渋沢栄一 上 算盤篇

渋沢栄一 上 算盤篇

968円 (税込)

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新1万円札の肖像画に選ばれた、「日本資本主義の育ての親」渋沢栄一。幕末から明治、大正、昭和へと至る91年の激動の生涯を、博覧強記の才人・鹿島茂が描いた傑作評伝、ついに電子書籍化!

近代日本の「資本主義」をつくりだした渋沢栄一。彼がその経済思想を学んだのは、「産業皇帝」ことナポレオン3世の統べる19世紀フランスからだった。豪農の家に生まれ、尊皇攘夷に燃えた彼は、一転、武士として徳川慶喜に仕えることになり、パリ万博へと派遣される。かの地で渋沢に影響を与えたのが、産業を拡大することで労働者の福利厚生を充実させるという「サン=シモン主義」の思想だった。帰国後、維新政府に迎えられるが、日本に資本主義を興すため、民間人として生きることを選ぶ……波瀾万丈の評伝、その上巻・算盤篇。

「近代日本は、世界に類を見ないほどの幸運に恵まれていたといえる。なんのことかというと、日本の資本主義は、この「損して得取れ」という思想をバトル・ロワイヤルが行われる以前にすでに体得し、血肉化していた渋沢栄一という例外的な人物によって領導され、実に効率よく高度資本主義の段階に入ることができたからである」
(本文より)

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  • 渋沢栄一 上 算盤篇
    968円 (税込)
    新1万円札の肖像画に選ばれた、「日本資本主義の育ての親」渋沢栄一。幕末から明治、大正、昭和へと至る91年の激動の生涯を、博覧強記の才人・鹿島茂が描いた傑作評伝、ついに電子書籍化! 近代日本の「資本主義」をつくりだした渋沢栄一。彼がその経済思想を学んだのは、「産業皇帝」ことナポレオン3世の統べる19世紀フランスからだった。豪農の家に生まれ、尊皇攘夷に燃えた彼は、一転、武士として徳川慶喜に仕えることになり、パリ万博へと派遣される。かの地で渋沢に影響を与えたのが、産業を拡大することで労働者の福利厚生を充実させるという「サン=シモン主義」の思想だった。帰国後、維新政府に迎えられるが、日本に資本主義を興すため、民間人として生きることを選ぶ……波瀾万丈の評伝、その上巻・算盤篇。 「近代日本は、世界に類を見ないほどの幸運に恵まれていたといえる。なんのことかというと、日本の資本主義は、この「損して得取れ」という思想をバトル・ロワイヤルが行われる以前にすでに体得し、血肉化していた渋沢栄一という例外的な人物によって領導され、実に効率よく高度資本主義の段階に入ることができたからである」 (本文より)
  • 渋沢栄一 下 論語篇
    968円 (税込)
    新1万円札の肖像画に選ばれた、「日本資本主義の育ての親」渋沢栄一。幕末から明治、大正、昭和へと至る91年の激動の生涯を、博覧強記の才人・鹿島茂が描いた傑作評伝、ついに電子書籍化! 「どうしたら、永く儲けられるのか?」。欲望を肯定しつつ、一定の歯止めをかける。──出した答えは、「論語と算盤」だった。大蔵省を退官し、銀行、海運、鉄鋼、電力、ガス、大学、病院など500を超える事業に関わり、近代日本経済の礎をつくった渋沢。事業から引退した後半生では、格差社会、福祉問題、諸外国との軋轢など、現在にも通じる社会問題に真っ向から立ち向かった……。波瀾万丈の評伝、その下巻・論語篇。 「最初の企画から考えるとじつに十八年近くを経過している。年数だけからいえば『大菩薩峠』級である。この間、私はなんと百冊以上の本を出版したが、しかし、渋沢伝はライフワークのひとつとして位置づけ、なんとかこれだけは世に出したいと念じてきた」 (本文より)

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渋沢栄一 上 算盤篇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年09月26日

