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要求金額は八千万円。人質は東京オリンピックだ――五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった! 吉川英治文学賞受賞作
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Posted by ブクログ
下巻も期待以上の手に汗握る怒涛の展開。熱すぎる刑事魂とどこまでも冷静な国男の対比がラストまで印象的だった。それにしても村田さんのキャラ立ちが際立った。国の威信をかけたオリンピック。そこにかける人たちの思いが様々にぶつかり合っていた。時系列を前後しながら落合さんの目線だったり、国男の目線だったり、魅力...続きを読む的な登場人物と布石を織り混ぜながら最後まで目が離せない最高の物語だった。ラストはやはりそうだよねーという感じかな。
島崎国男は秋田の貧農の村、政治から捨てられたような地域の出。国男にはスリの相棒、村田がいる。読んでいて村田の言動が愛嬌があって微笑む。いつのまにか国男を応援していた。堪能しました。
1964年のオリンピックは聖火リレーの見物客として、父の肩車で眺めている写真の記憶 開会式や競技の鮮やかな光景が本当に見たのか、記憶が上塗りされたのかもはっきりしない その鮮やかさや晴れがましさの裏にさまざまな人間の事情、思惑、犠牲があったんだろうと思わせる作品だった。 その時代、時代の自分の立...続きを読むち位置からしか、思いを馳せることができないけど、本当は人間の数だけ、嬉しいこと、楽しいこと、辛いこと、悲しいことがあると改めて思った。つい忘れて瑣末な身辺に囚われる自分が情けない。 以下は後日の追加です。 先日、クイズ番組の中で昔の「お宝映像」なるものがあった。 東京タワー建設時の鳶の人たちがまったく命綱なしで移動したり降りて来たりしていて、それを見て出演者たちが、凄いとか怖いとか騒いでいた。 ああ、こういうことか、私も前ならそういう感想で終わってしまってた。だけど、今なら、「この時代この人たちの命がいかに軽んじられていたか。たまたま、誰かが犠牲になっても、(なったかもしれないが、)人知れずうやむやにされていたんだろう」と想像した。 その映像と出演者のはしゃいだコメントが、今だに心にわだかまっている。
面白かった! 昭和の東京オリンピックに湧く、高度経済成長の頃の日本。先日読んだ『罪の轍』と同じ頃の話でした。 オリンピックを成功させるために、安い賃金で奴隷のように働かされていた人夫。ほとんどが田舎から出稼ぎに来ている人たち。東京は著しく発展していくのに、田舎はその恩恵を受けることなくとても貧しい...続きを読む生活のまま。それに疑念を抱いた主人公が犯行を企てる。 真面目さや家族への優しさが、方向を間違えるとこんな事になってしまうのかと切なくなったけれど、主人公の思いには共感できるところも。 警察の捜査も興味深く、電話さえ稀な時代にどんどん犯人を追い込んでいく捜査は読んでいて息を呑みました。 大きなことを成し遂げるには、それを底辺で支えてる人たちがいることを忘れてはいけないと思った作品でした。
視点が入れ替わるから、事件が動いてハラハラした後に島崎視点でどう動いてたか分かったりで終始飽きずに一気読み。 当時ほんとにこんなことが起こってたのではないかと思わせるリアルが凄い。 時代だから、連絡手段の確保も伝来役が走るとかだし、警察サイドの状況も今と全然違う。 貧しい人から中央の人へ富が搾取され...続きを読むていく感じもじわじわと実感できて、そりゃ大それたこともしちゃうよねって思わせられる。
下巻もおもしろかった。 上巻は時系列が前後しますが、下巻はそれもないせいかどんどん進みました。 罪の轍もそうだけど、奥田さんの作品て、どうしてこんなことになってんのーって展開が多い。 間一髪のところで逃げきれたり、とんでもない場面に居合わせて、罪を重ねたり…。 そして、犯人が完全な悪人でないとこ...続きを読むろも。 最後はなんだかせつない気持ちになりました。
あれ!?っと思ったら 「罪の轍」のメンバー! 戦後の東京の高度成長期とプロレタリア 主人公の島崎の純粋さと それがだんだん壊れていく様にグイグイ引き込まる
あまりに面白すぎて、読み始めたらほかのことができなくなる。時間があるときに読むのがおすすめ これが刺さった人は罪の轍も読んで欲しい〜また五係の活躍がみれます
文庫2冊にわたる長編にもかかわらず、途中で弛むことなく一気に結末へと導くストーリー構成の素晴らしさ、ご都合主義にはとどまらない憂いのある結末、まさに奥田英朗ならではの作品。
展開が早く、どんどんスピードを上げていく感じでした。 結局島崎はどうなったのか? 真っ直ぐで純粋な青年であった島崎は何かに、憑かれたように前進していった。 切ない気持ちが残りました。
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奥田英朗
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