背徳者

背徳者

330円 (税込)

1pt

3.6

ジッドがアフリカに旅して病気になり、回復後に生命の喜びを見出した当時の魂のありさまを、告白的に小説として描いたもの。一考古学者がアフリカに新婚旅行に出かける途中大病にたおれて、一時は死に瀕するが、ようやく回復期に至ったとき、生きる喜びを知り、彼の心に一大革命が起る。既成のモラルや組織に安住できぬ魂の苦悩を綴った、ジッド最初の物語作品。一九〇二年作。

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背徳者 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジッドに石川淳の翻訳という取り合わせに惹かれて読み始めました。20歳前後にジッドにはまった時期があったのですが、狭き門と本書がきっかけでしたね。

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    2013年01月06日

    Posted by ブクログ

    アンドレ・ジッドの自伝的要素を持つ物語(レシ)。
    謹厳で学問に誠実に打ち込んでいた古典学者が、結婚後に大病を患いそして復活を遂げるとすっかりと道徳的・性的に「背徳者」になっていたという話です。
    言ってみれば身もフタもないか・・・。(笑)

    新婚旅行中の本人の病気や妻の病気療養で辿るヨーロッパや北アフ

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    2020年06月21日

    Posted by ブクログ

     高校時代に「狭き門」を読んで激しく感動した。今でも読書体験としては最高のものの1つだ。そのあと「田園交響楽」を読んだが面白くなかったのでジッドはこれだけしか読んでなかった。それを30年たった今、ふとこれを読んだ。良いと思った。高校時代に「田園…」のかわりにこれを読んでいたら僕の何かが違っていたかも

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    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    2021年 24冊目

    灼熱の太陽の下強烈に不健康な精神をもった男のアンバランスさ。



    フランス文学は自分のなかでちびまる子ちゃんの藤木くんて感じ。健康的なネクラの模範生。病んでいるけど狂気を感じるほどでもない。でも一番我々に近いところにあり、いつ自分が太陽に魅せられてしまうのだろうかという妖し

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    2021年03月08日

    Posted by ブクログ

    二人の男女が色々な地方を旅するお話。
    冒険中どっちかが必ず体調崩している印象を受けた(笑)
    風景描写はとても綺麗で、文字を追うだけで
    風景が頭の中に浮かびあがってくる、その点では名著といえるのではないだろうか。
    物語はこの男女2人の冒険の話を、男性の友人達が聞いているという設定になっている。

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    人物描写がやたらと華麗。男の人に「美しい」「綺麗」は当たり前・・・そんな感じの文体でした。
    第三部で、主人公ミシェルと御者の少年(かな?)との二、三言のやり取りが好き。
    全編を通して、ジッドがミシェルを普通の一紳士として書こうとしているのは理解できるんですが、それでもどこか狂気を感じるのを禁じえなか

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    狭き門、田園交響楽ときて、これを読みました。
    なんというか、いちばん概念的というか・・読み終えたあと背徳者というタイトルをあらためて見返して、「背徳者、いや確かにそうだ、でも何が・・?」と自問自答してしまう感じ。
    金を死ぬほど使って欲望のままに暮らして旅して、もといた洗練された世界との交流に関心を持

    0
    2014年09月20日

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