ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
妻に離婚を切り出され取り乱す夫と、その心に甦る幼い日の記憶(「月が笑う」)。人気料理研究家になったかつての親友・春花が、訪れた火災現場跡で主婦の紀美子にした意外な頼みごと(「平凡」)。飼い猫探しに親身に付き添うおばさんが、庭子に語った息子とおにぎりの話(「どこかべつのところで」)。人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。(解説・佐久間文子)
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
もしあのときああでなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っていただろう。そんな「あのとき」という一点や、ありえたかもしれないパラレルワールドに思いを馳せてしまう、我ら凡人たちの短編集。 とても良かった。最後の話は泣いた。 以下、心に残ったフレーズ。といっても適当に縮めたりしているので正確な引用ではあり...続きを読むません。 ■もうひとつ 「もうひとつの人生なんかないよ」 ■月が笑う 「許さないことはこわい、と感覚的に思った」 ■こともなし 「だって、幸せじゃないと困るじゃない。…今まで『もし』で別れた幾人もの私がよ。」 ■いつかの一歩 「人生って最初からあるのかしら。できていくものだとしたら、いつのどの一歩がその後を決めていくんだろう」 ■平凡 「ど平凡に生きていてほしいっていうのは、呪いっていうより願いに近いよね」 ■どこかべつのところで 「かなしみも後悔も、一ミリグラムも減ることはぜったいにないけれど、ただ、それを背負ってしまったという一点で、こんなふうに見知らぬ人と共鳴し合える」
自分はこの作中の人物のどれかのような人生を歩むのかもしれない。 じわじわくるこのリアリティ、流石です。
初めて読んだ角田さんの本。 すごく共感できて、こういう時はそうだったのかぁ、と気持ちに納得のいくお話たち。 すぐに全部読めてしまう。 また読み返したいな。
『月が笑う』と『平凡』が好き。 普段小説は読み終わったら手放してしまうけれど、これは時々また読みたいなぁと思う!
「平凡」、読み終わって、涙が出た。 かつての同級生が、羨ましいような華やかな人生を送っていて久しぶりに会う。意外なことを打ち明けられる。そして。。。 「平凡」という言葉のもつ深さにハッとさせられた。 人生の機微がほろ苦く、温かく、深い。 やっぱり角田さんはスゴい。
読んでいると、時に心に刺さるし、時に心に染みる、そんな作品でした。 刺さるのは、グサって感じではなくて、とても細い長い針でチョンチョンって刺されている感じ。 普段は隠れている、というか見ないようにしている自分の影の部分が描かれている。 染みるのは、そんな影の自分もそれでもいいんだって思えるところ...続きを読む。 また、誰しもそんな影の部分を抱えていて、その人なりに向き合っているんだとわかるところ。決して全員が全員そうではないけど、それでも、自分ひとりではないってことはホッ安心できるところ。 平凡に生きているというのは、大変に幸せなことなのでした。
私事だけど、コロナに感染してしまい しばらく本が読めなくてゆっくりゆっくり読んだ (何をするにも倦怠感がすごくて内容が入ってこなかった) でも、そんな時に読みやすい1冊だった タイトルの通り平凡さが心地良い
これから先、何かを選択する場面がきて、選ぶのが怖くなったときに読みたいかも。 「選択しなかった方の人生」がテーマの6つの短編集。 選択するとき、どっちかにしか幸福はない!って思ってたけど、 多分どっちもそこそこ幸福で、そこそこ大変。って「どこかべつのところで」を読んで思った。 それに、どちらか...続きを読むを選択したことで、得られるものや、つながる次のものがあるんだなって、「いつかの一歩」を読んで思えたので、 なんというか、選ぶことに勇気をもらった感ある。
もしって考えちゃうのわかる。 あのときああしてなかったら今の自分どうなってるんだろうとか、今の自分を作ったのはいつどこでしたどの選択なんだろうとか、よく考えちゃう。 けど、「選ばなかった自分もどこかべつのところで生きてる」って思ったら今まで選んだ選択が正解か不正解かに悩まなくてもいいのかなという気持...続きを読むちになれた。
naonaonao16gさんのレビューを拝見して、気になった本。 誰しも、人生の岐路がある。そこで、もし選んでいたら 歩んでいたであろうもう一つの人生。 その「もう一つの人生」を想像する人々を描いた6つの短編。 今の自分が辛かったり不満だったりすれば、「もう一つの人生」を羨むのだろう。 僕にもそ...続きを読むんな時期があったな…と。 (決して、今の結婚生活に不満があるわけではありません…念のため。) ただ、この小説を読んで思った。 もう一つの人生を歩む、もう1人の自分と今の自分はきっと必ずどこかで出会う。 その時、もう1人の自分を祝福できるようになれば素敵だな、と。 さらに言えば、もう1人の自分に羨まれる自分になることだって、決して不可能ではない、と。 そんな希望を感じる短編集です。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
平凡(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
角田光代
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
いつか、アジアの街角で
源氏物語 1
八日目の蝉
試し読み
幾千の夜、昨日の月
人生ベストテン
愛がなんだ
あしたはアルプスを歩こう
あしたはうんと遠くへいこう
「角田光代」のこれもおすすめ一覧へ
▲平凡(新潮文庫) ページトップヘ