異国の花 着物始末暦(八)
  • 完結

異国の花 着物始末暦(八)

682円 (税込)

3pt

柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支度を整え余一の元へ向かった。そんな折、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介が、「余一に関わる大事な話がある」と六助の前に現れた。いったい愁介は何を企んでいるのか――。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!

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着物始末暦 のシリーズ作品

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1~10件目 / 10件
  • しのぶ梅 着物始末暦
    完結
    680円 (税込)
    着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。余一の腕を認めながら、敵対心を燃やす呉服太物問屋の若旦那・陵太郎。朴念仁の余一に片思いをしている一膳飯屋の看板娘・お糸など……。市井の人々が抱える悩みを着物にまつわる思いと共に、余一が綺麗に始末する!! 人情味溢れる筆致で描く、時代小説。
  • 藍の糸 着物始末暦(二)
    完結
    680円 (税込)
    呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は、着物の染み抜きなどをなんでもこなす着物始末屋・余一のもとへ打掛の始末を頼んだ。毛嫌いする余一を困らせようと、生地が弱りすり切れた打掛を渡したのだが、その仕上がりは非の打ちどころのない出来栄えだった。余一に対して、何としても一泡吹かせたいと願う綾太郎。そんなある日、彼は古着屋の六助を伴い、余一に想いを寄せるお糸の飯屋を訪れた。血の気が多い職人や人足などの男達を前に、てきぱきと働くお糸を見て、綾太郎は彼女に惹かれはじめるが――。大好評、連作短篇時代小説。待望の第二弾!!
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    完結
    682円 (税込)
    柳原の床店で、六助はいつものように古着を扱っていた。そこへ見るからに様子のおかしい男が、風呂敷を抱えてやって来た。経験上関わらないと決めた六助だったが、隣店の長吉がその男に話しかけてしまう。男は女ものの藍染めの袷を、いくらでもいいから引き取って欲しいというのだ。傷みもなく真新しい袷、そして落ち着きのない男の様子からして、何か後ろ暗い事情があるはずと睨んだ六助。袷の出所を問い詰めると、男は踵を返して駆けだした。残された袷の持ち主を探るべく六助は、着物始末屋・余一の元に向かったが――(「菊とうさぎ」より)。話題沸騰のシリーズ、待望の第三弾!!
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    完結
    682円 (税込)
    「井筒屋で配られている引き札を、五枚集めたら高価な絹のしごきが貰えるぞ!」「どうやら井筒屋は、配ったしごきの色で美人番付をしているらしいぞ!!」正月早々、江戸の町では開店したばかりの老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の噂で持ちきりだ。しかし、巷を賑わす話の裏には、実は隠された陰謀があった……。井筒屋の真の“狙い”とはいったい何なのか!? 着物の始末屋・余一が、一膳飯屋のお糸と共にその真相に迫るが――。着物の汚れも、市井の悩みも綺麗に始末する!! 大人気シリーズ、待望の第四弾!!
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)
    完結
    682円 (税込)
    「おれはお糸ちゃんの思いには応えられねぇ」突然余一に拒絶され言葉を失うお糸。悲しみの中、雨にうたれ熱を出し、気を失ってしまったお糸を助けたのはいったい誰なのか!?そんな折、以前、千吉と同じ陰間茶屋で働いていたという女形役者の大事な衣装が盗まれるという事件が起こる。困った六助は余一に相談をするが、疑惑をかけられた千吉は行方知れず、同じ衣装を用意するにも刻がない。果たして余一はこの問題をいかに始末するのか――話題沸騰の大好評シリーズ第五弾!
  • 錦の松 着物始末暦(六)
    完結
    682円 (税込)
    一膳飯屋の看板娘・お糸は悩んでいた。長年、自分が想いを寄せている着物の始末を生業とする職人・余一にはきっぱりと振られてしまった一方で、浅草田原町にある紙問屋の若旦那・礼治郎からは嫁に来てほしいと言われたからだ。想い人を忘れることが出来ず、悶々とした毎日を過ごすお糸の姿をみて、長屋に住む達平が強引にお糸を余一のもとに連れて行った。余一はそこで自分の壮絶な過去を打ち明け、お糸とは夫婦になれない理由を告げる……。果たして二人の恋の行方は!? 話題沸騰の大人気シリーズ、待望の第六弾!!
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)
    完結
    682円 (税込)
    着物の始末をする職人・余一は、ついに一膳飯屋の看板娘・お糸と夫婦になることを決めた。長年の思いが実り、喜んで父に伝えにいったお糸だったが「やつと一緒になるなら、おめぇとは親子の縁を切る」と頭ごなしに反対されてしまう。なぜ父はふたりの仲を認めてくれないのか? 母の形見である撫子色のきものを着て、祝言を挙げたかったのにと、困惑するお糸の前に、意を決した様子で、風呂敷包みを腕に抱えた余一が現れた。余一が手にしているものとは? 果たしてふたりの仲は認めてもらえるのか!? 話題沸騰の大人気シリーズ第七弾!!
  • 異国の花 着物始末暦(八)
    完結
    682円 (税込)
    柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支度を整え余一の元へ向かった。そんな折、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介が、「余一に関わる大事な話がある」と六助の前に現れた。いったい愁介は何を企んでいるのか――。話題沸騰の大人気シリーズ第八弾!!
  • 白に染まる 着物始末暦(九)
    完結
    682円 (税込)
    晴れて夫婦となった着物始末屋の余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸。しかし互いに忙しく、夢にまで見た夫婦の暮らしはすれ違いが続き、お糸はひとり思い悩んでいた。一方、大隅屋の若旦那・綾太郎は、朝っぱらからうんざりしていた。西海天女と呼ばれている唐橋花魁が吉原で着る最後の打掛を大隅屋で作ったことが江戸中の噂となり、それを一目見ようと、客が押しかけてきたからだ。唐橋に恨みをもつ札差の澤田屋や、京の老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の店主・愁介がつけ狙う中、唐橋の最後の花魁道中は無事に終わるのか!?待望のシリーズ第九弾!!
  • 結び布 着物始末暦(十)
    完結
    682円 (税込)
    呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は悩んでいた。商売敵とはいえ、三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾をこのまま消してよいものかと。悩んだ末に相談に行った本両替商・後藤屋の大旦那からまさかの条件を突き付けられた綾太郎は、決着をつけるため、着物始末屋の余一とともに井筒屋へと向かった。一方、一膳飯屋の看板娘・お糸は十五のときから一途に思いを寄せていた余一と結ばれ、これから生まれてくる我が子の幸せを願い、ひと針ひと針、愛情を込めておしめを縫っていた──。市井の人情や温かさを描いた感動の大人気シリーズ、堂々の完結!!

