黙過

黙過

792円 (税込)

3pt

瞠目の医療ミステリー
下村敦史はあくまでもミステリの枠内に留まり、濃厚な謎解きの味わいと〈どんでん返し〉を盛った上で、死を真正面からテーマにしてみせた。構築の美に感動さえ覚える。作家・有栖川有栖
読み終わったとき、思わず胸に手を当てずにはいられなかった。
東京慈恵会医科大学 教授・嘉糠洋陸。移植手術を巡り葛藤する新米医師――「優先順位」。安楽死を乞う父を前に懊悩する家族――「詐病」。過激な動物愛護団体が突き付けたある命題――「命の天秤」。ほか、生命の現場を舞台にした衝撃の医療ミステリー。注目の江戸川乱歩賞作家が放つ渾身のどんでん返しに、あなたの涙腺は耐えられるか。最終章「究極の選択」は、最後にお読みいただくことを強くお勧めいたします。(解説・有栖川有栖)

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黙過 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『黙過』〜知っていながら黙って見逃すこと。

    下村 敦史さんのメディカル・ミステリー。
    最初に四つの独立した短編があり、それぞれ登場人物も背景も流れも異なり、一応、謎の解決を見る。

    しかし、最後、五つめの短編て、前四つの話が巧妙に絡み合い、最後、驚きの真実が明らかになる。

    ・優先順位
    ・詐病

    0
    2022年09月23日

    Posted by ブクログ

    医療ミステリとしてツイッターでおススメいただいたので読んでみた初めての作家さん。
    短編かと思いきや、<最後の話でそれまでのすべてがつながる系>だった。
    勘のいい方はもっと早く気づくのだろうけれど、私は最後の話で、「え?」「ええ~っ!」となりました。

    こう説明すると、「あ、どんでん返し系ね」との認識

    0
    2022年03月08日

    Posted by ブクログ

    全てが繋がった時、少し行き先が垣間見えて、読むスピードが止まったのですが、最後まで読まなかったら、突きつけられた問いを、また曖昧にやり過ごしてしまうところでした。

    0
    2023年12月29日

    Posted by ブクログ

    すごく好きな作家さん。
    短編集と思って読んでおり
    今回はどの話もぐいぐい読ませるけど
    落ちが弱いというかゆるいなーと思っていたが
    最後の話を読み始めてふるえた
    やっぱり好きだなー

    0
    2023年06月29日

    Posted by ブクログ

    最終章で話が合わさると、ガラッと一気に思わぬ方向にもっていかれる構成。真相は明らかでも答えはなくて、逆に考えなさいよって問いかけられるような...こういう話を知れただけでも身になるお話。

    0
    2022年12月30日

    Posted by ブクログ

    4つの短編それぞれもちゃんと完結しているのに、最後に見事なまとまりだった。

    それぞれの視点から読んだあとの最終章。
    命のありかたについても考えさせられたし、自分だったらどういう選択をするのか…

    0
    2021年11月17日

    Posted by ブクログ

    途中までは「…期待はずれだったかな?」と思いつつも色々考えさせられながら読んでいたら、五つ目の物語に入ったところでガラリと印象が変わった。そして読後に知る、タイトルの本当の意味。

    0
    2021年09月04日

    Posted by ブクログ

    本屋さんで「あなたは5回騙される」という帯に惹かれて購入。帯の通り何度も騙されてしまった。

    ミステリー小説だが、「命の重さ」や「尊厳死」についてなど、命や生き方について考えさせられた。

    0
    2021年09月02日

    Posted by ブクログ

    長編かと思ったら短編集かと思いきや・・・

    最終章の『究極の選択』は最後にお読みくださいとある?

    これ何?と思いきや、少し驚きの構成となっている。


    下村さんの作品のメディア批判には共感が持てます。
    作中の動物愛護団体をみて思うことは、何かを守るために何かを傷つける人達は沢山います。
    メディアの

    0
    2020年09月27日

    Posted by ブクログ

    帯に『あなたは5回騙される』とあったけど、確かにその通り。別々のストーリーの4つの短編でそれぞれ騙されて、最後の『究極の選択』で大どんでん返し。こんな騙され方があるんだ!という感じ。
    終盤はパズルのピースが次々とはまっていくように、全ての疑問が思わぬ形で見事にはまっていくのはとても気持ちよかった。

    0
    2023年08月15日

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