赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE

770円 (税込)

3pt

霧の早朝、私と鮭川は声を持たない聡明な赤目姫と三人でボートに乗っていた。目指す屋敷で、チベットで、ナイアガラで。私たちの意識は混線し、視点は時空を行き来し、やがて自分が誰なのかもわからなくなっていく--。これは幻想小説かSFか? 百年シリーズ最終作にして、森ファン熱狂の最高傑作!

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赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年12月18日

    ここで語られる自由な思考という概念と、荘子が胡蝶の夢で表現する精神(存在)のあり方とは繋がってくるのだろう。
    個としての存在を保ちながら、いかに全と繋がれるか?いや、本来であれば躰という縛りから解き放たれれば、それは可能なはずだとするメッセージが感じられる。
    人の幸福を個というレベルで考えるのか種と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月24日

    ミチルとロイディにまた会えるぞ!と意気揚々と読みだしたら、鮭川とか知らない名前がたくさん出てきて、なんだか時代もそこまで未来ではないようだし…あれ?間違えたのかな?としばし途方に暮れながら読み進めました。

    そして、まあ、これはこれで面白いかも…とストーリーに入り込んだあたりで、だんだんと「自分」が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月10日

    ミステリーともサスペンスとも違う、
    ジャンルを何か選べというならSFですね。
    まるで夢から夢に移るような、夢から覚めたと思ったらまだ夢の中だったみたいな話でした。
    だからとても心地よくて、それでいてハッとすることが多かったです。

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    Posted by ブクログ 2017年03月15日

    再読。
    この作品がほんとうに好き。混線する視点と思考、私はだれなのか、私がだれかであることは重要なのかわからなくなり、最後には帰結する。帯などにもあったけど、小説でここまで自由に書けるのすごい。
    森作品のシリーズでとても重要な位置にあると思います。あ、でもうん、よくわからないよね。そこが好きなのです...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月04日

    再読だけど、全く覚えてなかった。
    こういう世界観大好き...
    シュミレーション仮説って言われているものかなぁと想像した。ウェイキングライフっていう映画も思い出した。まぁ完全に理解するのは無理でしょう。でもなんか好き、すごく好き。ぐるぐるふわふわして美しい最高の読書体験でした。

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    Posted by ブクログ 2022年03月05日

    医者の篠柴と小説家の鮭川が謎めいた美女・赤目姫ととも屋敷を目指す物語から、次第に視点が時空を行き来していき、幻想的な物語へと変化していきます。

    百年シリーズ第3作にして最終作。前作とがらりと変わって幻想的な物語。この物語の真意は、次のシリーズを読むことで理解できるのかもしれません。

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    Posted by ブクログ 2022年01月07日

    何度目かの再読。百年シリーズの第三弾にして最終作。この小説は何度読んでもわからないとしか言いようがない。それでも読み返したくなる不思議さが存在する。これは過去か?未来か?それとも今か?夢か?現実なのか?もしくは幻?観測するたびに形を変えていく、それが森ミステリィの特異点。Wシリーズとも通じる話も展開...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月17日

    難しい!
    再読して少しでも理解したいですが、脳の容量・体力的に見て無理そうなので次のキウイに進みます。

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    Posted by ブクログ 2019年03月28日

    この世界の真理のようなものを哲学的かつ理論的な考察を用いて描いているSF作品です。
    読み終わり一言で言うと、「意味がわからない、混乱する」という感想になりました。

    でも、とても世界観の描写と表現が綺麗で情景が鮮明に思い描くことができます。色の描写がとても綺麗です。世界がコロコロと変わっていくはずな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年12月07日

    二年前に読んで以来の再読。
    常に曖昧模糊とした認識の中で話が進行するため、ふんわりとした印象のみを持っていたところで、再読の結果もまだ同じ感想に。感性が進化/変化していないらしい自身が少し嘆かわしい…
    また、些事に目が行きがちのため、色味が気になって仕方がない。

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