西田佳子のレビュー一覧

  • ニュージーランド アーダーン首相 世界を動かす共感力(集英社インターナショナル)
    アーダーンのような政治家が日本にもいてほしいと思った。

    他者への思いやりが込められた行動や言動は、例え“打算”があったとしても、なかなかできることではない。
    それをアーダーンは自然にやってのける様子は、政治家としては異色であると同時に、人々から信頼されるリーダーとなるのも納得がいく。

    さらにアー...続きを読む
  • 警視の哀歌
    警視キンケイド・シリーズの第十五作。

    ええー、ジェマの部下のメロディは、
    キンケイドの部下のダグと付き合うのかと思ってた。
    まさか容疑者の一人と恋に落ちるとは。
    過去の作品に出て来た死体の発見者らしいが、
    全く覚えていなかった。
    そりゃ、ギターが上手でかっこよければ
    夢中になるのもわかるけど。

    ...続きを読む
  • 警視の謀略
    警視キンケイド・シリーズの第十六作。

    メロディはギタリストの恋人とうまくいってのに、
    ダグの方は骨折した足の調子も悪いし、
    職場でも冷遇されているようでちょっとかわいそう。

    そんなメロディが、爆破テロに巻き込まれる。
    焼死した男の身元は?
    救助活動をしながらも、現場から逃げた男の正体は?
    一方、...続きを読む
  • 警視の謀略
    1993年から書かれている警視のシリーズ、16作目。
    主役たちの人柄が良く、ドメスティックな細やかさとあたたかさが魅力のシリーズです。

    前作では、妻のジェマは昇進。
    一方、育児休暇を取っていたダンカン・キンケイドが職場に行くと、異動の辞令が。
    ホルボン署の勤務は、事情を知っている人間は少ないものの...続きを読む
  • 静かな力 内向型の人が自分らしく生きるための本
    静かな人間ならではの能力を活かす。そのためのティーンへのガイドブック。自分なりのやり方で活動するためのアドバイス。
  • ときどき私は嘘をつく
    表紙の絵と題名に惹かれ読んでみました。
    とても読みやすくどんどん物語に引き込まれていきます。
    3つの時間軸の視点が交互に書かれ、それによってストーリーが展開。隔てられた時間で描かれるヒントが徐々に明らかになるにつれて、すべてが繋がっていくのでジワジワと楽しめました。
    最後の展開はなるほどねぇ〜とニヤ...続きを読む
  • ときどき私は嘘をつく
    レンピッカの絵の表紙、説明を見たらサスペンスだったので即買い。
    主人公アンバーは病院のベッドで植物状態だが耳は聞こえ意識もある。
    今と、少し前と、だいぶ前の3つの時間で進む。
    今は病院。少し前は事故に遭う前。だいぶ前は10歳の日記。
    翻訳物は苦手な物に当たることも多いけど、これは面白く読めた。
    騙し...続きを読む
  • ぼくがスカートをはく日
    12歳のぼく、グレイソンは誰にも言えない秘密を抱えていた。秘密が知られないためには、他の人と関わらないほうが安全だと関わりを避けて。演劇で女神の役のオーディションを受けるまでは…。
    生まれた体の性と心の性が違うとは、こんなに苦しいものなのだとグレイソンの葛藤は教えてくれる。
    誰もが自分を肯定でき、受...続きを読む
  • ぼくがスカートをはく日
    グレイソンは、頭の中で、自分はスカートを履いている、と思っている。
    落書きした絵も、頭の中で補完して、お姫様だと思っている。
    でも、現実は、「僕」は「男の子」で、履いているのはバスケの短パンとTシャツ。
    そんなグレイソンが、学校演劇に出ることになった。
    ペルセポネ、つまり、女性の役で。
    指導してくれ...続きを読む
  • アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと
    フィクションとノンフィクションを混ぜたファンタジー。ワニをフロリダまで連れて行く新婚カップル、その先々での思わぬ出来事。人間個人としての成長、お互いを思い遣るカップルとしての成長、読んでいくに連れて私も人間としてひとまわり大きくなった錯覚に陥る。もっと前に読んでたら人生変わったかな〜とも思える作品。...続きを読む
  • ぼくがスカートをはく日
    「ジョージと秘密のメリッサ」で初めてLGBTをメインテーマにした児童書を読んで、これが2冊目です。
    ジョージを読んだ時も思ったけど、LGBTについて子どもたちがどう受け止めるのか、こういう本がないとなかなか考える機会がないので、大人にとっても子どもにとっても、とても良い本だなと思いました。
    ジョージ...続きを読む
  • アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと
    嘘みたいな本当の様な物語。
    何と無く買って読んだら本当に楽しくスルスルと読んでしまった。他の方のレビューで読み終えられなかったとあったが、薦められて読む様な本ではないと思う。

