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私は数学が苦手です…むしろ算数の段階から既に苦手でした。「足す・引く・掛ける・割る」以外の内容はほぼ忘れました。というより結局理解できずに学生時代が終わりました。そんな私にも「もしかしたら数学ってすごく楽しくて素敵なものなのでは?」と思わせてくれるのがこの作品です。
本作は、ある離島で小学生・関口ハジメと老いた数学者・内田豊が出会って始まる、数学にまつわる人々と数学のお話です。感覚を共有するというのは非常に難しいものですが、ハジメが数式を書いたり何かを見出したりするシーンには、数字が人に見えるとか風を受けて空を飛ぶとか、共感覚的な何かを可視化させたような表現があって、学生の私にはついぞ知り得なかった数学の美しさを知る人たちが、そしてそれを今まで見えなかった世界を見るために使える人たちが、本当にいるのだとうらやましく思いました。しかし同時に、遠くへ行くための方法は人によって異なり、それは例えばダンスかも読書かも音楽かもしれなくて、そして必ずしもうまく行くとは限らなくても終わりはないのだと、この作品は教えてくれているようにも思うのです。数学に苦手意識を持っている方にぜひ読んでいただきたい作品です。
数学者の苦悩が切ない。
いまだ未解決の数学問題は複数あると聞きます。つまり、数学者はいつか壁にぶつかって絶望することが宿命なのでしょう。ウチダにとってハジメを導くことが救いになりますように。
新しいワクワク
はじめの見ている世界を見てみたい。昔勉強した懐かしい数学的事実が全く違う物に見えてくる不思議。こんなにキラキラしてなかったし、楽しそうでもなかったな。作中では初めてスランプ?になったはじめですが、きっと大丈夫だよね!数学検定頑張って!
わかんない!
わかんない!もう、全然全くわかんない!!
でもなんかわくわくする。
才能の在り方と行く末と。大人よ、自分の背負ってしまったもの発動させて邪魔すんなよ!
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