平凡(新潮文庫)

平凡(新潮文庫)

572円 (税込)

2pt

妻に離婚を切り出され取り乱す夫と、その心に甦る幼い日の記憶(「月が笑う」)。人気料理研究家になったかつての親友・春花が、訪れた火災現場跡で主婦の紀美子にした意外な頼みごと(「平凡」)。飼い猫探しに親身に付き添うおばさんが、庭子に語った息子とおにぎりの話(「どこかべつのところで」)。人生のわかれ道をゆき過ぎてなお、選ばなかった「もし」に心揺れる人々を見つめる六つの物語。(解説・佐久間文子)

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平凡(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    もしあのときああでなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っていただろう。そんな「あのとき」という一点や、ありえたかもしれないパラレルワールドに思いを馳せてしまう、我ら凡人たちの短編集。
    とても良かった。最後の話は泣いた。
    以下、心に残ったフレーズ。といっても適当に縮めたりしているので正確な引用ではあり

    0
    2022年04月17日

    Posted by ブクログ

    自分はこの作中の人物のどれかのような人生を歩むのかもしれない。
    じわじわくるこのリアリティ、流石です。

    0
    2021年09月21日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ角田さんの本。
    すごく共感できて、こういう時はそうだったのかぁ、と気持ちに納得のいくお話たち。
    すぐに全部読めてしまう。

    また読み返したいな。

    0
    2020年09月26日

    Posted by ブクログ

    『月が笑う』と『平凡』が好き。
    普段小説は読み終わったら手放してしまうけれど、これは時々また読みたいなぁと思う!

    0
    2020年09月06日

    Posted by ブクログ

    「平凡」、読み終わって、涙が出た。
    かつての同級生が、羨ましいような華やかな人生を送っていて久しぶりに会う。意外なことを打ち明けられる。そして。。。
    「平凡」という言葉のもつ深さにハッとさせられた。
    人生の機微がほろ苦く、温かく、深い。
    やっぱり角田さんはスゴい。

    0
    2020年07月25日

    Posted by ブクログ

    読んでいると、時に心に刺さるし、時に心に染みる、そんな作品でした。

    刺さるのは、グサって感じではなくて、とても細い長い針でチョンチョンって刺されている感じ。
    普段は隠れている、というか見ないようにしている自分の影の部分が描かれている。

    染みるのは、そんな影の自分もそれでもいいんだって思えるところ

    0
    2022年11月20日

    Posted by ブクログ

    私事だけど、コロナに感染してしまい
    しばらく本が読めなくてゆっくりゆっくり読んだ
    (何をするにも倦怠感がすごくて内容が入ってこなかった)

    でも、そんな時に読みやすい1冊だった
    タイトルの通り平凡さが心地良い

    0
    2022年10月02日

    Posted by ブクログ

    これから先、何かを選択する場面がきて、選ぶのが怖くなったときに読みたいかも。

    「選択しなかった方の人生」がテーマの6つの短編集。

    選択するとき、どっちかにしか幸福はない!って思ってたけど、
    多分どっちもそこそこ幸福で、そこそこ大変。って「どこかべつのところで」を読んで思った。

    それに、どちらか

    0
    2022年09月30日

    Posted by ブクログ

    もしって考えちゃうのわかる。
    あのときああしてなかったら今の自分どうなってるんだろうとか、今の自分を作ったのはいつどこでしたどの選択なんだろうとか、よく考えちゃう。
    けど、「選ばなかった自分もどこかべつのところで生きてる」って思ったら今まで選んだ選択が正解か不正解かに悩まなくてもいいのかなという気持

    0
    2022年09月09日

    Posted by ブクログ

    naonaonao16gさんのレビューを拝見して、気になった本。

    誰しも、人生の岐路がある。そこで、もし選んでいたら
    歩んでいたであろうもう一つの人生。
    その「もう一つの人生」を想像する人々を描いた6つの短編。

    今の自分が辛かったり不満だったりすれば、「もう一つの人生」を羨むのだろう。
    僕にもそ

    0
    2022年04月30日

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