ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
持続不可能な格差の拡大を長期データから指摘し、富裕層から貧困者への再分配を説いたピケティ。しかしマルクスは、資本家にとって労働者は利潤を生む商品に過ぎず、その賃金は生産段階で決まる以上、儲けは分配されぬと知っていた。この生産論を支える「階級」関係に、マル経の泰斗・宇野弘蔵が提唱した見えない階級「官僚」を加え、資本主義の内在論理に迫る、白熱の「資本論」講座第2弾。(解説・雨宮処凜)
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ
☆☆☆2020年3月☆☆☆ 「いま生きる資本論」に続いて、刺激的な作品だ。 「資本主義とは何か」を、階級論を使って解き明かしていく。ここでそれを僕が語れるわけではない。 もっとも大事なのは、「労働力の商品化」という概念だと思う。個人個人が切り離され、「自らの労働力」しか売るものを持たない大多数の...続きを読む人々。それが「格差」を生み出す根源。それを知るだけで生き方が違ってくる。 僕は「資本主義に依存しない」生き方ができるのではないかと思う。直接の人間関係を大切にし、お金に頼らずとも生きていける環境を少しでも手に入れること、少しでも実践したいものだ。 印象に残った内容の一つはピケティ批判。 格差が拡大している→富裕層から税金をたくさん取る→貧困層にばらまく、というのは国家が強権を発するという意味で「ファシズム」につながるという。 ムッソリーニの主張に近いというもの。 弱者が虐げられている現実に怒りを覚えても、金持ちをたたけば格差が是正されるわけではない。戦争は格差をとっぱらう最も簡単な方法だ。恐ろしいことだが。 「急ぎながら待つ」 それしかないのか。
宇野弘蔵『経済学方法論』をもとに資本主義に関する分析を、とりわけマルクスが深堀しなかった「国家」を本書では扱う。宇野弘蔵の思想としては原理論、段階論、現状分析の「三段階論」がベースとなる。原理論は、19世紀半ばのイギリスといった自由主義国をモデルに資本主義の論理を明かしていく。段階論は、重商主義か...続きを読むら重農主義、さらに資本主義から帝国主義というように、段階を経ていくという考え方である。現状分析は、現実にいま存在する資本主義を分析する。以上が宇野弘蔵の三段階論の特徴であり、これを念頭に資本主義をひも解くと、たとえ恐慌が発生したとしても崩壊せずに、むしろ資本主義の力が強まることがわかる。 また本書では当時ベストセラーとなったピケティ『21世紀の資本論』に触れる。著者によると、ピケティの主張は国家の機能を強めることとなり、それはまるでファシズム体制のようだと批判する。本書で説明されるが、ファシズムとは、資本主義社会で生じる問題を、共産主義革命以外の手法で解決するという考えである。資本主義を否定せずに克服しようと試みたのがファシズムである。ちなみにナチズムについては、アーリア人を主軸とした人種神話、民族神話であり、単なるイデオロギーにすぎないと指摘する。
前著「いま生きる資本論」の後編としての著者の講義を活字化されたものです。マルクスの資本論を、それに対して書かれたものを読むことで、その核心をつかもうという試みがされています。タイトルにもありますように、結論的には階級の話になるのですが、そこから資本主義が巡回していく様子をつかむことができます。その感...続きを読む覚を身につけることで、資本論を読むことができるようになる。ひいては様々な書物を読むことができるようになる。それが本書を読む目的です。 全部をきちんと読む必要がなく、要点をきちんとつかむことの重要さを知ることができました。 労働力と資本。賃金と利潤。商品の種類(労働力商品との違い)。そして資本主義の限界点とその後について。考えることがたくさんあることを学べます。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
いま生きる階級論(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
佐藤優
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「ビジネス・経済」無料一覧へ
「ビジネス・経済」ランキングの一覧へ
文藝春秋2024年6月号
試し読み
グローバルサウスの逆襲
最後の停戦論 ウクライナとロシアを躍らせた黒幕の正体
ゴルゴ13×佐藤優 Gのインテリジェンス
嫉妬と自己愛 「負の感情」を制した者だけが生き残れる
イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ
偉くない「私」が一番自由
超したたか勉強術
「佐藤優」のこれもおすすめ一覧へ
▲いま生きる階級論(新潮文庫) ページトップヘ