    なぜかこのタイトル、副題が気になった時、毎日変わらない生活に疲れた時にオススメかも。
  • ぼくがスカートをはく日
    ぼくはスカートをはいていると想像する。でも現実は男の子の服を着て男の子として生きなきゃならない。自分が女の子だと感じていることをずっと隠してきたけれど、演劇のオーデションのポスターを見たときに、思ったんだ。どうしても女神の役がやりたいって。
    トランスジェンダーの少年が、自分らしく生きることを選び取る...続きを読む
  • 静かな力 内向型の人が自分らしく生きるための本
    本棚を人に見られるのは、自分の頭の中を見られるみたいで恥ずかしい。本の感想をSNSに投稿するようになってから、本を選ぶときに「この本の感想をアップしたら人からどう見られるか」を頭の隅で考えるようになった。
    本屋でこの本が目にとまったときも、私が求めていた本だなと思うと同時に「でも、こんな本の感想をア...続きを読む
  • 警視の哀歌
     警視キンケイドシリーズ。
     育児休暇あけだけれど、子育てに翻弄している。

     初老の弁護士が全裸で拘束されて殺される。
     ライブハウスでもめた、新人のギタリストが容疑者になるのだけど…。

     事件の全容より、むしろ過去話がメインって感じかも。
     なんとういうか、子供の頃からハードは人生を送っている...続きを読む
  • 静かな力 内向型の人が自分らしく生きるための本
    10代の子向けに書かれた、内向型の人が秘めた力を発揮するための本。親子で読むとよさそう。内容も翻訳もとても読みやすく、具体例もたくさん載っていたのでイメージが湧きやすかった。

    ただ、ビジネスパーソン向けの本として書かれていないので、慌てて買うと残念な気持ちになるかも(私のように……)。
  • アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと
    〈それにしても、21世紀になって、これほど面白い小説は書かれていないのではないか〉

    帯のアオリであり訳者あとがきの一説でもある。その言葉を信じて、いや、真偽を確かめるべくこの本を手に取った。なるほど、あながち嘘ではないようだ。まあ、他にも面白い小説はありそうだが。YAのような装丁だが、これは中高生...続きを読む
  • アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと
    若くして結婚した二人が旅で様々な出来事に遭遇し、自分のいるべきところを見つけ出すロードムービー物。

    かなり面白く読めたが、遭遇するたくさんの奇想天外なエピソードに興醒めすることもあった。やり過ぎじゃないかなと。

    それにめげさせずに最後までぐいぐい読ませたのは、ワニ、雄鶏、旦那さん、奥さんの描写が...続きを読む
  • アルバート、故郷に帰る 両親と1匹のワニがぼくに教えてくれた、大切なこと
    1930年代の米国。炭鉱の鉱夫のホーマーと妻のエルシーは、ペットのワニ、アルバートが大きくなったので故郷の川に帰してあげる旅にでます。
    銀行強盗や労働紛争に巻き込まれたり、野球選手や看護婦になったり、スタインベックやヘミングウェイと知り合ったり、まさに波乱万丈。アルバートの帰る先はどこ?

    なんとも...続きを読む
  • ぼくがスカートをはく日
    ラストが、それまでの『ぼく』から『わたし』になっている。けど、これ……英語だと同じなのでは?と思ってしまった。いや。違うのか?うーん。よくわからない。

    でも、この最後の訳がすごくいいなと思った。



    いくつか女子トイレに入りたいというシーンがある。結局は入らないけれども。

    これがよく分からない...続きを読む