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なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。"工業製品"として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。
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Posted by ブクログ
作務衣は伝統の着物ではないし、現代ラーメンは中国起源ではない。 ご当地ラーメンは地方の伝統とは関係ない。 現代のナショナリズムは、そういった伝統とは関係なく生まれ、そのことを恥じるものではない。 ひねくれた視点からの鋭い分析。佳作
・ラーメンが日本に広まった初期の要因としては、 ①アメリカの余剰農産物処理法に基づく小麦戦略により、大量の小麦が輸入されたという物質的要因があった。 ②安藤百福という一人の経営者が大量生産のメソッドを導入したことで、工業製品としてインスタントラーメンを広めた。 …という文化的要因だけではない側...続きを読む面がある。 ・ご当地ラーメンは、地域の特産物・風土に根差したものではなく、地域の観光化に伴い生まれた「地域に縁のない観光資源」である。 このあたりが引っかかった。ラーメンは後から物語られたものなんですね。 現代史の精度はさておいて、高い教養を基にラーメンを絡めて書く様子は速水さんらしい気がしました。二郎ラーメンが食べたくなった。
ラーメンと愛国という言葉の取り合わせが面白くて手に取りました。 ラーメンという大衆的で、もうあまりにも当たり前に身近にある食べ物を軸に、戦前から現代に至るまでの社会情勢などが描き出されています。 チキンラーメンとアメリカのフォードが絡めて解説されていたり、ドラマ渡る世間は鬼ばかりで描かれた「幸楽」の...続きを読む話など、色々興味深い話が満載でした。
シナソバとか中華そばとか、バラバラに呼び習わしていたものが「ラーメン」という存在になったのは、チキンラーメン以降だったとか。「ご当地ラーメン」が郷土料理といえないのは、はやりの店が一軒できたのちにそれをみんなでマネしちゃうことからできちゃうものだからだとか。やたら人生訓好きだったりラーメン道とかいっ...続きを読むちゃうのは麵屋武蔵から引き継がれてるのだとか。ラーメン屋の店主が作務衣を着るのは一風堂の影響だとか、いろんなトリビアが満載です。
タオル巻き&作務衣姿のラーメン店主、みつを風書体のお品書き、ご当地ラーメン、ジロリアン…… このあたりのラーメン現象を、メディアが意図的に作り上げたと批判するのではなく、そこも全部知った上で『日本文化』として消費されていくことを浮き彫りにしていく展開にわくわく。一気読みです。 ラーメン独特の文化の...続きを読む変遷から社会を読みとくということでイロモノ本かと思ったら大間違い! インスタントラーメンの発明・受容、高度経済成長、地方の観光誘致作戦など、ラーメンと社会の関係は切手も切り離せないということがよーくわかりました。 確かに、この世の中で単価がキープされてるのってラーメンくらいかも……
ラーメンで国家論を語るという、突拍子もないお題だが、そこそこしっくりくる内容。半世紀後、「ラーメン」はなんという呼称に変化してるだろうか。
戦後文化なんてどれもこれも紛い物ってのを、ラーメンを点にしてあらゆる方向に線を引いている。サクサク読める。良書。
ラーメンって興味なかったので、速水本の中でも食指が動かなかったんだけど、読んでみて凄く面白かった。 詳しくはあとで書こう
日本人の国民食とも言えるラーメンというものを通して、日本人と現代史を論じている書籍です。面白かったですね。著者の本は毎回読み応えがあります。基本は戦後から現在までに至る現代史の流れを、ラーメンの歴史とともに紐解いていく流れです。ラーメンこそ戦後アメリカ化する日本の象徴であるといったものから、昨今のラ...続きを読むーメン屋店員に見られるファッションがどのような意味をなしているのかといったものまで、もはや当たり前のように受け入れている現象が実に風変わりのあるということが詳細に書かれています。例えば、店員の作務衣姿には伝統や歴史を重んじるような印象がありますが、実際は日本の歴史と何の関わりもない単なるイメージとしての体裁に過ぎない、といった現実には驚かされます。そういったもの以外にも、戦後現代史に関してラーメン以外の様々な視点で論じられている部分も多いので、一般的な歴史認識とはまた違った認識の仕方が出来て為になるのではないかと思います。
戦後から現在までの日本文化史を大衆食の代表的食品であるラーメンから読み解こうというのが本書。 終戦直後の闇市から始まりチキンラーメンの発明、札幌ラーメン等「ご当地ラーメン」の登場から「作務衣化」した「ご当人ラーメン」の登場までの流れを当時の社会情勢を参照しながら読み解くのが実に痛快。
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ラーメンと愛国
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