老人賭博

老人賭博

569円 (税込)

2pt

3.6

第142回芥川賞(2009年)候補作。

コメディ映画だけが救いの若きマッサージ師・金子堅三は、客として出会った映画監督・海馬五郎に「弟子入り」することに。はじめての撮影現場は、北九州のさびれたシャッター商店街だった。そこでスタッフやキャストが退屈しのぎにはじめた賭けは、78歳にして初主演の老優・小関泰司のNG回数を当てるというものだった……。

賭けねば、へたれだ。逃げ場はない! 北九州のシャッター商店街が心ない賭博のワンダーランドと化す──。映画撮影に打ち込む人々の心の黒さと気高さを描く爆笑&涙の小説。

解説・ケラリーノ・サンドロヴィッチ

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老人賭博 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あまり売れてない映画撮影現場が背景のコメディ
    作者が演劇関係のひとという先入観から
    作品もそのような目で見てしまう
    語り手主人公を含めたどの登場人物も
    キャラクタ付けが偏っているでもなく話しに寄りすぎるでもなく
    あるようなところや
    緩急の山場描写の必要充分なそっけなさに
    ああ小説のひととは少し違うん

    0
    2018年12月08日

    Posted by ブクログ

    読みかけて、ああ、この漫画版読んだわと気づく。小説版もいいですよ!どっちもおんなじ雰囲気を出しているし、ストーリーもだいたい同じなんだけど、違う部分も確実にあって、その違う部分はどっちもメディアの特質を活かした形で違っているっていうか。ああすぎむらしんいちの漫画って最近連載なくてさみしいなー。

    0
    2017年04月26日

    Posted by ブクログ

    松尾スズキさんの小説は何と言っても笑いの種が満載だということあとはとにかくテンポがもの凄く早く読んでいてすかっとするところが大好きです。
    この作品もその通りで笑ってしまうところが満載です。
    映画化されるかもしれませんね、ちょっとした時に笑える作品読みたい方にはおすすめです。

    0
    2015年06月21日

    Posted by ブクログ

    始めの十数ページの勢いのままには進まなかったけれども。マッサージ師、金子堅三、脚本家、ギャンブル中毒、海馬五郎、老俳優78歳、小関泰司、グラビアアイドル、いしかわ海、付き人、ヤマザキ、ラストの勧進帳。温水洋一

    0
    2014年11月03日

    Posted by ブクログ

    映像が浮かびやすい松尾さんの本は相変わらず...宗教が往くほどのぶっ飛び感は少ないけど,面白い本です...ワナビーはむりでしょ(笑

    0
    2012年11月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    演劇サークルの一員であった学生時代、台詞を覚えるくらいその戯曲を読み漁った松尾スズキ。そのためサークル内では超浮きまくりでしたが、今でも大ファンです松尾スズキ。

    そんな松尾スズキ氏の久々の小説。
    本作のテーマは、映画の撮影現場における「最高に心ない賭け」。

    氏の描く「市井の人々の邪悪さ」には、舞

    0
    2012年09月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作品全体に物悲しい空気が流れているように感じるが、随所に笑いどころがあり、喜劇という解釈でいいのだろうか。
    老人賭博というタイトルから、賭博する老人の話かと思ったが、賭博の対象にされる老人の話であった。
    最後に海の気持ちが変わるが、あれは男性の希望であり、幻想であると思う。
    こういうところで、男女の

    0
    2019年01月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    う~む、なんというか。

    読めば読むほど、なんだか小関さんがかわいそうになってくる。
    ブラックな話だなあ、と思う。

    最後の方の、脚本が書き換えられるところは、
    笑うべきところなんだろうけど笑えなかった。

    私にはこの方の話は、向いてないということか。

    余談ですがこの話の小関さんは、78歳。
    高倉

    0
    2012年08月23日

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