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異国の花 着物始末暦(八) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)

    柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支

    0
    2017年04月14日

    Posted by ブクログ

    波がたみ、よかった。
    最後にこんな話も含まれていたなんて。
    着物に込められる願いを知り、深いなぁと思いました。
    お糸と余市。
    頑張れ!

    0
    2017年03月12日

    Posted by ブクログ

    やっと与一とお糸が幸せに…と思ったら
    まだまだ一波乱ありなのね…
    花魁の着物はこの本で解決すると思ったら持ち越し
    くぅー気になる、早く読みたい
    でもこれが新刊になったばかりだから
    次はどれくらいで出るのだろう
    それにしても毎回楽しく読めるシリーズだわ

    0
    2017年02月16日

    Posted by ブクログ

    着物始末暦 シリーズ8

    余一とお糸の祝言も無事に済んだある日、六助のところに、井筒屋愁介が現れた。

    吉原一の人気を誇る花魁、西海屋の唐橋が、材木商の紀州屋重兵衛に身請けされる事になり、その唐橋の最後の道中で着る打掛を、大隈屋の綾太郎が引き受けた。
    その打掛がどんなものか知りたい。
    井筒屋は、余一

    0
    2023年09月22日

    Posted by ブクログ

    花魁、唐橋が身請けをされる。その最後に着る打掛を大隈屋の綾太郎が引き受けることに。
    井筒屋はまた陰謀を企む。

    今回は、お玉付きの女中おみつが大活躍!

    人情の機微も丹念に描かれ、心温まる物語になった。悪役も存在しサスペンスも!

    0
    2020年02月20日

    Posted by ブクログ

    着物始末暦も佳境です。

    漸く夫婦になれたというのに、こじらせちゃってる余一とお糸夫妻に、こっちがやきもきしちゃう。
    まぁ、大好きだからこそ、嫌われたくないとか、迷惑かけちゃいけないとか思う気持ちは、よくわかるんだけど。

    山王様で出会った尼僧が、今後のキーマンなんだろうな。

    0
    2018年11月23日

    Posted by ブクログ

    着物始末暦の八巻
    糸の思いがかなって余一と一緒になれたものの。。。
    花魁が最後の道中にきる打掛はどうなるのか!
    六助やおみつ、そしてお糸の其々の思いが健気で涙が零れそうになる。
    不穏な井筒屋愁介も一筋縄ではいかない。
    さて、この後どう展開していくのか引き続き楽しみ。

    0
    2017年04月30日

    Posted by ブクログ

    余一とお糸、父の関係がじわっとよくなっていく様に安堵。
    井筒屋の企みが怖い。
    始末屋の仕事の尊さ。
    尼僧が使えた主人はおそらく…。
    次巻がたのしみ。

    0
    2024年02月28日

    Posted by ブクログ

    202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も必要に思えなかった。

    0
    2021年06月07日

    Posted by ブクログ

    シリーズ8巻も面白かったです。
    余一とお糸の結婚式は気まず過ぎて笑ってしまいました。六さん、大変でしたね。
    唐橋の打掛がどんなものになるかとても気になります。
    「菊の縁」は酷い話でしたが、初めておみつもいい人かも…と少し思いました。相変わらず苦手ではありますが。
    続きも楽しみです。

    0
    2018年09月24日

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