「内向型は、発言するよりは、黙って流れを見守る方が好きです。発言すべきときがあれば、そのときだけ発言します。」p.9
「内向型の多くは、親しい友達と一緒にいるときや、自分が関心を持っているテーマで話しあっているときは、そうでないときよりも外交的にふるまうと言います。また、たくさんの人に囲まれている
...続きを読むのを好む外向型も、そのほとんどは、気持ちをクールダウンさせる時間が必要だと言います。」p.11
「どれであってもかまいません。快適に暮らしていくための鍵は、自分がどういうタイプかを知ることにあるのです。」p.14
「どういう状況で力を発揮したりリラックスしたりできるか、ということがわかれば、気持ちにゆとりができるでしょう。そうすれば、自分にとってよりよい選択をすることができるし、自分が落ち着いてできる活動に集中することもできます。ここぞというときに苦手な領域に足を踏み入れて、自分にとって大切な仕事や勉強、あるいは大切な人のためにがんばることもできるはずです。」p.15
「ひとつのことに取り組む集中力があるというのは、内向型の多くに共通する特徴です。誰にでもいますぐその特徴があらわれるとは限りませんが、あなたもいずれそうなるかもしれません!」p.15
「内向型の人間は、友だちや家族や先生とどのように付き合っていけばいいのか。興味のあることや趣味をどのように追求すればいいか。また、自分自身とどんな風に付き合うべきか。といったことについても考えましょう。この本を読むことで、あなたがありのままの自分自身を受け入れ、自分を大切にできるようになってくれたら幸いです。世界はあなたを必要としています。静かな人間が多くを語る方法はいくらでもあるのです。」p.16
「内向型は外的刺激に強く反応してしまうので、状況に適応するのが大変なのです。」p.32
「今日では、内向型と外向型とでは神経系の働きに違いがあることがわかっています。ほかの人と接するとき、内向型の神経系は外向型の神経系よりも強く反応しますが、両者は、五感に対する反応の強さも違うのです。
外向型の神経系は外的刺激に対する反応が弱いので、その結果として、より強い刺激を求めるようになります。照明をより明るくしたり音をより大きくしたりすることで、生きているという実感を得るのです。刺激が足りないと、退屈したり、イライラしたりします。」p.33
ハンス・アイゼンク
ラッセル・グリーン
「世界の人々の三分の一は内向型です。」p.41
「なにかをじっくり考えたり、なにかに集中して取り組んだりする力。他人の話を根気よく優しく聞く力、これらふたつは、内向型の持つ”スーパーパワー”。大切にしましょう。好きなことを見つけたら、全力で取り組みましょう。」p.47
無理をしない
世界は内向型にとって負担になるようにできている。自分らしさを失うよりはひとりでいたほうがいい。
自分の好みを理解する
誰と一緒にいたいかは、自分の心に従うこと。
コミュニケーションをとる
一緒にいる相手には自分のことを理解してもらうことが重要。
好きなことを見つける
内向型の多くは、本当に好きなことに的を絞ってエネルギーを注ぐのが好き。
心地よい居場所を広げる
無理のない範囲で少しずつ練習することが大切。
笑顔を大切に
笑顔は生物学的に良い。
「不安を感じているときこそ、強い情熱を持つことで心は明るくなるし、不安を乗り越える勇気が得られるからです。不安は強敵ですが、情熱はそれ以上に強い友達です。」p.50
エリノア・ルーズヴェルト
「世間話は精神的に疲れるのです。つま先立ちで歩き続けているかのように、次はどんな気の利いたことを言えばいいだろう、と考えつづけていなければなりません。しかも、お天気や人のうわさ話なんか、何のためにしなければならないの、と思ってしまうのです。」p.131
「ほかの人たちと一緒にいて、自分だけあまりしゃべらず静かにしていたい、そんなとき、内向型の多くは、ほかの人やものに注目が集まるように会話の流れを持っていく、と言います。」p.131
「内向型に分類される人たちは、大人数で群れるのをいやがり、それよりは、パソコンやスマホで好きなことをやったほうがいいと考えるものです。インターネットは、自分と世界をつないでくれる最高の手段と言えます。」p.145
ジョン・グリーン
外向的な人には我慢ならないことが多々ある。しかも外向的な人は内向的な人より人数が多い。でも、外向的な人には新しい情報や価値を受け入れるのが苦手という特徴があるので、世の中を新しい良い方向へ導くのが苦手だ。辛抱強く接してあげなくては。疲れない範囲で。
エリザベス・ミカ