いま生きる階級論(新潮文庫)

いま生きる階級論(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

4.3

持続不可能な格差の拡大を長期データから指摘し、富裕層から貧困者への再分配を説いたピケティ。しかしマルクスは、資本家にとって労働者は利潤を生む商品に過ぎず、その賃金は生産段階で決まる以上、儲けは分配されぬと知っていた。この生産論を支える「階級」関係に、マル経の泰斗・宇野弘蔵が提唱した見えない階級「官僚」を加え、資本主義の内在論理に迫る、白熱の「資本論」講座第2弾。(解説・雨宮処凜)

...続きを読む

いま生きる階級論(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ☆☆☆2020年3月☆☆☆


    「いま生きる資本論」に続いて、刺激的な作品だ。
    「資本主義とは何か」を、階級論を使って解き明かしていく。ここでそれを僕が語れるわけではない。
    もっとも大事なのは、「労働力の商品化」という概念だと思う。個人個人が切り離され、「自らの労働力」しか売るものを持たない大多数の

    0
    2020年03月29日

    Posted by ブクログ

     宇野弘蔵『経済学方法論』をもとに資本主義に関する分析を、とりわけマルクスが深堀しなかった「国家」を本書では扱う。宇野弘蔵の思想としては原理論、段階論、現状分析の「三段階論」がベースとなる。原理論は、19世紀半ばのイギリスといった自由主義国をモデルに資本主義の論理を明かしていく。段階論は、重商主義か

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    前著「いま生きる資本論」の後編としての著者の講義を活字化されたものです。マルクスの資本論を、それに対して書かれたものを読むことで、その核心をつかもうという試みがされています。タイトルにもありますように、結論的には階級の話になるのですが、そこから資本主義が巡回していく様子をつかむことができます。その感

    0
    2018年10月08日

いま生きる階級論(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める ビジネス・経済

ビジネス・経済 ランキング

佐藤優 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す