ソヴィエト旅行記

ソヴィエト旅行記

1,144円 (税込)

5pt

4.0

平等な社会に思いを馳せ、共産主義に傾倒していた20世紀前半の知識人たち。ジッドもまた壮大な実験場となったソ連を嬉々として訪れたものの、旅行客向けに案内される綺麗な施設の裏には……作家は透徹した目で、服従と順応を強いる体制、人々の貧しさ、官僚の欺瞞を看破していく。

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ソヴィエト旅行記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    内容についての良さは置いといて、訳者による前書きやあとがき、解説の丁寧さと熱意のすごさたるや…ジッドに込められた想い、前訳者に対する尊敬の念などを読んで、文庫と厚さにしては1200円ほどと高さを感じたが、これはそれ以上の価値がある。ソ連をより知るための教科書でもあるがそれ以上に現代人には必読書と感じ

    0
    2021年01月25日

    Posted by ブクログ

    ・これは面白い。歯に衣着せぬ鋭い意見。
    ・ソ連の欺瞞をジッドは見抜いていた。
    ・何度か読み直してみたい。

    0
    2022年05月18日

    Posted by ブクログ

    ソ連崩壊前、共産主義にはそれなりに興味があった。その後歴史が証明したとおり、社会主義、共産主義は、たぶん人類の脳というOSに合わなかったんだろう。
    「あっ、合ってないなあ」、と気が付き出した時の人類がどういう非喜劇を演じたか、壮大な社会実験を行ったソ連の内情を垣間見ることが出来て、非常に面白かった。

    0
    2021年02月01日

    Posted by ブクログ

    いい本でした。単なるソ連の批判ではなく哲学としても非常に奥深い本となっています。作者の批判が非常に理論づけされていて良かった。

    0
    2020年07月22日

    Posted by ブクログ

    ソ連については教科書以上の予備知識はあまりなかったので、当時フランスでソ連の信奉者が知識人の中にも多くいたのには驚いた。あとがきにもあるように、「歴史が証明した」後に私は生まれたから。
    旅行記と聞いて想像した内容とは違って、ほぼソ連への批判文だった。最初こそはソ連への希望的観測を捨てきれていないよう

    0
    2020年01月15日

    Posted by ブクログ

    面白かった。赤かった時代のソ連に旅行した時の作者の感想。こういう他国の政治には、くるんでくるんで、匂わせ程度にしとけばいいのに、多分それでも批判されるのに。別に攻撃、批判をしてるんでなくて、ちゃんといい所も挙げている。多分フランス人が一番、人間の尊厳、生きることの理由意味などに真摯に向かい合っている

    0
    2022年01月17日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1936年3~6月にジッドがソヴィエトを旅行し、
    考えたこと、感じたことが書かれた本。

    ジッドはソヴィエトに希望を見出していたが、
    実際に訪れてみると、理想とかけ離れた現実が
    そこにはあった。

    当時のフランス左派知識人からソ連は強く支持されて
    いたため、本書が出版されると、左翼から猛烈な批判を

    0
    2019年06月21日

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