ヤマケイ文庫 定本 山のミステリー 異界としての山

ヤマケイ文庫 定本 山のミステリー 異界としての山

880円 (税込)

4pt

3.3

山とは即ち異界なり。
山小屋の主人や登山者たちが経験したこの世の現象とは思えない奇妙な56の実話拾遺集。
登山歴40年を超える著者が、山小屋の主人などから聞いた、
ときに恐ろしく、ときに神秘的な、奇妙な山の体験談56話を収録。

2016年刊行の『新編 山のミステリー 異界としての山』(山と溪谷社)を定本として文庫化!

解説「知らない世界への誘い」(田中康弘)


(内容)
I 山の幽霊ばなし
真冬の幽霊/体が透ける/屋久島の幽霊/窓辺に座っていた幽霊/看板のなかの顔/車のドアを閉めた謎の手/人間が怖い/幽霊に助けられた女性たち/甲斐駒ケ岳の幽霊/避難小屋の怪

II 人智を超えるもの
浮かび上がる遭難遺体/夢に現れた遭難現場/「拝み屋さん」の予言/血を引く/霊が見える人たち/UFOの降りた山/もうひとりの登山者/謎の火の玉/静止する蠟燭の炎/幻のかりんとう/消える山小屋 /山の神に守られる?/大きな天狗/おいらんのかんざし/不思議な観音様

III 自然の不思議
森のなかから助けを求める声/死者を悼むリス/空飛ぶキツネ/水筒に助けられた登山者/逃げなくなった野鳥たち/寒気/ダケカンバの夢/七転び八起木/雷で育つアズマシャクナゲ/天狗が木を伐る/天狗のテーブル/消えた戦闘機/風穴に響く愛犬の声/七年に一度山中に現れる幻の池/雲が教えてくれたこと/「更級日記」と富士噴火の謎?

IV ひとの不思議
ザックの中身/謎のバンダナ/黒ずくめの遭難者/水晶山の遭難/消えたキスリング/オカリナ/山中の車/山上のストリーキング/中高年登山ブームのかげで/死相/赤い帽子/ツチノコより不思議な男/それでも医者か/水場のミステリー/山の仲間が支える命

あとがき
新編のためのあとがき
文庫版のためのあとがき
解説 知らない世界への誘い 田中康弘

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ヤマケイ文庫 定本 山のミステリー 異界としての山 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    いやはや、面白くって買ったその日に一気読み!
    すっかりブームになった「山の怪談」を含め、人智を越える畏怖、自然の不思議、人間の不可思議さ、「山」にまつわるあれやこれをまとめたお得な一冊。
    怪談はきちんと怖いし、天狗か神かそれとも?な不可思議な話は味わいがあるし、自然の神秘を味わう話もあり、人間にまつ

    0
    2023年07月14日

    Posted by ブクログ

    必ずしもオカルト的な怪異譚ばかりではない、というかむしろその類の挿話は少なく、人や自然、動物等にまつわるちょっと不思議なトピックス、といった趣が強い。
    その分、山小屋の主たちの飾らない日常が身近に感じられるような構成になっている。

    巻末の解説は田中康弘氏が請け負っており、この二人の競演? には密か

    0
    2023年11月14日

    Posted by ブクログ

    山小屋の主人や、小屋番達の体験談。
    筆者が彼等から聞いた不思議な話を簡潔に綴ってある。
    なので、その不思議を解き明かす訳では無い。

    0
    2022年02月02日

    Posted by ブクログ

    幼い頃から山好きの両親にあちこちに連れて行かれたせいかおかげか、私は「海もの」よりも「山もの」に惹かれる傾向があります。運動嫌いゆえ今は登山はしないけど、このタイトルは読まずにはいられない。

    収録されている56話におどろおどろしい話はありません。いわゆる怖い話を期待して読むと肩すかしを食らう。むし

    0
    2020年08月04日

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