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三方ヶ原での大敗は、三十一歳の家康を強くした。討ち死にした家臣のため、戦国の世を 生き抜く決意をした矢先、信玄死去の情報が舞い込む。決戦の場を長篠に定め、周到な計 画の下、宿敵武田を誘い込み――。一方、ポルトガル・スペインの脅威から日本を守るた めに天下布武を急ぐ信長は、家康にお市の方との縁談を持ちかける。戦国大河第三弾!
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Posted by ブクログ
第3巻は武田勝頼との戦い「長篠の戦い」が中心となる。信長目線で描かれることの多い長篠の戦いが家康目線で描かれていて面白い。
この時代、各勢力間の調略などの外交戦は凄まじいばかり。 家康に信長、武田、上杉、今川さらに足利義昭と、目まぐるしいほどの離合集散が繰り広げられる。 徳川と今川の「両川自滅の策」を巡らした信玄の裏を掻いた家康への恨みが、三方ヶ原の戦いの原因になったらしい。 この当時、鉛は貴重で高価だったから、戦いの後...続きを読む、鉄砲で討ち取られた遺体から、鉛玉を取り出したとの記述がある。 人や馬の遺体を切り裂き、真珠でも取り出すかのように回収したとか。 そんな時代の現実ゆえ、家康は「厭離穢土、欣求浄土」の旗を掲げていたのだろう。
長篠の合戦の凄惨さがとても印象に残った。また信長の世界情勢の捉え方も新鮮だった。本当にここまで把握していたのだろうか?
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