ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
7pt
江戸時代の身分はピラミッド型の「士農工商」で一生変えられない─。こんな“常識”はもう古い! ある時は侍、ある時は百姓、と自在に身分を変える「名もなき男たち」が全国に無数にいた。彼らはなぜ別人に成りすますのか? お上はなぜそれを許容したのか?期待の新鋭が常識を覆す、仰天の日本史!
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
江戸時代の身分制度と人別(戸籍)と名前の矛盾と行政処理を解説。地味だが面白く、特に幕府が壱人両名(同一人物が別名で2重戸籍をもつ)ことを、訴訟が起きない限りは放置していて、本音と建前の使い分けで行政処理をしていたことが面白い。今の役所でもそういうことあるね。正直に申告すると損をするみたいな。「言わぬ...続きを読むが花」みたいのは確かに利点もあるけれど、わかりにくいし、地位や人脈で裏情報が取れる人が有利になるから、さすがに今はやめるべき。
江戸日本の知られざる二重身分 という副題が気になって。 町人でありながら武士でもある、というような#壱人両名 。「士農工商」という身分制度を学んだ身からすると、そんなことあり得たの?と思うけれど、そのさまざまな例を知ると、江戸時代の秩序感が思っていたものとは違うらしいことをぼんやり理解できるようにな...続きを読むって、面白かった。建前はとおすけれど、世の中をうまく回すために方便も使い、融通をきかせて調整するやり方。 株を買って武士になる、というのは新撰組で知っていたけれど、武士の身分だけが株になっていたわけではなかったから、累代の「何々家」も、血統上は何度も入れ替わっていることがごく普通のことだったなんて、「家」至上主義の人が知ったら、がっかりしそう。 生活の中で直接的に役立つ情報ではないけれど、こういうことを知るのって、面白いなあと思う。生きていく姿勢みたいなものは、変わる気がする。多分。
<目次> 序章 二つの名前をもつ男 第1章 名前と支配と身分あるもの 第2章 存在を公認される壱人両名~身分と職分 第3章 一人で二人の百姓たち~村と百姓の両人別 第4章 こちらで百姓、あちらで町人~村と町をまたぐ両人別 第5章 士と庶を兼ねる者たち~両人別ではない二重身分 第6章 ...続きを読むそれですべてうまくいく?~作法・習慣としての壱人両名 第7章 壊される世界~壱人両名の終焉 終章 壱人両名とは何だったのか <内容> 「壱人両名」とは、同じ人物が、こちらの町では町人として宗旨人別帳に載っているが、あちらの村では別の名前で百姓として載っているということ。さらに武士と町人が同一人物であることも江戸時代後半には多々あったという。武士は、身分が「株」として売買の対象となり、買った町人が武士となった(もしくは息子は武士にする)が、何かの事情でその後にうまく相続がいかないで、同一人物が別名で別身分で生きていった場合や、農民が子どもの代で町に出て町人になったが、次の世代になった時、農村では人口が減ると、年貢負担などが重くなってしまうので、形だけ町に出た家も、村にも存続したようにするケース多かったようだ。現代のように、きちんと戸籍もない時代、さまざまな便宜上の形として、存在していらしい。 この本では、多くの実例を挙げているので、とても分かりやすかった。これをネタに時代小説が書けるのでは?と思ってしまった。でも、人間社会って、こんな風にあまり厳密にやらない方が、上手くいくような気がするな…。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
壱人両名 江戸日本の知られざる二重身分
新刊情報をお知らせします。
尾脇秀和
フォロー機能について
「学術・語学」無料一覧へ
「学術・語学」ランキングの一覧へ
お白洲から見る江戸時代 「身分の上下」はどう可視化されたか
氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか
「尾脇秀和」のこれもおすすめ一覧へ
▲壱人両名 江戸日本の知られざる二重身分 ページトップヘ