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趙王が得た宝玉「和氏の璧」を、藺相如とともに、大国・秦の手から守り抜いた呂不韋。しかし、その後、病に倒れ、捕らわれて秦の輜重兵として各地を転戦することになったが……。連衡が結ばれては破れゆく乱世に翻弄されながらも、荀子、孟嘗君ら英俊の薫陶を受けて、大きく成長してゆく青年・呂不韋を描く。〔全五巻〕
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Posted by ブクログ
呂不韋の生涯、第二巻、火雲篇。 波乱万丈な青年時代を生きる呂不韋。 秦の兵士に囚われ奴隷のようになるも、そこでの師と仰ぐ人と出会い、運命に導かれるように流れていく。人との出会いの意味を深く思います。 荀子、孟嘗君。 困難にあい、乗り越え、人と出会い、学び続ける呂不韋。 とてもいい人に成長しそうな気配...続きを読むなのだけど。 同時期を生きている白起や楽毅も気になってきます。 「—— 学は耳より入れば、心に著(つ)き、四体に布きて、動静に形(あら)わる。 ようにしなければならない。耳できいたことを心に到らしめ、全身にゆきわたらせて、行動や態度に表現しなければ、理解したとはいえないのである。」 「努力し、本当の高みに登れば、展望がひらけ、風が変わる。人の世の風も変わるのである。」 「助けられるようになっていたとおもうのは傲慢というものであろう。たまたま助けられたのであり、助けられたことに感謝し、その念をつぎに活かしてゆくのが人の道というものではあるまいか。」 「虫が虫のままで終わりたくないのはわかるが、龍に化すのは、時と所とを得なければならぬ。耐えるということが力をたくわえることであることがわかる者は寡ない。」
藺にいた呂不韋が秦国・白起将軍の侵攻により捕虜にされ、秦国宰相の魏冄の領地である穣邑に連行されてしまう。その道中で荀子と出会い、彼に師事することにより人としての器を大きくしていく。 穣邑から逃れた後も当代きっての人相士である唐挙との出会いや晩年の薛公・孟嘗君との出会いがさらに呂不韋を大きくしていき...続きを読むます。 (印象的だった文章) ・そこに在るものを安定と考えて、そこに乗ろうとする者がいる。ところが、そこに在るものは過去のものだと考え、未来の安定を求め、乗っているものが不安定であるとおもう者がいる。(中略)そういう未来像を描ける頭脳を生かすのが真の経営者であろう。
読んだ本 奇貨居くべし 火雲篇 宮城野昌光 20230511 若き呂不韋が秦の捕虜になり、楚に連れて行かれ、脱出して趙に戻る途中で、色々な人に出会って成長していくお話し。と言いつつ、既に優れた資質の呂不韋が、出会う偉人たちに次々と認められていくってお話しかな。 なんだろう。キングダムの呂不韋との...続きを読むギャップが激しすぎるんですが、先入観を忘れて素直に読めますね。呂不韋の性善的なキャラクターが腹落ちしてるのかな。 春秋戦国時代って国が多すぎて、しかも登場人物も多いんでホントよくわかんないんですよね。同じ時間軸を国と人物変えて語っちゃったりするから、こんがらがる。三国志とか項羽と劉邦ぐらいの国関係で十分ですよね。 本篇では、白起が暴れまわってます。そのうち王騎将軍とか出てこないかな。 宮城野昌光の本、結構読み易いんで、史記の時代深堀してみようかな。
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