著書の内田氏は、見田宗介ゼミの出身者だそうで、
随所に見田先生の恩恵に授かったことがこの本で垣間見える。
大澤真幸氏の『不可能性の時代』においても、
「理想の時代」の区分の中で内田氏の探偵小説における類似性を援用している。
大澤、内田両氏を育てた見田宗介はやはり偉大だと思う。
さて、本書の内容だが
...続きを読む、さすがに新書に社会学全部を綴じ込めることは難しく、
断片的ではあるが、重要な社会学者を取り上げている。だが濃縮還元してあるため
ハイコンテクストなので、なかなか難解でもある。
レヴィナスと同時並行で読んだ一冊。