、特に翻訳小説で成功を収めるには実は一人の作家に対して翻訳者や編集者などのたくさんの人たちが様々な思いで関わって、そしていろいろな偶然(必然?)が重なっているこ...続きを読む
  • Haruki Murakamiを読んでいるときに我々が読んでいる者たち
    日本の現代文学において、最も海外で読まれている作家は村上春樹を置いて他にない。本書はなぜ彼の作品がここまで海外で受け入れられたのかという点について、彼の英語圏での出版を手助けした翻訳家・編集者・出版エージェントといった文学の”裏方”の人間たちにスポットを当てることで解を出した労作である。

    こうした...続きを読む
  • 文芸ピープル 「好き」を仕事にする人々
    タイトルと内容が違うのではないか
    内容はほぼ海外への日本文学とくに女性作家の紹介
    面白くは読めたが、「好き」を仕事にする人々というタイトルじゃないでしょう
  • 神村企画 The Making of the Next Kamimura

    講談社Birthシリーズ。やはりアィデア先行で小説として
    欠けたまま読まされた感は否めない印象を残すのが
    このBirthシリーズの主旨なのではないか? と本気で
    思うようになってきた。それならそれでいいのですが
    1000円もする定価設定はいい加減に勘弁して欲しい。
    このシリーズって評価され...続きを読む