ラーメンと愛国

ラーメンと愛国

781円 (税込)

3pt

なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。"工業製品"として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。

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ラーメンと愛国 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    作務衣は伝統の着物ではないし、現代ラーメンは中国起源ではない。
    ご当地ラーメンは地方の伝統とは関係ない。
    現代のナショナリズムは、そういった伝統とは関係なく生まれ、そのことを恥じるものではない。
    ひねくれた視点からの鋭い分析。佳作

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    2019年05月21日

    Posted by ブクログ

    ・ラーメンが日本に広まった初期の要因としては、
    ①アメリカの余剰農産物処理法に基づく小麦戦略により、大量の小麦が輸入されたという物質的要因があった。
    ②安藤百福という一人の経営者が大量生産のメソッドを導入したことで、工業製品としてインスタントラーメンを広めた。
    …という文化的要因だけではない側

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    2018年08月29日

    Posted by ブクログ

    ラーメンと愛国という言葉の取り合わせが面白くて手に取りました。
    ラーメンという大衆的で、もうあまりにも当たり前に身近にある食べ物を軸に、戦前から現代に至るまでの社会情勢などが描き出されています。
    チキンラーメンとアメリカのフォードが絡めて解説されていたり、ドラマ渡る世間は鬼ばかりで描かれた「幸楽」の

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    2017年11月13日

    Posted by ブクログ

    シナソバとか中華そばとか、バラバラに呼び習わしていたものが「ラーメン」という存在になったのは、チキンラーメン以降だったとか。「ご当地ラーメン」が郷土料理といえないのは、はやりの店が一軒できたのちにそれをみんなでマネしちゃうことからできちゃうものだからだとか。やたら人生訓好きだったりラーメン道とかいっ

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    2014年05月04日

    Posted by ブクログ

    タオル巻き&作務衣姿のラーメン店主、みつを風書体のお品書き、ご当地ラーメン、ジロリアン……
    このあたりのラーメン現象を、メディアが意図的に作り上げたと批判するのではなく、そこも全部知った上で『日本文化』として消費されていくことを浮き彫りにしていく展開にわくわく。一気読みです。

    ラーメン独特の文化の

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    2014年01月29日

    Posted by ブクログ

    ラーメンで国家論を語るという、突拍子もないお題だが、そこそこしっくりくる内容。半世紀後、「ラーメン」はなんという呼称に変化してるだろうか。

    0
    2013年06月19日

    Posted by ブクログ

    戦後文化なんてどれもこれも紛い物ってのを、ラーメンを点にしてあらゆる方向に線を引いている。サクサク読める。良書。

    0
    2013年06月18日

    Posted by ブクログ

    ラーメンって興味なかったので、速水本の中でも食指が動かなかったんだけど、読んでみて凄く面白かった。
    詳しくはあとで書こう

    0
    2013年02月11日

    Posted by ブクログ

    日本人の国民食とも言えるラーメンというものを通して、日本人と現代史を論じている書籍です。面白かったですね。著者の本は毎回読み応えがあります。基本は戦後から現在までに至る現代史の流れを、ラーメンの歴史とともに紐解いていく流れです。ラーメンこそ戦後アメリカ化する日本の象徴であるといったものから、昨今のラ

    0
    2013年01月21日

    Posted by ブクログ

    戦後から現在までの日本文化史を大衆食の代表的食品であるラーメンから読み解こうというのが本書。
    終戦直後の闇市から始まりチキンラーメンの発明、札幌ラーメン等「ご当地ラーメン」の登場から「作務衣化」した「ご当人ラーメン」の登場までの流れを当時の社会情勢を参照しながら読み解くのが実に痛快。

    0
    2012年10月13日

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