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「COVID-19の蔓延により、おそらく人類史上初めて、世界中で人間の行動の完全な同期がみられた」と哲学者マルクス・ガブリエルはいう。人々が一斉に倫理的な行動をとったことは、資本主義の行方にどのような影響を与えるのか。本書ではさらに、「国と国とのつながり」「個人間のつながり」「経済活動のつながり」を読み解き、終章で改めて個人の生のあり方を見つめ直す。「新実在論」「新実存主義」「新しい啓蒙」と次々に現代思想を刷新する旗手が、新しい時代のビジョンを示す一冊。哲学者は、徹底した抽象的思考を行うことで、総合的で普遍的なビジョンを提示することができる存在である。ならば、ガブリエルは本書で、哲学者がなすべき仕事をしっかりと果たしたといえるだろう。 【目次より】・ロックダウンと『リヴァイアサン』/・危機は倫理的進歩をもたらす/・統計的世界観による幻想/・政治家が正しい判断を下すためには、何が必要か/・日本人はなぜ先進国の中で最も孤立している人が多いのか
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年01月16日
先だって読んだ本「人生百年の教養」に著者の亀山郁夫先生がこの本から「幸せになれるゾーン」が人間にはあると引用していたのでマルクス・ガブリエルの「つながり過ぎた世界の先に」を読んでみた。
最終章に「人には幸せになれるゾーンがある。ゾーンは人によって違う。このゾーンをみつけられたら、それは自分の運命。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月06日
マルクス・ガブリエルは注目している知識人の1人なので、本書も手に取りましたが、とても満足しています。この手のインタビュー本ですと、内容がかなり薄くがっかりすることも多々あるのですが、さすが哲学者ガブリエルです、インタビュー用にわかりやすい言葉を使いつつ、かなり深いことも多数盛り込んでいました。ガブリ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月07日
考えを整理するとき、哲学者の助けがあった方が良いケースはあるのだと思う。マルクス・ガブリエルは分かりやすく噛み砕いて、自分の考えを伝えようとする宗教者のようだ。
倫理資本主義とは「“人と社会にとってよいこと”を判断軸とした資本主義」のこと。
社会性と経済的(儲け)を高いレベルで両立した経済のあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月23日
この本が特に印象的だったのは倫理的価値と経済的価値は同意であると話してるのは本当に印象的でした。
twitter含めてなんですが、近年、本当に倫理的に考えて発言しなくなってる事に危機感を覚える。
また、企業も含めて本当にひどいなと感じます。
改めて倫理の重要性を感じました。
特に恋愛、仕事、婚活にお...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月12日
科学に関するところは怪しすぎたのですが、後半はとても良い内容だった気がしました。
ステレオタイプによって他者を判断することは非倫理的であること、対話が必要であること、SNSが我々に自己を与えていること、などのところはかなり興味深く感じました。
この辺りは不必要に自己の属性についてSNSを通して自ら確...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月01日
哲学者マルクス・ガブリエルへのオンラインインタビューをまとめた1冊。インタビューということで、全体的にややまとまりに欠け、同じ話題が何度も出てきたり、突然、違う話になったりもしてややわかりにくい印象。
これまでの資本主義では、環境危機には対応できず、人類が生き残るためには、倫理を重視する倫理資本主義...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月17日
話題の一冊
勉強になった、倫理というものがなんとなくわかった気がする
倫理と経済を重ねるべき、利益の一部をアフリカ支援するなら値上がりは歓迎される
ウイルス学者に政治をやらせるべきではない、専門が違う、無生物相手の学者が政治戦略出来るわけがない
量から質へ、統計が全てではない、出版社でただ読書する人...続きを読む
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