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Posted by ブクログ 2023年03月16日
「哲学の劇場」での丁寧な語り口と深い知識に好感を抱き、ちょくちょくお二人の書籍を漁っております。
本作の結論はプログラミングの知見もあり、且つ人文学や社会学などの思想系にも精通する著者ならではの発想ではないでしょうか。個人的に、このような知的OS興味有りで、ぜひ使ってみたいと思う。
最近は紙と電...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月04日
記憶そのものについてというより「記憶と技術」についての思索を試みる本。「検索ができれば記憶は不要では」という仮説に対する違和感は著者と似た感覚を持っていて、新たな気づきは多くなかったがその分スラスラと読めたし、思考を整理してもらった気分。著者のいう「知識OS」「知識アトラス」のようなものは個人的には...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月02日
エコロジーという語句が何度も登場するが、カタカナ語の特徴で何となく意味が分かったような気になってしまう.「生態学」と漢字で表記した方がより理解しやすいと感じている.本書では記憶のあり方について、エコロジーの観点から論じているが、生態学的に、自然、社会、精神(個人)と技術に分けて議論している.PC上に...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月04日
テレビ、新聞、本の他、ネット、SNSの普及により絶えずして情報の濁流に飲み込まれている現代人にとって、自分の記憶を「世話」することは可能か?
私の実感として、ネットで見たことはほとんど記憶に残らない。インターネット上のどこかのファイルに仕舞い込まれており、自分の目の前に並んでいるわけではないの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月29日
記憶というものがどういうものか。記憶は、自然と人工物の重なり合った時空間を基礎として、他者との関わりの中で形成される。さらに、インターネットとコンピュータによる情報環境が加わることで、意識には上がらない定着することなく忘れ去られてしまう膨大な記憶がある。
そのような現代社会において、自らの記憶をどの...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月07日
インターネットでいつでも検索できるにしても、それらは巨大な倉庫に格納されている素材にすぎず、人が自らの人生を生きるためには、それらのフラグメントを自己の時間的/空間的にネットワーク化された記憶(五感も組み入れられた自分自身の内なるシステムともいえる)と相関させることが必要であるはず。その際には、自分...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月14日
記憶を自然、技術、社会、精神の4領域の観点から語るエッセイ
現在を情報の濁流と表現しており、まさにそうだと思われる
その中で適切に記憶するにはビオトープ、つまり安定した池のような環境形成が大切だと語られている
まさにその通りで、流れる情報をそのまま受けていたら処理しきれない
ビオトープを作るには工夫...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月07日
«本書は…記憶に関するエッセイである。ここでエッセイとは、「試論」というくらいの意味だ。…本書は、物覚えをよくするための記憶術を伝授する本ではない。…記憶にかんする学術研究の最新情報をお伝えするものでもない。»(pp.10-11)と「はじめに」でこの本の性質がしっかり注意されている。にも関わらず、読...続きを読む
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