分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略

1,540円 (税込)

7pt

3.3

他人に対して冷淡で不機嫌な社会──。それが今の日本だ。世代間、地域間、性別間、所得階層間それぞれの対立が激化し、私たちは、バラバラな存在へと追いやられている。永続的な経済成長をあてにする勤労国家レジームが、こうした状況を生み出した。本書は分断社会を終わらせるべく、すべての人の基礎的ニーズを満たすという「必要原理」に基づく財政戦略を提唱。暮らしの安心の実現が、格差是正と経済成長を実現させることを説く。来るべき未来を構想する、希望の書である。

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分断社会を終わらせる ──「だれもが受益者」という財政戦略 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人種や思想の違い、さらに政治的思惑によって分断が起きる。その結果誰が喜ぶのか?人々が分断で安心する、見下す、そして仲間内で結束する、集団のリーダーや為政者がこの企みで甘い汁を吸う。そこに私たちは気づくべきであろう。民主主義は思想の違いを乗り越えて共存していく過程がイデオロギーとして存続する。痛みが伴

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    2022年09月05日

    Posted by ブクログ

    なぜ、日本人は増税をこれほどまでに嫌がるのか。
    今の日本の閉塞感はどこからきているのか。
    研究者らしく分析していて面白かった。
    日本の借金返済にはまだ余裕があるから、まずは普遍的な福祉を充実させてから増税につなげるべきという考え方。
    どうしたら増税ができるのか、それを考えなくては、財政再建もままなら

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    2017年02月06日

    Posted by ブクログ

    2022.17
    ・日本はOECD諸国の中で、格差解消のための「再分配」「富裕層への課税」両方においてほぼ最下位
    ・自己防衛と無関心によって社会が分断されている。
    ・人間を「協働のための単位」から「収益のための単位」に変えてしまった。

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    2022年04月06日

    Posted by ブクログ

    そこそこの生活ができている私も、この社会のあり方に閉塞感どころか、窒息感すらもつ。だから著者たちがいう「必要原理」をてこに納税を納得させ、支出を統制する理念はすごくわかる。実現したらいいと思う。しかし、なにがこれを阻むのだろう。人間が本質的に備えているある性質が阻害要因になっているような気がする。後

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    2020年02月14日

    Posted by ブクログ

    『幸福の増税論』と続けて読みました。選別的(救済的)な再分配から皆が受益者(共存的)な再分配へ。富める者への分配への疑問が起きそうだが、現に義務教育の無償は後者でありそれが日本の社会を今のような経済大国へと押し上げてきたことは確か。社会に生きる人間の基礎的ニーズは全ての人に提供し課税最低限の引き下げ

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    2019年11月16日

    Posted by ブクログ

    税金の集め方と再分配の方法への提案がわかりやすい。あるとこから集中的に徴収して、必要としている層に分配.....では、皆のコンセンサスを得にくい。

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    2018年07月16日

    Posted by ブクログ

    消費税の増税が先送りされ、「税と社会保障の一体改革」は頓挫したと言われる。高い支持率を誇る政権でも増税は難しい。社会保障(再分配政策)が「バラマキ」と非難されることも少なくない。なぜか。それは、この社会の基盤となるべき「信頼」が脆弱で、不安や疑心暗鬼の中で自己防衛に走るほかない生き方を強いられている

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    2016年12月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    北欧型のすすめ、なんだが、人口3000万人超えて北欧型うまくやるのは相当難しい気がする。その辺の話があるとありがたい。

    0
    2018年03月20日

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