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人体に、建造物に、蜜蜂に、チェス盤に―― 隠喩で捉えられた社会像 中世ヨーロッパは教皇・皇帝という聖俗権力の下の階層秩序的な社会であった。人体諸器官に喩えれば君主は頭、元老院は心臓、胃と腸は財務官と代官、武装した手は戦士、足は農民と手工業者、そしてそれらは魂であるところの聖職者の支配に服する――ほかに建築・蜜蜂・チェスなどを隠喩として社会の構成と役割を説明する中世人の象徴的思考を分析。
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Posted by ブクログ
終章がいちばん面白い。だけど、終章だけを読んでもこのわくわく感はつかめない、かも? その『終章 コスモスの崩壊』は短い章ですが、全文を読むあいだ、ずっと、なぜだか中世ヨーロッパに生きた人たちが愛しく感じられる。 楽しい本です。
最も上位に位置するものは宇宙では神であり、人間では理性、国家では元老院。つまり支配にあたるもの。 キリスト社会とチェス。
中世に生きたヨーロッパの久々が自分たちの社会をどのように認識していたか、建物やチェスなどを例に考察している。非常に分かり易く興味深いです。 個人的には蜜蜂に関する考察が一番面白かったです。
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中世ヨーロッパの社会観
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甚野尚志
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