    渋沢栄一が一万円札の肖像画になるというので読んでみましたが、明治という日本の大転換期に日本の経済界にもたらしたその業績の大きさには目を見張るばかりです。上巻を読むだけで、銀行、鉄道、海運、保険、製紙など多くの株式会社を作りあげています。本書の序盤では、渋沢の幼年時代と、フランスに渡って「サンシモン主...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月24日

    渋沢栄一の名前は知っていても、その実、何をした人なのか知らない人が多いのではないだろうか。
    本書では渋沢とサン=シモン主義との関係が深く考察されている。1867年のパリ万博という、まさにその時その場所に渋沢がいなければ、彼はサン=シモン主義を深く知ることもなく、ひいては明治維新以降の日本もまた大きく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月11日

    お札の肖像画にも決まり、大河ドラマも始まった、日本資本主義の父・渋沢栄一の評伝。文庫だけどかなり分厚い。算盤偏(上)では、幼少期から幕末を経て、明治20年ぐらいまでを追っています。波乱万丈の時期だけに渋沢栄一の若き人生を辿るだけでも面白いのだが、本書は単なる伝記ではなく、本人に著者やら種々の資料から...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月06日

    渋沢栄一がお札になると聞いたが、何をした人か知らなかったので読む。
    途中までは超面白い。特に、渋沢に資本主義を教えた重要人物フリュリ=エラールの遺族にコンタクトを取り、未だ見ぬ歴史資料を送ってもらうところなど、わくわくする。
    後半は史実を追うだけになりがちで、そこまで興味を惹かれなかった。
    まだ下巻...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月19日

    埼玉の生んだ「資本主義の父」、ある時、名前は知ってるけどそれ以外あまり知らないと思ったのと、県の有名人のこと位知っときいたいと思い購入、読みきりました。

    才能と感性を頼りに、近代企業創設した明治中盤くらいまでのことが書かれています。とりわけフランスへの派遣時代の話というか、フランスで出会った渋沢栄...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年10月07日

     渋沢栄一が近代日本経済に資本主義を根付かせることができたのは、社会システムの理解に長けた渋沢という男が、フランスという短期に民力を集めて資本主義国家を形成した国に留学していたからだ、という視点で渋沢の素養とフランスのサン=シモン主義との融合が描かれている。
     なるほど、明治維新前後の経済に対する日...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年08月29日

    資本主義の本質を見抜いた渋沢栄一の ルーツを探るドキュメンタリー。
    サンシモンと報奨システム。
    小さな資本を集めて大きな資本を動かすシステムを作り上げた。
    卓越した経営者ではなくプランナー。
    小説にしてもらえたらなおよし。

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    Posted by ブクログ 2013年08月25日

    言わずと知れた「資本主義の父」渋沢栄一だが、よく考えてみると「資本主義の父」と呼ばれてること以外に渋沢栄一のことなんも知らねーと気づきました。

    鹿島茂の「渋沢栄一」がいいという風の噂もあって前々から欲しかったけど、ハードカバー二冊は金銭的にキツい。が期せずして文庫化。

    やや強引な論理展開なところ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月05日

    渋沢栄一の若かりし日のことは全然知らなかった。そこそこ裕福な百姓に生まれて、学問をして、尊皇攘夷にかぶれて、なりゆきで一橋慶喜の家来経由で幕臣となる。時代のせいではあるが、ここまででもけっこう波乱万丈。で、なんでこの本を鹿島茂が書いたかというと、ここで渋沢は、慶喜の弟がパリ万博への使節をするお供とし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月15日

    長い。もう少し要点を絞っても良いのではないか。渋沢栄一のセンスは天性のものでもあり、農民から身を立てた経験でもある。ヨーロッパでの二年弱の経験は大きな影響。経済の考え方が当時の政府では特に優れていた。誰が渋沢栄一をサポートしたのだろう?官僚?経営と所有の分離を強く主張。岩崎弥太郎の起業家的考えとは相...続きを読む

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