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初の長編小説にして代表作、誕生!!
絵や文章での表現を志してきた永山は、38歳の誕生日、古い知人からメールを受け取る。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居でともに暮らした仲野が、ある騒動の渦中にいるという。永山の脳裡に、ハウスで芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れた日々が甦る。当時、彼らとの作品展にも参加。そこでの永山の作品が編集者の目にとまり、手を加えて出版に至ったこともあった。一方で、ハウスの住人たちとはわだかまりが生じ、ある事件が起こった。忘れかけていた苦い過去と向き合っていく永山だったが――。
漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、作家、芸人……。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待っていたものとは?
Posted by ブクログ 2024年02月07日
自分は恋愛小説が好きな訳じゃなくて、物語の途中にある男女関係が好きだと思う。この本はそういう風に書いてないんだろうけど、カスミが最後に出てきてくれてすごい嬉しかった笑
YouTubeの渦見てからこの本を読むとこの文あの事だっみたいな発見に嬉しくなった。
お笑い芸人又吉が書いていることを知っている状態...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年03月02日
不思議な読後感。又吉先生は第二図書係補佐の頃から好きで、全てではないですが見つけてタイミングが合えば読んでいます。今回もそうで、読み進めていくうちに垣間見られる明らかにヒントを出しているワードや象徴的な出来事と読み解く上で必要な別の物語も含めて作品でありました。時系列をあえて分かりづらくしたり、宗教...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月24日
私も創作畑に片足を突っ込んだ経験有なので、
ハウス生活時代の自意識ダダ洩れな主人公の目も当てられない感じが、なんとも痛い感じ、わかるー。
屁の音を聞きながらチルってるのもアートだと。いゃぁ、わけわからんすぎるけど、こういう事も斜めの視点でアートだと表現してるもの、ありますよね。
これ、又吉と重なる要...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月25日
まず又吉氏の作家としての最高傑作である。火花、劇場も良かったが、更に超えてきた。流石です!最近、相対主義的な考えに寄ってきた自分としては何が正しく何が正しくないのか?これに答えはないことを読書中、考えさせられる。そして氏の太宰へのリスペクト。これは既に愛であり、本作も人間失格のオマージュであった。若...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月23日
『火花』で太宰治の影響あるすごいの書いてくれたな〜って感動して、奄美縁のある人ということで親近感を感じて、『劇場』で、う~んこの人の作風合わないな〜って感じて、その流れのままこちらを読み始めたので、最初はやっぱり合わないと思っていたが、読み進めば、なるほどこの人の感性や観念とかは奄美由来のものか。と...続きを読む
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