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くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである――四季おりおりに現れる、不思議な〈生き物〉たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥ マゴ文学賞、紫式部文学賞受賞短篇集。 〈目次〉 神様 夏休み 花野 河童玉 クリスマス 星の光は昔の光 春立つ 離さない 草上の昼食 あとがき
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Posted by ブクログ
読んで間違いなかった。 『ぼくの死体をよろしくたのむ』で川上弘美の世界に惹き込まれ、この作品で読むのが3冊目ですが、読んで良かったと心から思います。 フシギと現実の間をふよふよと浮いて、うまいこと行ったり来たりしている川上弘美の文章は、読みやすくて心にすっと馴染む。川上弘美のフシギには、違和感がな...続きを読むくて、疑問も持つことなく、まるで自分もその世界にいるみたいに読めてしまうから好き。 どのお話も好きだけど、くまのお話、梨の話、おばあちゃんの営むバーのお話が好きでした。くまに関しては、もうくまに恋してしまいそうだった。梨の話は、なんとなく主人公の感覚に共感できるところがあって、「ズレ」という表現になるほどなあと思った。おばあちゃんのお話は、彼女の言葉や、いくつになっても人を慕い続けることの素敵さに溢れていて心に沁みた。 なんとなく、全体的に「別れ」のあるお話が多かった。 川上弘美の作品は、何も意味なんて無くて、意味を求めることもきっと違っている。ただふわふわ、ゆらゆらとしているから私にとって心地よい。登場人物がどこか淡々としてるところとか、特に好き。まだあと2冊、川上弘美の積読があるのでとても楽しみです。
隣に住む律儀なクマとピクニックに行く。恋愛に悩む河童に招待される。きれいな壺の中からかわいらしい女性が出てくる。梨畑で不思議な白い毛の生き物に出会う。 「私」が関わるのはフツーの人間ではないけど、人間のように一生懸命考えたり悩んだりしている。ふわふわしてて、ちょっと泣ける話が9編入った短編集。 これ...続きを読むは買って、一生そばに置いておきたい本だなぁ。この本の雰囲気が好き。佐野洋子さんの解説もおもしろい。 私は特に「神様」「夏休み」「花野」がお気に入り。
表題作『神様』を初めて読んだとき、ただ落ち着いたのをよく覚えている。川上弘美さんの小説に出てくる人は無表情でしんとしていて私はすごく落ち着く。『花野』、『春立つ』あたりが好き。
夏休み 春立つ が好きだった。 どのくらい若いかというと、自分がどんなに若いかも気がつかないくらいの、若さである 「好きっていうのは、好かれたいことよ」
大好き。何回も読んでいる。川上弘美の、日常からにゅるっといつ不思議な世界に入ったのか分からないけど入っている感じが好き。
くまと人間の柔らかい関係性が素敵。大好きな一冊。これを読んで川上弘美にハマった。ちょこっと不思議でなぜだか平凡で、奇妙な味わい深さがある。
人魚の話はまるで世にも奇妙な物語を見ているようでした。全ての作品不思議な世界観だけどあまり深く考えないで素直に受け取ったままにしておきたいと思います。せっかく自由によんだのだから…
神様2011を読むために読んだ。 川上弘美さん、こんなに軽やかに書く人なのだと知らず、また、この「神様」なんていうタイトルがいけなくて、ずっとスルーしてきてしまった。 なんてもったいなかったのだろう。 すごく好き。この人の書くもの。 くまと、川原まで散歩だなんて。 くまが、食べてたサンドイッチ...続きを読むが、あんなに美味しそうだなんて。。 その優しげで、荒々しげなくまに包まれる感じに、 憧れてしまった。 他の作品にも 梨園にいる、よく分からない生き物、 ウテナさんがくれた壺のコスミスコ。 人魚らしきもの。。 どれもこれも不思議なのに、あたかもそこに 自然に現れる。 ずっと読んでいたくて、この本がまるで人魚みたいだったの。 だめ。やめてよ。だめよ。 と言いながら、この本を取り上げられそうになってる自分を想像してしまった。 遅れてきた川上弘美ファンに、なりそうです。
くまにさそわれて散歩にでる。くまにですか・・そのうち私はこの独特の世界に引き込まれてゆく。夢の話というひともいるが、わたしにはどちらかというと、空想の遊び。口には出さないけど、こんなことがあったら、例えば動物が話したら、話せたら、とか。壺からコスミスミコさんが出てくるんです。笑ってしまいました。たの...続きを読むしいだろうな、家に帰ってコスミさんが居たら(笑)。 「花野」はなくなったおじさんが出てくる話。これはきっと夢だろう。「私」はおじさんと久しぶりの会話をしている。最近どう?というふうに。 やがて、叔父のまわりの空気がゆらゆらしたかと思うと、かき消すように叔父はいなくなった。叔父の立っていたあたりを見おろすと、小さな草の花が群れ咲いていた。この感じがすき。なんて素敵な・・ゆらゆらして楽しいのに最後には、切ないーと気持ちをもってゆかれる。 「離さない」が心を付いた。手放さなきゃならないものってあるじゃないですか。 一気に一気に放り投げたんです。「私」とエノモトさんで。人魚が言うんですよ。離さない、と。怖い。でもファンたジーのようであいまいでよい。 最後、くまは故郷へ帰ってゆくのです。くまから手紙が届きます。「私」は三回読んで泣きそうになったらしい。わたしも泣きそうになった。良いお話をありがとうと。
「くまにさそわれて散歩に出る。」 こんな一文で始まる 夢の中にいるような ちょっと不思議な物語の短編集。 そのほとんどが 普通ならばありえない 〈生き物〉たちとのやりとり。 人間の世界で暮らすくま 梨が好きな小さなもの むこうの世界から姪のもとにやってくる叔父 河童の夫...続きを読む婦からの切実な相談 壺に住んでいる女子とのリアルな会話 好きじゃない本名に代わりえび男くんと 呼んでもらっている男の子 飲み屋「猫屋」のおばあさん 人間を離そうとしない人魚 故郷へ帰るくま。 ただただ時間が静かに流れ 多くを語らず 瞬間瞬間を共にして 心を通わせていく。 それはあまりに優しくて 文字1つ1つをそっと指でなぞりたくなる。 異彩を放っていたのが人魚の話 離れられない、離れたくない、離さない 人間との真剣勝負。 壺から出てきたコスミさんが ささやく言葉と涙に 自分のなにかを重ね合わせたり。 わたしとくまの話が特によかった。 雷からわたしを守るその様子は もう、尊い恋愛小説のようだった。 どうしようもなく心細くなったとき あたしは、きっとこの本を開くと思う。
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