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Posted by ブクログ 2023年02月19日
一代で国際的な大企業を築き上げた父。しかし、家庭では母を蔑ろにし暴力的であったため反発した兄は家を飛び出し、自殺。次男である主人公も、その時からはっきりと反発心が芽生え、家を出る。後に母も家を出て次男と暮らすようになる。結局、三男である弟が家業を継ぐ流れになっているが、妻は子どもを置いて実家に帰って...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月03日
主人公が複雑な想いを持つ地下鉄が、時空を超え父親の生い立ち等家族の過去に繋がる出口を持つ、たが、決してファンタジーではない物語。
バックトゥザフューチャーのデロリアンとも、ドラえもんのタイムマシーンとも違う。このメトロは読後に切ない想いを残す。
最初からどこに向かっているのかわからない展開に夢中...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月25日
おそらく約20年ぶりに再読。最近文庫になった新作を読む前に、私にとって浅田さんの作品の原点ともいえる本作品をもう一度味わおうと思って手に取りました。もちろん「ぽっぽや」「蒼穹の昴」を初め浅田さんの作品はほぼ読んでいるはずです。ただ、「メトロに乗って」は私が浅田さんの作品を読むきっかけになった本。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月20日
恋人と一緒に、タイムスリップして父親の人生を辿る真次。タイムスリップして目の前の今を変えたら、兄は生き返ると、トライしたけど、兄はもとらす。そしてもっと残酷な未来が待っていた。
子としてみる父は、暴君だったけど、それは父の一部だった。真次の知らなかった父が、母がそこにいた。
そうそう、親の過去って聞...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月01日
●主人公がある日、突然タイムスリップして、家族の過去と向き合う物語。●彼は父親の慈悲ない態度に愛想をつかせ家を出ます。そして、タイムスリップし、青春時代の父親と交流します。交流の中で、父親が仲間を大切にする、とても情に厚い人だったと知る・・・。
●この本はファンタジックな手法を用いて、読者を惹き付け...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月19日
作者は地下鉄ラブなのだろう。就職した頃は車内の照明が消えたり、ランプのようなものが点灯したりする地下鉄がまだ普通に走ってた。いつから無くなったのだろうか。それにしてもみち子がかわいそうなお話しだったなぁ。補助的な登場人物かと思ったが、そうではなかったね。
父の若かりし日を見てみたい、その頃の父と語り...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月11日
父と息子の話 強い昭和臭
いろいろな人間関係の設定は、何となく予想がついてしまう。
でも、そんなことに関係なく、面白い。
筆者の時代ごとの街や心情の描写力に引き込む力がある。一気読みでボロ泣き。
混沌とした時代を、しぶとく生き抜くアムールが魅力的だった。
東京のはりめぐされた地下道(鉄?)が、...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月16日
懐かしさの残る小説。
父と息子の確執。
時空を越えて、過去に戻り、主人公真次は父、兄、みち子の生い立ちを知ることになる。
非常に夢のような話にも聞こえるが、本人は結構酷な事を体験したのだと思う。
この体験は彼のこれからの人生に必要だったから、ということなのだろう。
過去に遡った東京の情景は、...続きを読む
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