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探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。 彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。 調査の目的に疑問を感じながら、探偵が尾行を続けるうちに、 青年の知人の老ホームレスが急死し、遺品から彼の写真が見つかる。 それは依頼人から送られたのと同じものだった。 新シリーズ開幕。
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Posted by ブクログ
「どうして、世の中には、あれほど筋の通らないことを平気で主張できる人間がいるのだろうか。 こちらから、理由を尋ねても、なにも答えない。都合の悪い場合には、ただ声を大きくして叫ぶだけ。感情で、すべてを押し切ろうとする。まるで、自分たちの感情が正義だと言わんばかりである。これだけ、法治国家、自由主義が発...続きを読む展した現代においても、人間の精神は昔のまま、貧しいままではないか。」 「え、そんな大事な本を、捨てちゃったんですか?」 「大事なのは、書かれている文章です。それは、もう読みましたから、メディアは必要なくなりました」 「メディア?ああ、本のことですね」 「あれが、子供の頃から大嫌いだった。 だから、祖母のことも好きになれなかった。自分を可哀相だと思っている。そういう顔で見る。優しくしてくれる者は、例外なく、哀れんでいるだけだった。同情というのは、人を蔑むことと同じではないだろうか?」 「いつまでも他者に、そしてこの歪んだ社会に依存して生きていくのは、体液が濁るほど潔くない、と理解していた。」 「生きていることに価値がある、と意識させるのは、よくできたプログラムだ。自分も、それに逆らえない。生きている以上、逆らえないような仕組みになっている。優れた機能といわざるをえない。」
森博嗣作品初挑戦。 本屋で数ある森博嗣作品を見かける度に、 タイトルが秀逸だなと 感心しているだけであったが、 我慢できずに手に取ってみた。 まず驚いたのが、タイトルがそれとなく 回収されているところ。 森博嗣愛読者の方にとっては 普通のことなのかもしれないけれど、 字面だけみたら「なんのこっち...続きを読むゃ?」な タイトルを終盤によく回収したなと思った。 加えて、登場人物が魅力的だった。 会話のテンポの良さが印象的で それぞれの掛け合いは読む手が止まらなかった。 加部谷さんが、特にツボだった。 終盤の柚原の行動については、 自分の読解力もしくは想像力が足りていない為か なぜそういう方向にいったのか 理解できなかったが、 それこそがむしろこの作品が取り扱っている テーマの複雑さを表しているのではないか と思った。 単なるミステリーでは片付けられない。 自分は続編も追いたいと思ったが、 ミステリー小説の読書体験に 何を求めているかによって 好みが分かれやすい作品だと感じた。
すべてがFになる、でお馴染みの森博嗣さんの作品。 理系大学教授という肩書きを持つ作者ですので、リアルなトリックや大学描写が強みかと思いきや、全く違ったテーマの本作でも非常に味わいのある内容でとても面白かったです。 生きることや働くこと、「普通に」生きていく中でなかなか立ち止まって考えないようなテ...続きを読むーマですが、改めて提示されると自分の中でも明確な答えは出せないものだなぁと思いました。 本作は新シリーズの一作目ということで、次回作もめちゃくちゃ楽しみです。
またもや、深く考えさせられる結果となりました。 生きるとはなんなのか、人間とは何をもって認識されるのか。 難しいと簡単に片付けたくはないです。
全てがFになる を読んだ時、シリーズの何冊目かは出ていた。それからもう20年位? えっ?犀川先生とあの子供が同一人物!?のあの衝撃は10年たった今でも覚えている。それとは違ってもう2人の関係性は我々には見えているだけに、このシリーズがどんな展開をしていくのか楽しみ。 ‥ではあるが、本を一冊読み終わっ...続きを読むたというより、長いプロローグを読んだ感じで⭐️⭐️⭐️。
「持つものと持たざるもの、悪いのは誰か」という帯のコメントと綺麗な装丁に惹かれて手に取った一冊。 そして、どっと疲れた読後感。笑 小説なんだけど、新書を読んだあとみたいなかんじ。たぶん人によって好みが分かれる作家さんじゃないかな。あとから名古屋大学工学部で工学博士として勤務してる作家さんって知ってす...続きを読むごく納得。 理知的で、冷静なホームレスの少年。自分の確固たる信念のようなものを持っていて、社会を俯瞰して見ているのだけど、どこか掴みどころがなくて不気味だった。 なぜか説得力のある彼の言葉。共感はできないけど頷けるところもあって、たくさん考えさせられた。 シリーズものらしく、一応完結してるものの最後まで読んでも気になる事やいくつかの謎は残っててモヤモヤするけど、しばらくは読まなそう。 〜*〜〜〜*〜 働いていない人間、金を持っていない人間は、事実上、普通の社会人としては扱ってもらえない。1人でぶらぶら歩いてる自由は、この国にはないようだ。 革命が起きるには、日本の社会は成熟しすぎた、ということだ。 だが、全ての成功には代償が伴う。何かを得ようとすれば、差し出すもの、奪われるものがある。普通に生きるために生き物の摂生が必要なように、築くためには破壊しなくてはならない。 だから、その偉くなった奴らが定めたこの日、この場所だけで、羽目を外して自由になろう、というわけだ。馬鹿じゃないだろうか。そんなものが自由か? 目の前に吊られた餌を、自由だと思って噛み付く連中。馬鹿ばかりだ。馬鹿の社会なのだ。 自由なんて、全部嘘っぽっちなのに。 面白いものは、すべて偽りなのに。
XXシリーズの1作目。 時系列的にはGシリーズ9作目と10作目の間のエピソードぼい。 残念ながら森博嗣作品多すぎて全く追いつけてないので、この9.5にしてGシリーズ初読み(^^;; 勉強不足ではあるが、ストーリーは謎解きという感じでもなく「どうしてそうなった!」な2時間ドラマっぽい読み切りで、初読...続きを読むみでも問題なし。 と言うよりX Xからはじめよう (^^) ホームレスとして生きる柚原(ゆはら)青年。 彼の調査を依頼された小さな探偵事務所の小川とスタッフの加部谷(かべや)。 複雑な生い立ちなのは〝同情〟に値するし、ホームレスを生きる道としたのも〝自由〟だと思うけど、社会が悪いとか馬鹿だとかに立派な理由付けをしてるわりに、自分を支えてくれた人に対しての感謝がないのは違うな。 下手に〝賢い〟もんだから、自分を特別な人間だと思っている〝愚か〟な青年Fool Lie Bow (風来坊)の〝残念〟な物語。 調査依頼をした柳瀬や、元教授の飯山との関係が焦点というか、その先行きが知りたくてページを捲ったけれど、最終的に全部ぶっ飛んだな…。 加部谷さんが可哀想過ぎる。 今年の23冊目
社会に絶望した青年の話。 ホームレスという世間的にはよく思われない人に彼はなる。 自由になるというのは簡単であり、この世界で生きていくには難しく、苦しい。 青年にとっての、自由、生きるとはなにか。
新シリーズ。探偵物だけどミステリィではない。 ジャンルはなんだろうな…? 最後、柚原の考えが恐ろしい。理解できない考えではないことが何より恐ろしい。 馬鹿は誰だったのか? 装丁が綺麗。
小川さんと
加部谷さんのコンビ。スネに傷がありながら、向きに進もうとする合間に過去に戻ってしまい、さみしさを二人て慰めあうのが切ないです。
#切ない #深い
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馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow
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森博嗣
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