「文明論之概略」を読む 上

「文明論之概略」を読む 上

968円 (税込)

4pt

戦時中、万感の思いをこめて「文明論之概略」を読みつづけた著者が、現代の状況を見すえつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。明治八年、福沢諭吉四一歳のときのこの著作は、福沢の最高の思想的作品であるにとどまらず、日本の前途に対する強烈な危機意識に貫かれ、時代を超えて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。数年前、岩波文庫本をテキストに、二十数回にわたって行なわれた読書会での講義をもとにした書下し。

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  • 「文明論之概略」を読む 上
    968円 (税込)
    戦時中、万感の思いをこめて「文明論之概略」を読みつづけた著者が、現代の状況を見すえつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。明治八年、福沢諭吉四一歳のときのこの著作は、福沢の最高の思想的作品であるにとどまらず、日本の前途に対する強烈な危機意識に貫かれ、時代を超えて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。数年前、岩波文庫本をテキストに、二十数回にわたって行なわれた読書会での講義をもとにした書下し。
  • 「文明論之概略」を読む 中
    1,034円 (税込)
    福沢諭吉の最高の思想的作品「文明論之概略」を、丸山真男氏とともに読む。この中巻では、第四章から第七章までをあつかい、智徳の社会的な在り方がテーマとなる。丸山氏の講義は、福沢がここで主として活用したバックルの文明史を丹念に参照しながら、歴史と社会の認識論を中心に進められる。政教一致のイデオロギーや徳育中心主義の盲点を明らかにすることを通して、福沢の時代認識と問題意識とが鮮烈に浮かび上がってくる。
  • 「文明論之概略」を読む 下
    1,012円 (税込)
    自国の独立など文明論全体のなかでは瑣々たる一か条にすぎない。だが今はその一か条にこそ賭けなければならないのだ―福沢の議論は、西洋文明の歴史と対比しつつ日本文明の伝統を描き出した上で、主権的国民国家の形成という日本国民が直面する課題へと一気につきすすむ。福沢の課題はどのような意味で今日の私たちの課題でもあるのか、またこの「概略」は福沢思想全体のなかでどんな位置を占めるのか、を明らかにして、丸山真男氏の講義は終る。

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「文明論之概略」を読む 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすい。福澤への思いが伝わってくる。筆者も書いているが文明論之概略と一緒に読むことをお薦めしたい。

    0
    2023年07月23日

    Posted by ブクログ

    大学の先生から貸していただいた本。
    何日もかけて、やっと上を読み終えることができた。

    福沢諭吉さんの『文明論之概略』を、
    著者の丸山真男さんが解説を交えて読み進めていく本。
    丸山さんが冒頭で言っているように、
    この本で文明論之概略を全て網羅しているわけではないので、
    これを読んだだけでその全てを理

    0
    2013年11月12日

    Posted by ブクログ

    福沢諭吉の文明論之概略を丸山真男がかみ砕いて解説してくれている。文明論之概略自体それほど難解な本だとは思わないが、読み返す手間を省くという意味ではいいと思う。こういう本をもっと前からしっかり読み込んでおけば良かった。

    0
    2013年02月28日

    Posted by ブクログ

    福沢諭吉の「文明論之概略」を読む読書会での講義を基に書籍化された本(全3巻)。
    解説を交えながら「文明論之概略」の要点を論じており、講義内容を基にして書かれたもののため、「日本の思想」よりは丸山入門者としては非常に読みやすい。
    本書はそもそも古典む意味は何なのかということについて始まり、幕末・維新期

    0
    2010年05月22日

    Posted by ブクログ

    政治学などを学んだことがない 歴史好きの 私だが 、明治初年の 日本の 文明西洋化への戸惑いが 分かってきた。

    0
    2023年03月19日

    Posted by ブクログ

    丸山真男
    「 文明論之概略 を読む 」上巻

    明治維新直後の旧体制派と近代進歩派の不毛な議論を避けるため、議論の目的、文明の定義や進歩の意味など 福沢諭吉の根本思想を捉えながら、交通整理している。


    福沢諭吉の根本思想
    *人事の進歩は多事争論の間に在り〜人間交際や異論への寛容であるべき
    *議論の本

    0
    2021年03月08日

    Posted by ブクログ

    【「文明論之概略」を読む 上】
    丸山真男著、岩波書店、1986年

    早稲田大学の5年生だった時(間違いではない)に、北大でも教鞭を取られていた坪井善明教授の大学院のゼミに参加させてもらっていた。

    YOSAKOIソーラン祭りの実行委員長を務め終えて、いい気になって早稲田に帰って来た時に、札幌でお世話

    0
    2019年01月06日

    Posted by ブクログ

    <メモ>

    ・・・政治家や実業家などの分野でも、
    明治の元勲と言われる人は圧倒的に天保生まれが多い。
    西郷だけがちょっと年長で文政10年生まれですが、
    大久保、木戸をはじめ、山県有朋、大隈重信、伊藤博文
    井上馨、松方正義、黒田清隆などもみな天保生まれです。
    福沢は、これら天保の老人世代に属している。

    0
    2012年09月12日

    Posted by ブクログ

    ようやく重い腰をあげて開いてみたら、本編の前に、序章の「古典からどう学ぶか」が興味深い。

    日本における古典離れの指摘から、何故古典を読むべきなのか、どういう心がけで読むべきかという話。その過程で取り上げられる現代の日本人の行動心理やパターンが、ほとんど古典を読んでいない自分でも(むしろ読んでいない

    0
    2012年12月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    『文明論之概略』は、福沢諭吉の気力と思索力がもっとも充実した時期に書かれた最高傑作の一つであり、時代をこえて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。
    敢えて「福沢惚れ」を自認する著者が、現代の状況を見きわめつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。
    読書会での講義

    0
    2011年04月24日

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