承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱

990円 (税込)

4pt

一二一九年、鎌倉幕府三代将軍・源実朝が暗殺された。朝廷との協調に努めた実朝の死により公武関係は動揺。二年後、承久の乱が勃発する。朝廷に君臨する後鳥羽上皇が、執権北条義時を討つべく兵を挙げたのだ。だが、義時の嫡男泰時率いる幕府の大軍は京都へ攻め上り、朝廷方の軍勢を圧倒。後鳥羽ら三上皇は流罪となり、六波羅探題が設置された。公武の力関係を劇的に変え、中世社会のあり方を決定づけた大事件を読み解く。

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承久の乱 真の「武者の世」を告げる大乱 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    傑作。皆それぞれの立場があって、命をかけてそれを全うしていたんだろうなと想像して号泣した。当時も人が死んだらちゃんと悲しい。

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    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    朝廷と武士との関係に変化を与えた、承久の乱。
    それに至るまでの経過を、平安時代の院政の始まりと
    武士が台頭から、乱後の情勢まで、粛々と説明してゆく。
    序章 中世の幕開き
    第一章 後鳥羽の朝廷  第二章 実朝の幕府
    第三章 乱への道程   第四章 承久の乱勃発
    第五章 大乱決着    第六章 乱後の世

    0
    2023年02月19日

    Posted by ブクログ

    後鳥羽や実朝、義時といった当時の人々の人間像がつぶさに浮かび上がり、読み応えがあった。承久の乱は巷間伝わるような滅びつつあった王権が仕掛けた無謀な戦争ではなく、鎌倉方・京方ともにギリギリの判断が勝敗を決した側面がリアルに跡づけられ、当時の社会に及ぼした影響の大きさを実感した。

    0
    2021年01月30日

    Posted by ブクログ

    2022年大河ドラマ「#鎌倉殿の13人」の予習として読んだのだが(気が早い)、非常にわかりやすく、一気に読み終えてしまった。
    第一次出演者発表後の人物相関図を横にして読むとよりわかりやすい。
    著者が時代考証を担当されるとのことなので、今から22年の放映が待ち遠しい。

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    2020年11月22日

    Posted by ブクログ

    何となく、後鳥羽上皇が、鎌倉幕府を潰そうとしたけど、反対に潰されて、島流しになった、ぐらいにしか理解してなかった「承久の乱」

    白川上皇による院政誕生から、堀川、鳥羽、近衛、崇徳、後白河への流れを通して中世の始まりを説明してくれ、平治の乱、保元の乱、頼朝の鎌倉幕府までを丁寧に解説してくれる。その上で

    0
    2019年02月15日

    Posted by ブクログ

     認識を改めたのは、後鳥羽上皇がただ戦に負けた愚かな君主ではなかった事。承久の乱の顛末だけを見ればそう見えるのだが、実は朝廷の権威を高めようと足掻いていた事を理解した。
     源実朝の暗殺がなければ、武士の世の到来はまだまだ遅れていただろう。

    0
    2019年01月28日

    Posted by ブクログ

    2022年度の大河ドラマ、三谷幸喜の「鎌倉殿の13人」(北条義時=小栗旬、北条政子=小池栄子、源頼朝=大泉洋)は大ヒットとなった。
    かつての大河ドラマ「草燃える」(北条義時=松平健、北条政子=岩下志麻、源頼朝=石坂浩二)のリメイクで、主役は、史上最も人気の無い(と言われる)北条義時だ。
    一体誰がこん

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    2023年08月12日

    Posted by ブクログ

    後鳥羽上皇は、多芸を嗜んだバランス感覚のある人物であったんだろうなあと勝手に想像しています。
    世が世でなかったら、色々な方面で功績を残せたんだろうに。
    でも、どこの時代でもこういう人はたくさんいるんでしょうね。

    0
    2023年01月28日

    Posted by ブクログ

    源実朝は朝廷への崇敬が篤かった人物とされる。
    「山は裂け 海は浅せなむ 世なりとも 君にふた心 わがあらめやも」
    この実朝の和歌は君(後鳥羽上皇)への忠誠を詠っている。このため、戦前には愛国百人一首に選ばれるなど皇国史観・軍国主義に利用された。

    「君が代も 我が代も尽きじ 石川や 瀬見の小川の 絶

    0
    2022年11月03日

    Posted by ブクログ

    「鎌倉殿」の今後の展開を大いに勉強した。承久の乱は比較的簡単に終わった史実だと思っていたが、
    その後の武家政権の確立につながる重要な事件であることがよく分かった。乱の陰で多くの敗者がいたことを忘れてはならない。

    0
    2022年02月07日

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