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人が元気に喜びをもって生きていく、そのために必要なことは何か 哲学という営みが誕生して2500年、哲学者は、どのように「しあわせ」を見出してきたのか。ソクラテスの「対話」、ハイデガーの「可能性」、ニーチェの「永遠回帰」……。哲学者が時代ごとに考え抜いた思想の「エッセンス」から、人がしあわせに生きるために必要な考え方を提示する。
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Posted by ブクログ
「しあわせ」について、哲学者たちの言説を俯瞰的にとらえ、かつとても噛み砕いて技術している。 大変示唆深く、繰り返し読みたい一冊。 また、これを起点に様々な関連書籍を手に取りたいと思った。
とてもコンパクトな一冊ですが、「人はなにを求めて生きる存在か」、「人が元気に喜びを持って生きるために必要な条件は何か」=「しあわせの条件」をルソー、キルケゴール、ハイデガー、バタイユ、フッサール、エリクソン、ヘーゲル、ニーチェの思想などを紐解きつつ、一旦個別化してしまった我々は、互いに頼ったり一緒に...続きを読む遊んだりする人間関係を育てる必要がある、対話の関係を育むことでわたしとみんなのしあわせにまっすぐつながると説く。 あたたかい哲学ですね。
難しい部分もあったが面白かった。何度か繰り返し読んで理解を深めていきたい。 承認と自由を繋げるには対話が必要とあり、人付き合いが面倒に思いなんでも自分一人でやっていけると言う傲慢さから解放された。また独りよがりでもいけないという認識も得られた。 また、私達が元気にエネルギーに溢れる人生を送るに...続きを読むは本当の自由の獲得が必要。本物の自由を獲得するためにヘーゲルの「事そのもの」、プラトンでいうところの同じ意味合いを持つ「イデア」という事物の本質を目指すことにより自分軸を持たなければならない、これには共感した。世間の空気を読んだ表面的な評価を獲得することを目指すのではなく自由な対話が出来る環境を生み出し事物の本質を目指すことにより真の幸福を追求する。 哲学自体がまさに「事そのもの」を追求した学問ですね。
やっぱり原点は哲学にある。 ビジネス書を何冊も読むのもいいけど、根本的な思想はもう何百年も前に哲学者たちが考え抜いている。 「しあわせ」とは? という問いを哲学者たちの思考をルーツに 分かりやすくまとめられています。 とても読みやすいけど、内容は深くおもしろい。 何度も繰り返し読みたい本です。
西研さんのやさしくて素朴な語り口が、一見難解な哲学者のことばを高校生や中学生でも分かる「しあわせ」への入口に変えてくれる。言ってしまえば陳腐なようでも、これを体現できる力と信頼感が、誰にでも薦めたいと思わせるほどの一冊。 「したい・できる」を問い直すこと、自由とその承認、対話の中での「よさ」の確認...続きを読む。いろんな哲学者のことばの点が、しあわせを考える点で繫がっていき、哲学者に触れるきっかけも作ってくれる。 この考え方を通して、自分自身を見つめ直すもよし、頭に思い描く誰かを見つめ直すもよし。人一人のしあわせという点では育児にまで応用が利きそうな広い懐。 帯の通り2時間でスッと身に染みる考え方が素敵でした。
母親にすすめられて読んだ本! ものすごく短く簡単に書かれているからなんだろうけど、さらっと呆気なく書かれすぎていて、「え、それって本当にそうなの?」と思う箇所が多くあった。それでも立ち止まらずに読んでしまったけど。もう少し自分なりに噛み砕いて読みたいな。すごーく整理されてまとめられてる入門の教科書...続きを読むという印象。 4章だかで触れられていた対話に関する議論に触れて、最近読んだ「プロカウンセラーの聞く技術」との対比?に気づいた。これまであまり意識していなかったけど、対話と聞くことは違うことなんだなあと(いや、もちろん似通った部分もあるんだろうけど)。2冊それぞれを読んだ現時点では、対話は相互理解を深めるもの、聞くことは相手が相手自身を理解する場になること、みたいな理解だな〜
人間の「未来のこと」を考える生き方もいいけど、動物の「いまを生きる」生き方がわたしには魅力的に思えた。 わたしの一番のしあわせは、「いっしょに暮らしてる小鳥が元気なこと」かな。
【1回目】ヘーゲル、バタイユ、ニーチェなどの説を引きながら、私たちがふだん使っているのと地続きの日本語で「しあわせ」を味わうための哲学的思考のススメを説いている。方法としての「哲学対話」「批評」も開示されていて、応用もしやすいのではないか。最後は、しあわせを汲み出す「意思」の重要さに行き着いたと読ん...続きを読むだ。平易な口調ながら、今ひとつピンとくるものがなく、もう一度読むべきか迷うところ。
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