ふたりぐらし（１） 【電子限定描きおろし特典つき】

丘邑やち代

親友でも恋人でもない。だけど私たち、ずっと一緒に暮らしていけたらって思ってた――。

男にもお金にもだらしないゆりなと、ボロボロの格好で漫画家としての芽も出ないふみ。正反対のダメさを持つ２人は、だからこそ一緒に居られて、不思議と波長もあう、唯一の友達。気楽な女２人の暮らしを続けていたある日、ゆりなに妊娠が発覚して…？不倫相手、セフレ、一度寝ただけのストーカーくん…本当のお父さんは誰なのか。ゆりなとふみの暮らしの向かう先は…？

社会に馴染めない２人がそっと寄り添うような、女同士の脆い“ふたりぐらし”のお話、単行本版で登場。

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 女性マンガ
• 出版社: 講談社
• 掲載誌・レーベル: ハツキス
• 電子版発売日: 2020年08月12日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 134MB

[じゃがいも · ★★☆☆☆]

いらいら

派手な動きや過激なシーンはなく、ヒロインたちの心理描写に主力をおいた作品である。ただヒロインたちの心の動きがいきあたりばったり、その時の流れに流されて望み 使命 希望 と言った要素が全く感じられず、はっきり言ってイライラする。少し淡い感じのする絵柄は悪くはないがマアマアと言った感じである。

[ああ · ★★★★★]

ダメな二人

私生活がいろいろダメな女性二人がなんだかんだ寄り添って生きていくお話の第一巻。

年上も年下もいろいろ男を引っ掛ける割にはそれを楽しんでる感じもしないゆりな。
そんなゆりなが居候している売れない漫画家のふみ。
住む場所がなくなったゆながふみの家に居つく形でこの二人の同居生活は始まった。
ゆりなの男関係で何度も面倒な目にあっているふみは仕事のイライラも相まって不機嫌。
そんな彼女に申し訳ないと思いつつ、家賃も光熱費も支払っていないゆりな。
そんな中体調不良から生理不順に気づくゆりな。
簡易検査をしたら陽性だったので病院にいったら妊娠が確定していた。
自分の体の一大事にも関わらず膜があるかのように他人事なゆりな。
家においてもらう時も何気ない会話の中でOKをもらったが、さすがに一緒に子供を育ててほしいとまでは言えない。
どんどん体調が悪くなっていくゆりな。
そんな彼女を見てふみはゆりなとの出会いを思い出した。
本屋で働いていた時に休憩時間のこと、男性スタッフに休憩室で言い寄られていたゆりなを助ける形になり、その後お礼を言われたことがきっかけだった。
やがてゆりなは年上の相手に資金援助をしてもらう形でおろすことを決意したのだった。

二人の生活に執着しているのはゆりなの方が比率が高いように見せかけて、ふみも十分ゆりなに依存しているし、それが昔の友達に面影を重ねているという事実も発覚した。
見ていてけっこう二人ともイライラする性格だがこれからどうなっていくのか続きも楽しみ。